たっくんの黄色い傘
これは、完全な実話ですが、
「たっくん」っと言う名前だけは、
なんとなくのイメージです。
つい最近の話し……早朝に会社に行って
昼ちょっと過ぎに 帰宅する予定だった…
俺のいる会社は、フレックスタイム
朝5時〜夜10時の間、8時間勤務すればOK
(在勤可) っで、その日は用事があったので
15時に家に帰りたかったのね
時間通り仕事を終え、帰宅途中、家の近所の
スーパーに寄って買い物
するとさぁ〜 スーパーにいる間に、
雨が降ってた。
傘持ってなかったけど、
家まで、徒歩7〜8分だし、 走れば5分。
途中の信号に引っかからなければ、
もっと早く着く。
雨も本格的じゃないし、これぐらいなら、
傘なしでも行けるって思って、走らず普通に
雨に濡れながら、帰る事にしたのね。

そんな時に限って、信号に引っかかるわけだ
(大した雨じゃないし、別にいいやぁ〜)
って思ってたらさぁ〜 後ろからズボンを
クイッ クイッ って引っ張られたのね!

後ろを振り向くと、見知らぬ幼稚園ぐらいの
男の子が、小さな、小さな黄色い傘を右手に握り
「ねぇ〜ねぇ、濡れちゃうから、
これ使うといいよ。
僕は、ママの傘に入ってるから、大丈夫」
って、言って、傘を差し出してくれたの

いやぁ〜 やばかったね。 一瞬で感動して
感情込み上げて、涙出そうだった。
その子のお母さんと目が合ったけど、
お母さんも驚いてて、両手で、口抑えてた。
すっごく優しい子だよね。 そして綺麗な心
俺は、すぐに、しゃがみ込んで、その子に
教えてあげたの。
「ありがとね。 でも、家(うち)すぐそこだから
大丈夫だよ」って。言ったけど、
それ以上の言葉が出なかった〜
思いのほか、感動しちゃってて、声まで、
震えて、泣きそうに なっちゃったよ。
信号が青になって、バイバイって言ったら、
「うん。バイバイ。風邪引かないでね」だって。
ヤバい 最後の最後に 心まで
持ってかれた。

そっと立ち上がり、親子の後ろ姿を見ながら
残りの50メートル濡れながら帰りました〜
