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ある軍医の日記・第一話

ウクライナの戦場から記した日記です。今、少し距離を置いて、前線で書き溜めた記録を少しずつ公開します。
ここは「ある軍医の日記」の全記事をまとめたマガジンです。
https://note.com/famous_shark673/m/m0ef40357f758


2023年2月12日
やっとエネルギーと時間がある!
正真正銘な日記ではないかも知れないが、中から色々見せていきたいと思うよ。
(「正真正銘そのものですよ!」ー先生)
この戦争の中で僕の責任というのは、負傷した兵士を助けることはもちろん、でもその上になんだろう… たぶん、心を失わないように頑張ると同時に、自分の利益や恐怖、疲れを砕きながら義務を果たすように頑張ることもかな?
戦争は血まみれで、残酷なことであり、人の人生はただの材料のように使われている。
僕は、自分の責任の一つは、無情にならないように頑張ることだ。
さもないと人間の姿を簡単に失えるからだ。ましてやこの種類の敵と関係を持ったら。
あの野郎たちは無神経、無慈悲なやつだよ。
自分の人生にも、他人の人生にも心がなさそうだ。
あの野郎達はここへ何のために来たの? 各林を自分の死体で何のため肥料してるの?
どう考えても意味がわからない。もし、彼らは頭がおかしいからこそ死の希望ができたのだろう?
他の理由があるかもしれない。
どうであれその結果僕らも死や悩みの意味をある程度忘れちゃったようだ…
友達の死でさえ、このあと埋めない穴がずっと残ってるけど痛みが鈍くなる。
慣れちゃったよね。この無神経さはあまり良くないことだよ。
避けられるんだったら、金輪際この無神経さと関わらないほうがいいよ。
生き残れば無神経のままどう生きていくか…
今自分の気持ちについて考えてみれば、気持ちは愛された人へ残って、
何とか日本語と関わっている世界に対しても…
ウクライナ語であまり何も伝えたくない、描きたくないけど。
それは他の人の反応に火をつけないようにかも知れない。
今他人の気持ちはなんか負担に感じる。
逆に違った言語ならば… 異世界のような遠い国ならば…
書いて、出して、だいぶ楽になるかも…
その人たちは僕の国とほとんど関わらないから、遠いことであるからこそ同情を持ってさえいれば…
だからこの言語で考えてることを描くとき壁がない気がする。
先生以外に誰にも読んでもらわなくても


「ある軍医の日記」より

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