暑い日の頭痛、いつもの薬を飲む前に。熱中症と薬の意外な関係
いつも読んでいただいてありがとうございます。
お盆も過ぎ、残暑の時期になりましたが、まだまだ暑い日が続いています。
この間になりますが、外国から来たラグビーの選手が、若いのに熱中症で亡くなってしまったと、息子がとても悲しがっていました。
熱中症というと真夏のイメージがありますが、息子は去年、9月に熱中症になりました。
最近、熱中症と薬についての話をちらほら見るようになったので、今日は一度まとめてみようと思います。
夏は毎年やってきますから、知識として頭の片隅に入れておいてくださいね。
暑い日の頭痛、すぐに薬を飲んでいませんか?
暑い日に外にいて、頭が痛い、だるい、気分が悪い。そんなとき、
「頭痛かな。家にあるロキソニンを飲んでおこう」と思うこともあるでしょう。
でも、その頭痛が熱中症によるものだったら、まず必要なのは痛み止めではありません。
熱中症は、風邪などの発熱とは違い、暑さによって身体に熱がこもっている状態です。
痛みや熱を薬で抑えても、熱中症そのものが治るわけではありません。
「脱水+痛み止め」は腎臓に負担
熱中症になると、汗をたくさんかいて身体の水分が減り、腎臓へ流れる血液も少なくなります。
この状態で、ロキソニンやイブプロフェンなどのNSAIDsを飲むと、腎臓の血流を保つプロスタグランジン働きに影響して、急性腎障害を起こすことがあります。
つまり、
脱水で弱っている腎臓に、さらに薬の負担が加わるということ。
「いつもの頭痛薬だから」と、熱中症かもしれないときに自己判断で飲むのは避けたいところです。
では、カロナールなどのアセトアミノフェンなら大丈夫かというと、熱中症に対して解熱薬を使うこと自体が推奨されているわけではありません。
熱中症のときは、薬で熱や痛みを抑えるより、まず身体を冷やして水分・電解質を補うことが大切です。
降圧薬を飲んでいる人も、夏は少し注意
普段から血圧の薬を飲んでいる方は、暑さと薬の作用が重なることで、身体に変化が起こりやすくなります。
たとえば利尿作用のあるタイプの薬は、尿を出すことで血圧を下げます。
そこに暑さによる大量の発汗が加わると、水分が失われやすくなり、脱水につながります。
また、暑いと身体は熱を逃がすために血管を広げます。そこに血管を広げる作用のあるカルシウム拮抗薬が重なると、血圧が下がりすぎて、めまいやふらつき、気分が悪くなることもあります。
そして、脱水で血液量が減ると、腎臓にも負担がかかります。
特に腎臓に作用するタイプの薬を服用している場合は、「暑さ+脱水+薬」が重なることで、腎機能に影響することがあります。
β遮断薬だと体温が下がるのをブロックするので体温調節反応が遅れて熱がこもるようです。
こうしてみると、どのタイプの降圧剤も注意が必要ですね
だから夏は、普段以上に水分だけでなく、汗をたくさんかいたときには塩分などの電解質も意識して補給することが大切です。
「自分はこの薬を飲んでいるから、暑い日はこういうことが起こりやすいんだ」
と知っておくことが大切なのです。
熱中症かな?と思ったら、まず身体を冷やす
暑い場所で頭痛やだるさを感じたら、
涼しい場所へ移動する。
衣服をゆるめる。
首や脇、足の付け根などを冷やす。
水分と電解質を補給する。
まずやるべきことはこちらです。
そして、自力で水分が飲めない、何度も吐く、意識がおかしい、ぐったりしているなどの場合は、迷わず医療機関を受診してください。
まだまだ残暑は続きます。
今年の夏だけではなく、これから毎年やってくる暑い季節のために。
薬と熱中症の関係を、ぜひ頭の片隅に置いておいてくださいね。
最後まで読んでいた抱いてありがとうございました。スキやフォローもお願いします。
助産師|産婦人科歴40年 清水智子
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