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天ぷらそばと錦町の水と、私の話(Tempura Soba, Nishiki Water, and My Story)

※追補)本のタイトルで足りない文言があり、正式名称に。


新聞社の受験で出された作文の題は、
「『水』について自由に述べよ」だった。

よりによって“水”。
どう書いたものかと考えた末、私はなぜか「出雲そば」から話を始めた。

天ぷらそば一杯の国産自給率はどれほどか。
天ぷら、小麦粉、そば粉──ほとんどが輸入だろう。
出汁は和風でも、海の産物は、近海とは限らない。この場合エビがメーン
結局、国産と言えるのは“水”くらい?という論である。
箸も国産に違いない。

そんな作文を提出し、私は新聞記者になった。
面接で「お酒は飲めますか?」と聞かれ、
「飲めますが、御社の基準は何升でしょうか」と答えたのが
効いたのかどうかは、今となってはわからない。


2014年。
長い鬱々とした日々から、今度は躁状態のただなかへ。
サンダルに、時に眼鏡もなく、
山頭火のように山口県内を歩き続けたこと4度。

その途中で、私は「水」の本当の意味を知る。

7月7日、蒸し暑い日。四回のうち、
周南市遠石から岩国市錦町大野まで、
朝6時から夜11時まで歩いたことがある。

JR岩徳線のとある駅近くまで20キロ以上歩き、
バスで岩国駅へ。
錦川清流鉄道で錦町駅へ。
そこから道の駅「ピュアラインにしき」までまた歩く。


これは2Lの「にしきのおいしい水」です

そこで買った「にしきのおいしい水」500mlを
5本以上、ベンチで飲み干した。
その日、口にしたのは、それと自販機のたこ焼きだけだったかもしれない。

ふるさとの水を飲み水を浴び

そんな山頭火の句が浮かぶ。
その日、私は10キロ痩せた。

参考)(999)ふるさとの水をのみ水をあび/種田山頭火(1882~1940年) | 河北新報オンライン


それから10年。
昭和40年発行の『錦町発足拾周年記念出版 錦町風土記』(錦町役場発行所)を手にした。
そこには大蛇と雨の逸話が載っていた。
日本古来の蛇神(竜神)信仰は、
干ばつのたびに姿を現す。


『錦町風土記』より

昨日もスーパーで「にしきのおいしい水」2Lとトマトジュースを買った。
レシートは「222円」。
竜神さまのちょっとしたサインのようにも思える。


向きが縦ですみませんm(__)m



蛇神(竜神)さまに見守られながら、
今日も私はペットボトルの水を飲んでいる。

統合失調症当事者として、
これがうまくオチになっているのかは自信がない。
それでも、あの日の水が、いまの私を支えている。

異常です。
いや、以上です。

こころとからだとご縁を大切に。
てんちなりゆきでした。


てんちでしたー



※文の並び替えと軽い味付けに、Microsoft Copilot のアレンジをひとつまみ。

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※おまけ
山口市宮野の竜王社で不思議な体験


🔗 中国新聞による対談本『精神疾患の元新聞記者と発達障害の元新聞記者がお互いを取材してみた。』(ロゼッタストーン)発刊での紹介記事(2024)

🔗 中国新聞「心の健康と向き合う本」(2024)


🔗 中国新聞「心のリハビリ、自由律俳句で」(2021)

参考:国立国会図書館 書誌情報


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天地成行(てんち・なりゆき)|祝祭編集者。語りと祈りの編集者 障害厚生年金の生活です。制度の外におり、年齢もとり、社会のレールに乗ることが難しいため、noteの活動を頑張ってます。みなさんの「浄財」をお待ちしていますm(__)m

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