ぎこちない二人。今日の小説タイム☕(130)│2026.7.27更新
がんばるあなたに、ちょっとひと息✨
今日の小説タイム、スタート☕
■連載小説 「僕の彼女」

高校2年生の浅野タケシは、クラスで浮いた存在。彼がひそかに思いを寄せるのは、クラスの誰もが憧れる「キョウちゃん」こと、坂本京香だ。
ところが・・・
ある日、タケシは、同じくクラスで浮いた存在の内田靖子、通称「やっちゃん」と読書の話題で意気投合。
運命の人、やっちゃんとの出会いは、タケシの日常を大きく変えていく。
■前回まで
病室の丸椅子から立ち上がり、入口のほうへ目を向けると、そこにはあの男が立っていた。
男は、
「こんばんは。靖子ちゃんの友達?」
と、僕に話しかけてきた。
僕は、
「はい、高校の同級生の浅野です」
と、丁寧に答えた。
しかし、男は、
「靖子ちゃんのお見舞いで来てくれたの?」
と、名前を名乗らずに話を進めた。
「あ、はい...」
「そっか、そっか。わざわざありがとね」
「いえ...」
僕は、やや不機嫌な感じの受け答えになってしまった。
■第7話: 「男の正体」 (2)
すると男は、
「ちょっと疲れてる?あ、これ食べなよ。お腹空いてるでしょ?」
と言って、僕にサンドイッチとおにぎりをくれた。
「あ、はい。ありがとうございます」
僕は緊張して、それ以上の会話ができなかった。
少し間があってから、
「もう帰るの?」
と、男は尋ねてきた。
「はい」
「俺、車で来てるから送ろうか?」
「あ、僕は自転車なので...」
「そっか。じゃ、気をつけて帰りなよ」
「はい、ありがとうございます」
男と僕は、ぎこちない会話に終始した。
僕はたまらず、やっちゃんのほうに声をかけた。
★エンディングテーマ★
僕の運命の人
作詞:山中サトシ
作曲:Musicful AI
どうして泣いてるの
描いてた夢は、すぐそこにある
こんなに晴れ渡る空の下
夢に向かい、ただ歩き出せばいい
教室の隅、語り合ったあの日々
季節(とき)が二人を隔てても
僕は忘れない
君がいたあの夏のことを
君は、僕の運命の人



