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立地を間違えたカフェは、努力の方向を見失う。5年間、そこで戦い続けた話。

こんにちは、KOKIです。
5年間のワンオペカフェ経営で、借入総額が1,250万円になりました。
その1,250万円分の授業料で学んだことを
失敗・お金・集客・AI活用まで、正直に書いています。
同じようにひとりでビジネスをやっている方、
いつか独立を考えている方へ届けています。


カフェを開業するとき、人を雇うのが怖かったのもあって、一人で始めよう。


それだけを決めてテナント探しを始めました。
土地勘のある京都で探し始めたものの、2021年当時はまだコロナが明けきっていない時期で、補助金で小さいテナントが強かったこともあり、なかなか良い物件には出会えませんでした。


勤めていた会社を予定より早く退社することになり、焦っていた僕は、土地勘のない今の場所で居抜きという形で始めることになります。

そもそも、これが間違いの始まりでした。

居抜きテナントで始める怖さ

勤め時代の仕入れ先から声をかけてもらい、物販をしていたテナントで造作譲渡という形でテナント契約をしました。

年季の入った設備と店舗でしたが、初期投資を抑えられることにメリットを感じていました。

外観は色を塗り変え、店内も一気に雰囲気が変わった。
自分ではそう感じていたのに、歴史の長い店舗からか、地元の人たちからは新店舗だとなかなか気づいてもらえませんでした。

そんなことになるとは思わず、特に広告を打つでもなく、静かに始まり。
もちろん、オープン特需なんてものはありませんでした。

スタートダッシュを切れなかったことで運転資金はガッツリ削られ、オープン後半年でキャッシュアウトしかけ、追加で200万のコロナ融資を受けることになりました。

始まる前から、始まっていたんですよね。認知って。

ローカルエリアでの駐車場の重要性

今の店舗がある地域は、車が中心の生活圏でした。
「わざわざ行く用事がない」と言われるエリア。

駅は近い。でも、みんな車で動く街。
そして僕の店には、駐車場がない。これが想像以上に響きました。

そもそもカフェという業態は、何かのついでに来店という使い方が多い。
お買い物ついで、お出かけついで。

その「ついで」がそもそも発生しにくいエリアでした。
来店のハードルを下げられるかどうか。これは死活問題になります。
実際、広告を打っても「行きたいけど、駐車場ないしな」でこぼれていくお客さんが、どれだけいたか。

来店につながらない理由のひとつが、ずっとそこにありました。

やってもやっても、ジワジワとしか返ってこない

これが5年間でいちばんしんどかったことです。
施策を打つ。少し上がる。また落ちる。
次の手を打つ。また少し上がる。また落ちる。

毎年、売上は更新していました。
数字の上では、たしかに成長していた。

でも成長のスピードがあまりにもゆっくりで、追いつかない感覚がずっとありました。

立地が弱いと、努力の全部がゆっくりになります。

施策の手応えが出にくい。
リピートが育ちにくい。
データが貯まらない。

施策が上手くいっているのか、改善すべきなのか。判断が難しい。
努力は報われる。ただし、ものすごく時間がかかる。

それが立地を間違えた代償の一つでした。

広告の効果が小さかった

本格的に広告を使い始めたのは、後半になってからでした。
打ってみて、気づいたことがあります。

広告はあくまで「来たいと思っている人を後押しする」もので、来店のハードルそのものを下げるものではないということ。

認知が取れても、「わざわざ行くエリアじゃない」と判断されてしまう。
その状態で広告を打っても、ハードルは変わらない。

フォロワーは増やすことができました。
それでも来店に繋げることは難しかったです。

業態に見合った固定費ではなかった

家賃14万円。広さ10坪。席数13席。
ワンオペカフェとしては、かなりしんどい数字でした。

客単価は1,600〜1,700円まで育てました。
それでも、この固定費を賄うには毎月相応の客数が必要になる。

しかも、うちの強みは食事でした。
ランチやフードに力を入れていた分、カフェタイムの流入が少ない立地では、簡単なドリンク1杯で売上を積み上げることができなかった。

強みを活かせる時間帯に、人が来ない。

物販も絡めて売上を補おうとしました。でも、それも思うようにはいかなかった。体感では、ワンオペで月100万円の売上を作るだけでも相当忙しい日々になる。

人を雇っても、10坪13席では費用対効果が出るイメージが持てなかった。
業態、キャパ、固定費、立地。この4つが噛み合っていなかった。
一つずつ念入りに計画を立てていれば、判断が変わっていたはずです。

今なら、業態と立地の相性から考える

もし今の自分が開業するなら、最重要として考えることはひとつです。
「この業態に、この立地は合っているか」
具体的にはこういうイメージです。

  • ふらっと立ち寄り型のカフェ → 歩行者が多い、人通りのある場所

  • 目的来店型(こだわりのコーヒー・空間) → 駐車場あり、SNSで検索される場所

  • テイクアウト中心 → 通勤・通学導線がある駅前や商業施設近く

  • ランチ需要を取りたい → オフィス・学校・工場が近いエリア

僕の店はふらっと立ち寄り型に近い業態でした。
でも選んだのは、車が中心で歩行者が少ない場所。
立地に合わせて業態を変えるか、業態に合った立地を選ぶか。
どちらかしかない、と今は思っています。
ターゲットとなる人口と市場規模を確認すること。
基本中の基本を、やらずに開業したのが一番の失敗でした。


5年間で学んだことはたくさんあります。
でも立地に関しては、開業前に戻れるなら一番最初に直したい。
努力は、方向が合っていれば報われます。
立地を間違えると、努力の方向がずれていることに気づかないまま走り続けることになります。
次回は「単価」について書きます。


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閉業しながら次の事業を作っています。
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