パプアニューギニアに黒船がやってきた②石油の帝国に翻弄される
建設ラッシュ
LNGプロジェクトが本格的に決まると、ポートモレスビーの街では建設ラッシュが起こりました。あっという間に20階建ての高級ホテルが建ち(それまでの最高は10階建てでした)、オーストラリアかシンガポールかと見まがうようなショッピングモールが開業、そこには商店やレストランに加え、ハリウッド映画がアメリカとほぼ同時に封切られる映画館も備えられていました(かつてドライブイン・シアターがあったそうですが、映画館はありませんでした)。



アメリカ人ご用達のスーパーまでできる
ダウンタウンに新しくできた大型スーパーでは、それまでパプアニューギニアで見たこともない、SPAM(ポークミートの缶詰め)が確か当時のレートで1500円くらいで売られていたり、青空市場で買えば(当時)400円くらいで、それでもあまり購入する人がおらず、もういいから好きな値段で持っていけ、と「ただ」同様で購入したこともあるロブスターが、その10倍ほどの価格で売られていたりしました。オーマイガー、イッツチープ!!!年齢にそぐわない黄色い声を上げて、どう考えてもぼったくりやろ、という魚売り場に群がるのは、外見も態度も、これまであまり見たことのない、いかにもと言うアメリカ人の主婦たちでした。

道路が封鎖??
ある週末の朝、子供たちを乗せ、庶民の憩いの場所であるエラビーチという海岸に向かっていた私は、海岸線の周遊道路が警察官によって通行止めにされていることに気づきました。

何が起こっているのか分からなかった私は、しばらく待っていると、自転車に乗った数名の外国人が、警察官のエスコートの元、悠々と周遊道路をサイクリングしてるのが見えました。よほどの要人なんだろうと想像したのですが、自転車に乗っていたのはまだニキビが取れないような金髪の若い男性陣、新入社員、あるいは学生と言ってもおかしくないくらいです。その若造たちのために、警察官を使って公共の道路を止めていたのです。

恐るべし、石油の帝国
おいおい、まじかよ~~
エクソンモービルは、アメリカから派遣される駐在員が、アメリカに近い生活ができるように、ポートモレスビーを根こそぎ変えていくようでした。
国家権力まで使って社員のサイクリングをさせる石油の帝国、恐るべし、です。
(続く)
りゅうりゅう
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