家族会へ書いた紙面2 ― 伝えられなかったメッセージ2024:“A Message I Couldn’t Deliver — A Paper Written for the Family Association”
以前、地元の家族会の講演のために作った紙面があります。
講演そのものは実現しませんでしたが、
紙面だけがひとり歩きをして、
安渓遊地(あんけい・ゆうじ)名誉教授=山口県立大学(人類学・地域学)の研究ブログに掲載されました。2024年のことです。その第二弾です。
※わたしは現在、世の中の役に立てそうなお話はできるのですが、お約束や契約のような形がなかなかとれずにいます。これまでも数度講演・講話を経験し、よい感触を得ているので、障害年金にあわせ「お仕事」として取り組みたいとは思っているんですが・・・いい方法がある方は教えてくださいm(__)m 今回は紙面でどなたかいま苦しい方の一縷(いちる)の望みの光のような情報になることを期待します
リンクはこちらです。
12/17) 統合失調症を軽やかに生きる・周南さわやか家族会のお知らせ - 安渓遊地




【前文】
2024年12月17日に、周南さわやか家族会講演会があります。「統合失調症をライトに生きる」というリカバリーストーリーのようです。天地成行も仲間の講演を応援しています。ここでは、同会の今後の益々の発展を応援して、「ご家族が、ご家庭の当事者さんが、『いま』からでも実践できるかも? といったことをご紹介して講演会の側面支援にしたいと考えます。いずれも天地成行が二十年をかけて、お金もかけて学んできたことなので、もしかしたらお役に立つかもしれません。
2024年12月17日周南さわやか家族会で仲間が講演会・天地成行エール編
きょうからご自宅でできるかも
1つ目の実践
カウンセラーの極意まね
不安にとことん付き合う
【本文】
まず、一つ目は一流の心理カウンセラーが失敗経験を基にして編み出した傾聴の技。二つ目は、当事者さんが福祉・心理・医療ケアの時間以外にご自身で一人でできる、書く瞑想(ジャーナリング)についてです。ちなみに、この書く瞑想から発展したのが、わたしが新聞記者として培った「書く」「編集する」能力を再活用した、「天地成行あり方委員会」であります。
まず、一つ目。少し限定的ですが鬱的な不安症の症状の時に、「とことん不安に付き合う」というカウンセリング手法を採用されてはいかがでしょうか? という提案です。これは、私が東京・銀座の東京カウンセリングセンター所長の菅野泰蔵さんに十年ほど通って、彼の著書を買ったりもらったりしている中にあったものです。東豊さんとの共著『カリスマカウンセラーと天才カウンセラーのこころがスッキリする本』(PHP)の「カウンセラーおもしろ放談」のコーナー(68p)に「家族がうつ病になったらどうするか」として対談されてます。
この中で発言を切り取ります。
菅野:相談に来る人も答えはわかってるんだよね。「答えはわかってる。でも相談する」ってことなんです。
だから、一番答えやすいのは恋愛相談。例えば、「好きな人に告白しようか迷ってる」って相談がある。これ、答えは一つだよね。告白するしかない。だから、人に話してその勢いをつけると。だって告白しなきゃ何も始まんないんだから。頭の中じゃもうわかりきったことなんだよね。
でも、じゃあそれだけわかってるならできるかって言ったら、それはまた別。そこで皆苦しむ。怖いもん。それこそ想像力が働いてさ。
東:そういう時はまた、失敗した時の心配に大仰に付き合う。「こんなにいいところがあるから、それはもう絶対いくべき!」なんていわへんよね。そもそも得るものに敏感な人やったら、相談に来る前に行動してる。むしろ相談に来たっちゅうのは、失って怖いものに引っ張られて相談に来てるわけでしょ。だからそこを大事にせんと。
「こんなにいいことありますよ」なんて、そんなんではなかなか行動しない。だから、「失敗したらこんな目にあうぞ」と、その不安にもっともっと付き合う。紙上相談やと相手の顔色がわからんから限界があるんやけど、実際のカウンセリングは相手の顔色や反応が見えるから、その不安と安心してつきあえる。最後は、なんかマイナス点ばかりを考えるのが馬鹿馬鹿しくなるのか、「ほなやってみますわ」てな結論に向かう。だから不安は儀式。通過儀礼みたいなもんやね。
(引用終わり)
みなさんはこの二人の会話、いかがお聴きになりました? または読めました? ご家庭でこの「とことん不安つきあいまっせ」方式の会話、できそうになりますかね?
なぜ、天地成行がこれをすすめたか。昔の御縁のカウンセラーの本もあります。そして昨年から30代後半の統合失調症の男性のご自宅を訪問してまして、そこで図らずもその実践を一年くらいしておったんです。N君としましょう。
N君「天地さん、最近外出できないんす、コンビニも散歩すら。たばこも買いにいけないんす」
てんち「どうしたん?」
N君「どこに行っても、ぼろを着た醜いやつらが殴り合いのけんかをしていて、とにかく物騒で家から出られないんす」
ここで一旦会話とめますね。
みなさんならここでどう会話をつなぐでしょう?少し考えてみてください。それでは私の回答です
てんち「おおー、そりゃたまらんねー。例えばそのぼろって貧乏神みたいなぼろの服かな? それともTシャツとかが殴り合いつかみ合いで生地が切れちゃったり?」
とか
てんち「そんな、殴り合いだったら、そのあたりの床とか地面は血だらけじゃなー。お互い歯が折れてやれんのー」
とN君の不安や反応に応じ、寄り添ったイメージでの疑問を投げかけたり、勝手に納得してみる。こんなことをまあ、とにかく続けたんです。一番最初は何を言っているかわからなかったけど二時間ずっとききっぱなしをしました。言いたいことはあったようですが、いろいろご家庭の方では吐けない何かがあったよう。わたしも彼が何を言ったかなどはご家族には基本言わないように、何度か通いました。
いつぞやにご母堂に「うちのN、朝おりてきて久しぶりに朝食をみんなで食べることが出来たの」という嬉しい報告があって、次はタクシーしか外出できないのをご母堂とドライブでも行けたらと思ってました。でも街中ぼろをまとったやつらがけんかしているような光景(幻視)では難しいかもなー、と思ってましたら、後日、またご母堂から「わたしの運転で紅葉狩りいけたのー」ってご連絡がありました。
まあ、こういう実践もあったわけであります。

