#74 俺、はじめてのおつかいin台湾 パパ、いんせーになる
○月☓日
台湾に来てから、
買い物やご飯は、
基本的に日本の学生と一緒だった。
たまに台湾の学生も手伝ってくれる。
「これ美味しいですよ」
「これは辛いです」
「その飲み物、かなり甘いです」
など、
色々教えてもらっていた。
正直、
かなり助かっていた。
でも、
ある朝。
「……そろそろ、
1人で朝ごはんくらい買えるように
ならないとまずいのでは?」
と思った。
ということで、
“はじめてのおつかい in 台湾”
である。
勝手に定番の音楽が頭に流れていた。
朝の台湾は、
すでに暑い。
まだ朝なのに、
湿気と熱気が完成されている。
大学近くの、
露店が並んでいるエリアへ向かう。
現地の人たちが次々と朝食を買っていく。
完全にローカル空間。
とりあえず、自分も列に並ぶ。
お店には、
サンドイッチみたいなものや、
パンなどが並んでいた。
隣で目玉焼きを焼いている
店員さんいた。
もちろん、店の文字は
読めない。
しかし、
ここまで来たら勢いである。
店員さんが、こちらを見る。
そして、たぶん。
「日本人か?」
みたいな顔をした。
さらに、たぶん。
「これおすすめだよ」
みたいなことを言っている気がした。
全然わからない。
でも、
なんとなく雰囲気でわかる。
なので、
「じゃあ、それで!」
みたいな顔をして指をさした。
値段は書いてあった。
たぶんこれ。
安い。
ちなみに、
英語はほぼ伝わらなかった。
でも、お金を払ったあと、
「謝謝」
と言うと、
店員さんが、
「ありがとう」
と返してくれた。
なんか、
ちょっと交流した感じがした。
嬉しい。
調子に乗った自分は、
そのままスーパーにも寄った。
水は必需品である。
台湾、暑すぎる。
ここは以前来たことがあったので、
1人でもなんとかなった。
無事に水を購入。
完全に、
「台湾で生活してる人」
みたいな気持ちになっていた。
そして寮へ戻る。
ちょっとレベルアップしたと
勘違いしながら食べる台湾の朝食は、
かなり美味しかった。
たぶんこの頃の自分は、
コンビニで水を買えただけで、
“海外適応能力が上がった”
と勝手に思っていた。
(なんだか、つづく)
