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    タヒチの星の下3話 BL

       

     TAOとTONY二人の心が紡ぐ物語   

ボクのアパートは小さくて狭いけど、アパートの管理人がいる。
壁には、ドーンとタオの写真とボクらがニッコリ笑った写真そして
トムやマーガレット達とふざけている仲間たちの写真

帰宅すると出迎えてくれて気持ちがホットします。

tao

今日は会えてないタオの写真に「ただいまタオ」のキスをする。

「今日はアルバイトだから遅いんだったな…たしか」独り言をいう
シャワーに入る準備をしながらタオのことを考えた。
シャワーから出るとテーブルにあるリンゴをかじりながら、
ボクは、日記を書く。といっても殆どタオのことしか書かないけど
「タオ…毎日ボクは幸せだ!ボクがシアトルで暮らしはじめて---
今日の一番面白かった出来事を書くよ?トムがね。手作りだって渡してくれたパンが真っ黒ケに焦げてキュウリとチーズが挟んであったんだよ。
でも外で食べたから美味しく感じた….イヤイヤ本当は、苦かった…

その日の出来事を細かく書いていった。
楽しかったクリスマス。音の外れたトムの弾き語り…..
思い出してクスクス笑った….
そして新年がきてボクの誕生日2月4日がもうすぐくるよと書いていると
時計が22時を回るころビィービィーとクラクションが響く
タオ? え?タオ?窓の外?
約束もしてないのにとビックリして窓の方に向かう。

窓の外を見るとタオが手を振っていた。すぐ行くから待っててと
ジェスチャーをして急いで息を切らして階段を下りる。
エントランスを出ると外気は冷たい空気だった。

タオの吐く白い息….ボクの顔を見ると満面の笑顔で両手を開いていた。
ボクはタオの腕に飛び込んだ。
「トニー何してたんだ」「日記を書いてた」
「そっかー」ボクの髪にキスをする甘い息の匂いのキスをした。

「トニー1つ提案があるんだ」「んん?何?」
「お前の誕生日は2月4日 もうすぐだな」「オレの誕生日は?」
「6月3日だよね」「そうだ。お前の4日の数字とオレの3日を足して
トニーとオレだけの記念日にしないか。」「つまり7?」
「そうだ!7の数字で記念日にするんだ」「でもオレもアルバイトや
他があるから日にちが決められないけども7月の予定の空く日を合わせて何かしょう!」時々冷たい風がボクらを包んだ。

「2人だけで」「お互いをお互いに祝う日だ」「いいね。それ賛成!」

またきつく抱きしめられてキスをされる「愛してるトニー」
「ボクも愛してるよタオ」
「明日は、アルバイトが遅くなるから会えないぞ。ごめんな」
ボクをタオの顔の近くまで抱え上げ頬ずりをすると彼の
濃いヒゲがボクの頬にまた刺さった。
「仕事は大事だから気にしないで」木枯らしのような風がボクたちを包む。
「じゃ帰るな。トニー風邪ひくなよ。」「ありがとうタオも」
もう一度きつく抱かれてタオのガソリンの匂いがするジャンパーに顔をうずめる。そして最後のキスをする。車に乗り込むタオを見送って車が小さくなるまで見ていた。つかの間のデートだった。

決して金持ちではなかったけど、これ以上欲しいものなど何もない。タオがいればそれでいい。彼はボクを大事にしてくれた。そしてボクの誕生日2月4日が訪れた。沢山の友達に声をかけパーティーをトムとタオが催してくれ、日本では味あえない幸せをボクは感じていました。
タオとトムが行きつけの小さなライブハウスを貸し切り、ボクの為にだけ
女友達も男友達もGAYの友達もみんなボクの為に集まり祝ってくれました。

入口から見ると友達たちは、25人はいたと思うタオにエスコート
されながら店に入ると
一斉にみんなが出迎えてくれて拍手と指笛がうるさいぐらいに響き渡り
照明はカラフルに回り、軽快な曲が流れその中でもトムが一番騒いでいた。
トムがグラスとスプーンを持ちグラスにむけてカンカンとスプーンで
3回叩いた「トニー誕生日おめでとう!」
                                                                                                        ---斉に
 Happy birthday to you
happy birthday to you happy birthday dear TONY happy birthday to all
            (youが変化したものto allは、みんなで祝おう)