二つ目の実践
バズってるかって訳でもないが
書く瞑想の「ジャーナリング」
はい、二点目は、当事者が主体で暇つぶしにできる書く瞑想(ジャーナリング)のご紹介になります。
まず背景から。
基本的に病院やカウンセリングなど、ご自身の子どもさんたち当事者を通わせて付き添っていても、そのケアの時間って、移動や待ち時間に比べて「あっ」という間に終わりませんでしょうか? これは私が特に苦しんでいた時に「数十分診療」や「往復に二時間かけてはじまる一時間前に到着して、一時間カウンセリング受けて帰る」みたいな10年間がありました。また数十分診療のためにタクシーで5000円かかっちゃうみたいなイメージでしょうか? それでご家族としては、御病気の御子さんらを間近でみていて、どうしたらいいのか再々迷うけど、その時にはどうしたらいいのかわからない。こういわれているけどどうしたら。。。みたいな感じでしょうか? これは84歳になる母親から、り患当初の頃、そう私に対し思っていたことでもあります。
医療や福祉・心理ケアに通いながら、それ以外の時間で書くことで御自身のお気持ちを「見える化」する作業は非常に本人や家族や医療関係者にとって良いことが多いんだろーなと感じてます。
私はコクヨの特A10という大きなノートに、「いま、なにを思う」ということをただただ書き連ねていきました。テレビや本には言わなかった・書かなかった、どうでもよいことかと思っていたら、ジャーナリングはいまSNSで若者にバズっていて、おしゃれでお気に入りの文房具にハーブティーなどのみつつ、カウンセリングなど高額な予算をかけずに「5ドルでできるトトノエー」というような感じでユーチューブやtiktokなどでインフルエンサーがいるほど。やはり、コロナのパンデミックなどでの世界的なメンタルヘルスの考え方が日常になったということでしょう。天地成行は初めての精神科退院後の2014年秋頃からはじめてます 。
これでできること、まずこれまでの人生の棚卸です。どんな気持ちで過去にあったいいこと、いやなことに向き合ったかが「見える化」します。
それから、収入面がなくなるとすぐにお金の不安などもでてきてそれについても、やはり書き出しますよね。まあ、そんなことを数年わたしはしてました。自由律俳句と並行し、時には句もそのノートに書きこんだりもしてました。そうしていると「自己受容」の形ができてきて、「今できること」「理想はこれをしてみたい(かった)」ということが、結構クリアにわかって「見える」ようになる。そこがすごいんです。私の場合、とにかくバイトすらできないけど、紙面は作れるということで、だれかが記事や写真をくれるわけではないので、「みんつど」の前身で自分の病気の歴史を書いた「出会い通信」というのをA4でペライチで100部作って刷って、適当に配ったりしたんです。その流れで「みんつど」につながりました。
どこかのだれかと出会いたい、語り合いたいという思いで始めた「出会い通信」が、心と体が疲れたらみんなでつどおうよ、という意味合いで「みんつど」という四ページのミニコミ誌になり、そこにイラストや写真、文章や、ネットに載せてくれる教授に広告を載せてよと出版社、というわいわいした場になっていった。それがある種「自己実現」の一歩で、リカバリーの一つの形なんだということになりました。著作も印税ががっぽがっぽみたいな世界はまったくないですが、最後にご紹介しますので、ご興味があればご購入よろしくお願いいたします。周南市と下松市の図書館には「みんつど」『わたしは山頭火!?』『精神疾患の元新聞記者と発達障害の元新聞記者がお互いを取材してみた。』の四冊も豪華に配架されてます。そちらで閲覧でももちろんいいとおもいます。
こころとからだとご縁を大切に、天地成行でした

現代ビジネスプラスアルファオンラインにプロフィールと4本記事があります(『わたしは山頭火!?』の抜き書きがございます)

天地成行 Nariyuki Tenchi | +αオンライン | 講談社

※amazon以外にも、誠品線上、YESASIA、Aladinで対談本『精神疾患の元新聞記者と発達障害の元新聞記者がお互いを取材してみた。』(ロゼッタストーン)の取り扱いがあるようです
→YESASIA: 精神疾患の元新聞記者と発達障害の元新聞記者がお互いを取材してみた。 - 天地成行/著 大橋広宣/著, ロゼッタストーン - 日本語の書籍 - 無料配送
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🔗 Creators who have contributed to Mintsudo
→みんつどのクリエイターたちをご紹介(⭐ “Here are the creators who have contributed to Mintsudo.”)|天地成行(てんち・なりゆき)|祝祭編集者。語りと祈りの磁場づくり、母と息子の「8050クッキング」
🔗 中国新聞による紹介記事(2022)
🔗 中国新聞「心の健康と向き合う本」(2024)
🔗 函館新聞による対談本紹介(見出し掲載)
https://digital.hakoshin.jp/search?query=天地成行
🔗 国立国会図書館「みんつど」書誌情報
🔗 国立国会図書館「精神疾患の元新聞記者と発達障害の元新聞記者が…」書誌情報
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