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   タヒチの星の下24話


          
          3か月後に届いたTAOからのメール

Margaretは、とても情熱的で頭が良くてグレーゾーンが無い、自分自身の気持ちをハッキリと意思表示する女性です。容姿もさることながら美人の類に入るのではないでしょうか。Tomも言ってましたが高校時代は、ストーカーされるぐらいモテていたと聞きました。

そんなMargaretが、Taoにガールフレンドはいるのかと聞いたのは、きっとボーイフレンドになって欲しいと事件以来密かに思っていたのでしょう。ボクの仕事の都合やタヒチのパパやママとの約束があったり、パパとママから会いたいと連絡があれば訪ねるのです。3日間でも4日間でもできる限り短い滞在でも会う為だけに渡航します。

毎回パパはタヒチまでのオープンチケットを用意してくれているのですが、生前Taoはパパにボクのケアを頼んでいたのだと思います。今年2023年

12月20日クリスマス休暇でタヒチに向かいます。

2023年6月Taoの誕生日近くMargaretに自宅に招かれ、夕食をご両親と共にする機会がありました。Margaretの部屋に入りここでも、いろいろインタビューすることができたのですが食事が終わり、Margaretの部屋に行くと懐かしい写真がいたるところに置いてあります。

1つ1つ穴があくほど見た。TomやTao、Margaret、ボクとTao、ふざけてる様子などボクらの歴史そのものでした。見覚えのある風景画があって、それはTaoと2人で描いたタヒチの風景画です。

Taoの実家の3階から見える海の景色です。絵を見た瞬間からボクは、声を詰まらせながら、振り向かずMargaretには一言「この絵はどうしたの?」とMargaretに聞きました。

「Taoの思い出が欲しくてTaoの部屋を整理する時に飾られていたこの絵が欲しいとTaoのパパに言ったら、Taoも喜ぶから持っててって言われたの」Margaretは、いいました。

ボクは、その絵を胸の位置まで引き寄せ指で触る。堪え切れず、その場で大泣きしてしまいました…Margaretはビックリして「どうしたの?Tony?大丈夫?」と背中をさすりながら落ち着くまで待っててくれました。

声を詰まらせTaoとボクがタヒチ滞在中に描いた絵だと伝えると無言でボクをハグして「思い出のある絵だったのね…」といい更に強く抱きしめられました。「そうだとは知らずに貰ってしまって…」

「いいんだ。TaoもボクもMargaretが持っててくれるのは嬉しい。Taoもそう思うはずだから」「ボクはTaoを失ったことで何もできなかった…
喪失感で整理にも行くことさえできなかった」やっと落ち着きボクはMargaretにいいました。

「額を開けて絵の後ろ見てみて?」「後ろ?」
「2人で描いた印を入れてあるんだ」「あっ!何か書いてある」

Live for Tao! Live for Tony! for our eternity
Taoのために生きる!Tonyのために生きる!僕らの永遠のために

「Taoとボクがそれぞれ海と景色を描いてTaoと2人で色を塗り描いたんだ。水彩だから所どころ汚いでしょう」
「これTonyにとっても大事なものなんだからTonyが持ってなさいよ?」
「イヤMargaretに持っててくれ!ってきっとTaoも言ってるよ!」

「ボクには、数えきれないぐらいTaoが残してくれた物を持ってる。だからいいの。Margaretが持ってて?」「大事にするね」「うん」そうしてまたMargaretはボクを抱きながらTaoを思い出していました。


もう1度TaoとMargaretの出会いのつづきが知りたかったので質問した。
「Margaret?Taoに聞いたんでしょ?」「日にちが経って、もう1度Taoに聞いたんだよね?」「オレは、仕事とレッスンで暇がないし、恋愛も興味ない!ってキッパリと言われたの….」
「でもTonyは、Tomから紹介されてTaoに愛されて結婚までいったのが、私には合点がいかないのよね…」「ボクも恋愛関係に発展していくなんて、これぽっちも思っていなかった」

「ただ、1か月目で初めて人生初のキスをTaoにされて…胸がキュンってなったのは確か!たぶん、ここで恋に落ちたんだと思う….」「ボクは、Taoのことを思うと眠れなかった、彼のことばっかり思ってたよTaoにして上げられることは何なのか…それだけだった」「Taoに初めてキスされて、その後も何度もキスしてくれてね。肉体的な交わりは数えるほどしかないけど、でもそれで満足だった」

「何が違うんだろう…」「Taoには何も隠さず自然でいたかな・・・でもねTaoが言ってた」「Tomからボクを紹介されて、どうせワンナイトの関係なんだろうなって、思ってたみたいだった」「それで?」「ボクはワンナイトの意味さえ知らなかったよ。当時は、Tomがいてくれて、いろいろ相談もしたしね。最初、Taoはボクのこともワンナイトの関係でいいって思ってたんじ

ゃないかな….キスもだけどTaoと肉体関係をもつなんて、少しも頭になかった。でもね?Taoにハグされると落ち着くんだよね~笑っているTaoの顔を思い出すように言った。TomもTaoもMargaret君もだ。ボクを理解してくれて全て知ってる!なんでも話せる存在だったというか…ポケットからスマホを取り出す。「Margaret?これ見て?」メールを差し出し見せると….Margaretは見た瞬間、手で口と鼻を押さえ大粒の涙を流した。

                           "お前の顔でも声でも仕草でもない
                             お前に代わるヤツはどこにも存在しないんだ!
                             キス、キス、キス愛しているよTony"

               実際のTaoからのメール

サーバーの不具合で届くのが3か月後ってあり得ないよ。
Taoがボクを心配して、ココにいるぞ!っていうサインだと思った」
ボクは両手で愛おしくスマホを強く握った。 
          
     Taoが旅立って3か月後に届いたメールでした。