の大合唱だった。嬉しかった。誰の声なのか区別ができなかったけどトムの
声は大きくてすぐわかった。タオがボクの肩を抱き時々自分に引き寄せて
髪にキスするのが伝わる。


運ばれてきたロウソク1本が立てられたカップケーキ

「さぁ。トニー願い事を考えて消すんだ!」トムの声
横にいるタオの顔を見て静かに目を閉じ願った。
そして一気に吹き消した。また拍手と歓声の渦!指笛が響いた。
みんなの顔一人一人の顔をみてボクは
「Thank you.  thanks guy's ありがとう!みんなありがとう!」
と声をかけた。友達達は口々に We love`s TONY!                           歓声-----


今度はタオが叫ぶ「みんな飲みながら聞いてくれ!」

そんな中、タオは驚く行動に出たのです。
         
                  いつの間にか静かな
                  バラードの曲に代わっていた---

「みんな聞いてくれ!。オレとトニーのことだ!ここでみんなの前でトニーに宣言をしたいんだ!証人になってくれないか!」ボクは、呆気にとられ、何が始まるのか・・・ボクもみんなも見当がつかなかった。
                                                                      ------------静まりかえった店内

ボクの前にゆっくりと片膝をつき……ボクの左手を掴む
じっとボクの目をみつめながら静かに
「トニー オレはお前を愛してる!イヤそれ以上だ!オレは金も無い、お前を幸せにできると断言できない。でもオレは、トニーと一緒にいたい。」

「遠い日本からアメリカに来て、さぞ寂しかっただろうな。辛かったな…たくさん悩んだよな…でも今は、こうしてお前の目の前に親友たちがいる。コイツラもお前のことが大好きなんだぞ!けっして忘れるな!一人じゃないんだ!いいか!トニー覚えてろよ!」ボクは堪えていた涙がいっぺんに溢れ出た。

ポケットから真珠のネックレスを出し、一度ネックレスにキスをした。
「トニー受け取ってくれないか。毎月、貯めた金で買ったんだ」「安物だがオレの心の印だ」と言って立ち上がり、両手でボクの顔を包みキスをした
首に手を回し付けてくれた。Wow..Oh …so  sweet!
友達たちの口から漏れる….ボクは、ただただ嬉しくて涙が溢れ我慢できなかった。鼻水と涙でグチヤグチヤだった。

タオから贈られた実際のもの

       タヒチでは愛する人に真珠を贈る習慣がある

集まっていた25人の友達たちは、一斉に拍手と大声の一段と大きな歓声が上がり一人一人の顔が涙で霞んで見ることができません。また陽気な曲が流れだした。それから一人一人とハグをしながら声をかけました。
何という幸せなんだ!友達たちに囲まれ、タオに愛され、祝福され…もう目はパンパンに腫れ…タオはボクの肩を抱き一人一人に挨拶をかわししながら連れていく。みんなに祝福されるこれがボクの知らない世界だった。

朝になるにつれ一人、また一人と帰宅して行く、「トニー楽しかったよ!よかったなトニー!」トムはボクの背中をポンポンと叩きながらハグされた。「やるじゃーんトニー タオをとられた…ウソウソ…..幸せにるのよ」マーガレットだったギューッとハグをしてチークキスされる。次々に友達たちと長いハグが続く、やっと最後の友達も帰り、タオと二人カウチに座り、ボクはタオの左肩に寄りかかりながら、今日どれだけ幸せな時だったのかを喋り続けた。


「トニー。人って個性があっていいんだ!お前が辛かったのは神様が仕組んだのかもしれない。こうしてお前が、後になって幸せに思えるように仕込んだんだ」と言ってまたキツク抱いた。

オレはなぁ。トニーのことを言うなら
 
壁時計は時を知らせてくれるが お前は時を忘れさせてくれる…..

タオは大きな胸でボクを抱きながら静かな声で囁いた…..

店の外が白々と明けていき 遅い冬の太陽はまだ隠れていた。