父性不足・母性不足が、大人の人生に与える影響。
あなたは、こんな経験はありませんか?
好きな人ができると、不安でたまらなくなる。
少し冷たくされるだけで、
見捨てられたような気持ちになる。
誰かに認めてもらわないと、自分の価値がわからない。
それは、あなたが弱いのではありません。
幼い頃に満たされなかった何かが、
大人になってから影響しているのかもしれません。
父性不足とは何かーー。
父性不足とは、
ただ父親がいないことではありません。
「守られている安心感」「認めてもらえる土台」が不足した状態のことです。
父親的な存在から——
認められること。守られること。
「大丈夫だ」と言ってもらえること。
その経験が少ないまま大人になると、
心の中に埋まらない穴ができます。
母性不足とは何かーー。
母性不足とは、ただ母親がいないことではありません。
「受け入れてもらえる安心感」「ありのままでいい」という感覚が不足した状態のことです。
母親的な存在から——
無条件に受け入れてもらうこと。
愛されている実感を持つこと。
安心できる場所があること。
その経験が少ないまま大人になると、
「自分はここにいていいのか」
という不安が消えなくなります。
愛着理論が教えてくれること。
心理学者ジョン・ボウルビィは、こう言いました。
「幼少期に親との間で築いた愛着のパターンが、大人になってからの人間関係や恋愛のパターンを作る」
つまり、
幼い頃に「安心できる関係」を経験できなかった人は、大人になってからも「安心」を求めて同じパターンを繰り返すのです。
愛着には大きく3つのタイプがあります。
安定型
親から十分な愛情を受けて育った。
人間関係で安心感を持てる。
不安型
愛情が不安定だった。
相手の気持ちに敏感で、見捨てられることを恐れる。依存しやすい。
回避型
愛情を求めても得られなかった。
人を信頼することが怖く、距離を置きやすい。
父性不足・母性不足を経験した人の多くは、
不安型か回避型になりやすいと言われています。
私自身も、まさに不安型でした。
好きな人ができるほど怖くなる。
うまくいくほど不安になる。
それは幼い頃の愛着パターンが、大人の恋愛にそのまま出ていたのです。
両方が重なると、何が起きるのか。
父性不足と母性不足が重なると、
こんなことが起きやすくなります。
恋愛でーー
好きな人ができると依存しやすくなる。
強い人、守ってくれそうな人に惹かれる。
少し冷たくされると見捨てられた気がする。
相手に全てを求めてしまう。
自分に対してーー
自分に価値を感じにくい。
誰かに認めてもらわないと不安。
ありのままの自分でいることが怖い。
自己否定が強くなる。
人間関係でーー
他人軸になりやすい。
NOと言えない。
嫌われることが怖くて本音を言えない。
強い人に依存しやすい。
脳科学的に見ると。
幼少期に強いストレスや不安を経験すると、
脳の「扁桃体」が過活動になりやすくなります。
扁桃体とは、危険を察知する脳の部位です。
幼い頃に、
「愛されるかどうかわからない」
「いつ見捨てられるかわからない」という不安の中で育つと、扁桃体が常に警戒モードになります。
すると大人になってからも——
ちょっとした変化に過敏に反応する。
些細なことで不安になる。
安心できない。
これがパニック障害や不安障害に繋がることもあります。
私がパニック障害になったのも、
長年の緊張とストレスが積み重なった結果でした。体は正直です。
心が限界になった時、体が代わりに叫ぶのです。
でも——脳は変えられます。
安心できる環境と人間関係の中で、
少しずつ扁桃体の過活動は落ち着いていきます。
これを「神経可塑性」と言います。
つまり、何歳からでも脳は変われるのです。
私自身の話をします。
父を14歳で失いました。母とも、心が深く繋がることができませんでした。
だから私は、ずっと誰かに満たしてもらおうとしていました。
認めてほしい。
必要としてほしい。
そばにいてほしい。
見捨てないでほしい。
それは恋人への気持ちでありながら、
満たされなかった子どもの私の願いでもありました。
強い人に惹かれ続けた。
DVの彼氏を選んだ。
19歳で結婚した。
今ならわかります。
あれは全部、父と母から得られなかった
「安心」
を、誰かに求めていたのだと。
でも、気づけた時から変わり始めます。
父性不足・母性不足に気づいた時、
私の中で何かが変わりました。
自分を責めることが、減りました。
重かったんじゃない。弱かったんじゃない。
ただ、満たされなかっただけ。
その気づきが、回復の第一歩でした。
回復できます。
大人になってからでも、心の土台は育て直せます。
安心できる人間関係をつくること。
自分で自分を認めること。
ありのままの自分を受け入れること。
脳は変われる。
何歳からでも、遅すぎることなんてない。
もし今、恋愛や人間関係で苦しんでいるあなたへ。
その苦しさの奥に、幼い頃の寂しさが隠れているかもしれません。
あなたが弱いのではありません。
ただ、愛されたかっただけ。
ただ、安心したかっただけ。
その気持ちに気づいた瞬間から、人は変わり始めます。
私がそうだったようにーー。
私が経験してきたこと——
14歳で父を自死で喪う
依存体質・他人軸で生きてきた恋愛
19歳で結婚、25歳で離婚
DVの彼氏
不妊治療(体外受精)を経験
命の危機を伴う壮絶な出産
パニック障害
37歳で母を病気で喪う
41歳で個人事業主として独立
ーーそれでも立っています。
