【自由詩】環~めぐる季節の縁の中で~ #note文芸部大賞2025
季節が巡るたび
木々の影は伸び縮みを繰り返し
歩幅のゆらぎに寄り添っていた
春
花びらが舞い散る音
胸の奥の古い引き出しがそっと開き
やわらかい始まりが思い出される
夏
降り注ぐ力強い光
忘れたはずの痛みが輪郭を持ち
それでも前へ向かう足取りだけは揺らがなかった
秋
落ち葉のきらめく公園
誰かの笑い声が風のようにすれ違い
別れや再会が淡い色の物語を描き続ける
冬
白く凍る息の奥で
眠っていた想いが静かに揺らめき
小さな灯りのような願いへ形を変えた
人が巡り 心が巡り
そのたびに世界はひとつ息をつき
新しい表情をこちらへ向けてくる
一年という環が閉じては開き
その中心にはいつも
変わり続けた誰かの鼓動が響いていた
めぐりめぐる全てが混ざりあい
そっと次の季節の扉を押していく

次の企画に参加しています。お題は「1年」
はじめて入った共同運営マガジンです。
おかげさまでここまでやってこれています。そして、間違いなく、みなさんとのつながりの一端にもなっています。
私もあと少しでnote一周年。
改めて感謝を!そしれこれからもよろしくお願いします!
~追記~
大賞発表がされました!マガジンが愛されている様子が見える企画だったと思います。他の皆さんの作品もぜひ、みてみてください!
~追記2~
hopisuiさんにマガジン登録いただきました!すてきマガジンという響きが素敵…!!
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