猫たちの紹介④
フラスコとふく、その後のお話
フラスコと6匹の子猫たちを無事に保護したものの、それで一安心…というわけにはいきませんでした。
フラスコは、それはもうものすごい勢いで威嚇してきました。
近づくだけで「シャー!」。
実は保護してから何年も経った今でも、たまに威嚇されます(笑)。
でも、それは人に対してだけ。
フラスコが保護されたストレスから子育てをしなくなってしまうのではないかと心配しましたが、子猫たちには、とても優しいお母さんでした。
フラスコは授乳をしながら、毛づくろいをして、子猫たちを見守り、一生懸命お母さんをしていました。

そんな姿を見ていると、「この親子を保護して本当によかった」と何度も思いました。
子猫たちは毎日元気いっぱい。
兄弟みんなで追いかけっこをしたり、じゃれ合ったり、転げ回ったり。
あの小さな体で夢中になって遊ぶ姿は、本当にかわいくて、今でも一番印象に残っています。
見ているだけで時間を忘れてしまうほどでした。

6匹の中で、一番最初に保護した子がふくです。
名前の由来は、体の模様が豆大福みたいだったこと。
そこから「ふく」と名付けました。
子猫6匹全員を育てることは難しかったため、5匹は職場の猫好きネットワークを通じて里親さんに迎えていただきました。
最近、そのうち3匹の近況を聞く機会がありましたが、みんな新しい家族にとても大切にされ、幸せに暮らしているそうです。
その話を聞いて、本当にうれしくなりました。
そして、ふくとフラスコは我が家の家族になりました。

ふくは子猫の頃からおっとりした性格でしたが、大人になった今は撫でられることが大好きな甘えん坊です。
「撫でて」と私を呼びます、撫でていると、とても気持ちよさそうな顔をしてくれます。


でも、不思議なことに膝の上には乗ってきません。
猫にもそれぞれ心地よい距離感があるのでしょうね。
一方のフラスコは、今でも簡単には触らせてくれません。
近づくと「シャー!」と言われることもあります。
それでも、私のすぐ近くまで来て、お腹を見せながらゴロゴロと転がることがあります。
「触るのはイヤ。でも、近くにはいたい。」
そんなフラスコらしい愛情表現なのかもしれません。
本当の気持ちはフラスコにしか分かりません。
でも、外で何度も出産を繰り返していたあの頃に比べれば、今は安心して眠り、ご飯を食べ、子どものふくと一緒に暮らしています。
それだけで、この家を「安心できる場所」と思ってくれているのではないか──私はそう信じています。
