創作)椹野(ふしの)川の龍神様のお呼び出し:“A River Spirit Calling from the Depths of Fushino”
宮野の龍神様:おーい、てんちくん。この前は一年ぶりに来てくれてありがとう。(→山口市宮野・竜王社再訪 ― 鳥居の前で受け取ったもの:Return to the Dragon Shrine — A Year After the Calling|天地成行(てんち・なりゆき)|祝祭編集者。語りと祈りの編集者)
てんちなりゆき:おお、竜王社の龍神様ではないですか? どうされました? 周南までテレパシーを伝わってこられてますね
宮野の龍神様:今回はなんだか川のことを、ぼやきたくってね。まずは知ってもらうことを考えたら、君のことを思い出した。ご協力を願おう。きみは、子どものころ、川釣りが好きで、錦川の方に母親の車の運転で行っていたようだね。昭和50年代後半くらいか。山口市の椹野川はね、それは昔きれいな川だった。君がよく行くウインズ小郡のあたり(仁保津駅近く)まで、昭和30年代半ばは人間が釣りに来て飲んでいた。その記述があるのじゃよ。ほれ
昭和三五年ごろまでの椹野川
川が好きでした。当時の椹野川はきれいでしたね。川の淵で泳いで河原にあがって腹ばいになって腹を温めたものです。今は草が生えてしまって河原がありません。
アユ釣りに川に行く時は、昼食は持って行きましたが、水筒はもって行ったことがありません。水は川の水を飲みました。芸術短期大のそばの大きなパチンコ屋の下あたりまでは川の水をそのまま飲みよったです。竿を持って川に入って、一〇メートルから一五メートルぐらいの間隔で並んでアユ釣りをしながらお互いその水を飲んだものです。つまり、上の者が小便をする、そのすぐ下で平気で川の水を飲みました。「三尺流れたら真水」と言いましたから。弁当箱には御飯を入れて、梅干・こうこを入れ持って行きます。川の水を弁当箱にすくって飲みました。几帳面な人は、河原に穴を掘って二、三分したら水が澄んできますから、その上辺の水をすくって飲みました。昭和三二年ごろまでは当たり前のことだったのに、今現在はそこの水は飲めません。
その頃は「今日は川へ入ったからお風呂へ入らん」と言ったものです。今は「今日は川へ入ったからお風呂へ入らんと新しいシャツが着れん」といいます。今は仁保川でさえそうなってきました。(椹野(ふしの)川漁師・高石敏男さんの語録から)
てんちなりゆき:本当ですね、びっくりしました! 鮎がたくさんとれたみたいでいいですね。「今日は川へ入ったからお風呂へ入らん」っていいですねー。竜王社のある上流部の宮野あたりはなお、きれいだったのでしょうね。

宮野の龍神様:そうだよ、てんちくん。しかし、竜王社の少し上流部分の宮野温泉あたりでの記述もあるんだが、これを読んでくれたまへ。
骨の曲った魚でクリーニング屋の汚染に気付く
――いつごろから川が汚れたと思われましたか?
思えば昭和三九年の国体の時が川にとっては大きな境でしたね。宮野温泉のヴィラ・プリンスの所でそれ以前は泳げたんです。宮野の龍華でも子どもの頃(昭和三〇年代)泳いだと友人に聞いています。やがて、変形した魚が見つかるようになった。宮野にあったクリーニング、ここの排水が問題になって、警察沙汰にまでなりました。一〇センチぐらいあるハエの背骨が曲ったんです。ここでは病院のシーツなんかを洗っていて、一般のものはしていなかったんでちょっとすぐには分からなかったんです。業者にも生活の権利があるので、警察でないと手がつけられなかったんです。このクリーニングは宮野から撤退して小郡の方に行きました。たぶん、病院用の消毒剤のせいじゃないかと思いました。ハエという魚は一年で二から三センチにしかならんですから、一〇センチもあるのは二年もの、三年ものです。なかなか因果関係の立証が難しいので、四、五年監視を続けて、そこへハエを見に行きました。(椹野(ふしの)川漁師・高石敏男さんの語録から)
てんちなりゆき:なるほど。人間の生活が便利になっていく中で、自然との共生が反比例していくさまがわかってきます。わたしは不勉強な身でなんといったらいいかわかりませんが、まず知ることからはじめていきたいですね。ようやく山口も台風一過です。今回の大雨も怖かった。末武川の支流もいつ氾濫するかと買い物の帰り道もひやひや。土地を鎮めること、地域の歴史と文化にもきちんと目を向け、掘り起こし、今後も天地成行は、「失われし天地の絆」をヘンテコに編み続けますよ、龍神様!
宮野の龍神様:うん、また頼みますよ。あなたに動画で御幣がスローに見えるように撮影させたのは、そういう意味が込められていると思って。きみは、都会や家庭や組織や人間や、生きるすべてのことにおいて疑問を感じて山頭火さんのように歩いた。周南市から岩国市錦町大野まで歩いて、地球防衛軍(警察)に保護されたときに河内神社が近かった。水の神様だ。2014年7月7日に7つのトンネル抜けてそんな運命になったのだよ
てんちなりゆき:m(__)m
宮野の龍神様:こころとからだとご縁を大切に

てんちなりゆき:龍神様にしめのことばをとられましたー
(終)
参考サイト=ふしの川清流の会
→清流を守る)「水は人間のいのちやから」椹野川漁師高石敏男さん聞き書き

※池見陽子さんのホームページ
→看護師とアーティストの"二刀流" - 池見陽子 Yoko Ikemi
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