すごい、ずるい、あい#モノカキングダム2025
私は、物書きをしている。
文章を書いたり、歌詞を書いてみたり。
けれど、誰にも読まれなかった。
誰も聴かなかった。
ある時、誰かが取り上げてくれた。
そこで初めて、他の作品に触れた。
そこには、面白い作品、読ませる作品が溢れていた。
「すごい」
純粋にそう思っていた。
私も書きたかった。同じように。
ある時、その「すごい」という感情に変化が出始めた。
「ずるい」
その感情は、なぜか私を燃え上がらせていた。
——負けたくない。
私の方が面白い作品を作れる。
作ってみせる。
そう思ったのに、中々うまく行かなかった。
物足りない。
何が足りないのか分からず、探るように誰かの作品を読んだ。
読み漁った。
そしてある時、忘れられない作品と出会う。
その作品はユーモアもあり、情景が浮かび、
私はただ感動していた。
気がつけば何度も読み返していた。
面白いから。
何度も。何度も。
そこにはもう、“負けたくない” とか “参考にする” なんて感情はなかった。
その時、ようやく気づいた。
これが、作品に対しての「あい」なのだと。
この作品は、
モノカキングダム2025のテーマ「あい」に参加するために書きました。
人の作品を読んで生まれた気持ちを、
そのまま言葉にしてみたら、
こんな形になりました。
読んでくださって、ありがとうございました。
