北村薫(1949.12.28-)『中野のお父さんは謎を解くか』文藝春秋 2019年3月刊 336ページ

北村薫(1949.12.28-)
『中野のお父さんは謎を解くか』
装画 益田ミリ
文藝春秋 2019年3月刊 336ページ
2021年12月19日読了
https://www.amazon.co.jp/dp/416390994X
https://www.amazon.co.jp/dp/4167917807
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167917807
「意外な当て逃げ犯、文豪同士の喧嘩、病床の夫が呟いた言葉の意味。編集者の娘が職場や本の中で出合う謎を父が解く、好評シリーズ。」
「運動神経抜群の編集者・田川美希の毎日は、本や小説にまつわる謎に見舞われ忙しい。
松本清張の「封印作品の真実、
太宰治作品中の意味不明な言葉、
泉鏡花はなぜ徳田秋声を殴ったのか……
そんな時は実家に行き、高校教師にして「本の名探偵」・お父さんの知恵を借りれば親孝行にもなる!?」
「バスケット部出身、ガッツ人一倍、そして実は神経細やかな文芸編集者・田川美希が日々出会う、本の謎と作家の謎。中野の実家の炬燵で丸くなり待ってくれている初老の「お父さん」が彼女の知恵袋です。無尽蔵の書物の知識でどんな難問も軽やかに解決。
人気シリーズ第二弾ですが、今回、お父さんは倒れ、入院します(すぐに退院)。美希の持ち込んだ「謎」が何よりのお見舞いになり、病床でも推理は冴えまくります。高齢化社会の、持ちつ持たれつの親子のありかたを温かく描いているのも、愛され続ける理由かもしれません。」
https://books.bunshun.jp/list/browsing?num=9784167917807
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『オール讀物』
2016年5月号~2018年12月号
掲載8篇。
以下、発表年月順。
「縦か横か」2016年5月号
「ガスコン兵はどこから来たか」2016年8月号
「パスは通ったのか」2017年1月号
「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」2017年4月号
「火鉢は飛び越えられたのか」2017年5月号
「キュウリは冷静だったのか」2018年1月号
「水源地はどこか」2018年6月号
「菊池寛はアメリカなのか」2018年12月号
1949年12月28日埼玉県北葛飾郡杉戸町生まれ、
埼玉県立春日部高等学校・早稲田大学第一文学部卒業、
元埼玉県立春日部高等学校国語教員(1980-93)の
北村薫さんが描く定年間近な高校国語教員、
「炬燵探偵・中野のお父さん」連作短篇集二冊目。
「安楽椅子探偵」という言葉は、
1946年生まれの兄が持っていた
『少年少女世界探偵小説全集』講談社 1957-59 や
https://ameqlist.com/0ka/kodan/zen_mys.htm
創元推理文庫他で探偵小説を読み始めた
小学生の頃(1960年代)から知っていましたけど、
「炬燵探偵」という言葉はこれまで目にしたことがない
ような気がします。
国産ミステリをほとんど読んでいないからでしょうか。
以下、「炬燵探偵」が書庫から取り出してくる本による謎解き
に登場する作家たち(生年順)。
尾崎紅葉(1868.1.10-1903.10.30)
徳田秋声(1872.2.1-1943.11.18)
泉鏡花(1873.11.4-1939.9.7)
辰野隆(1988.3.1-1964.2.28)
里見弴(1888.7.14-1983.1.21)
菊池寛(1888.12.26-1948.3.6)
南洋一郎・池田宜政(1893.1.20-1980.7.14)
鈴木信太郎(1895.6.3-1970.3.4)
ジョセフィン・テイ(Josephine Tey 1896.7.25-1952.2.13)
太宰治(1909.6.19-1948.6.13)
松本清張(1909.12.21-1992.8.4)
荒正人(1913.1.1-1979.6.9)
佐野洋子(1938.6.28-2010.11.5)
「[明治も末の四十二年]神様は、[しゃべってしゃべって止まらない、物語の缶詰のような]二人の赤ちゃんが生まれるのも六月と十二月に分け、初めにしゃべる子は北の、津島という家に、後の子は南の、松本という家に行かせた。
名字が出て、分かった。
太宰治と松本清張ですね。同じ年に生まれたんだ。」
『中野のお父さんの快刀乱麻』文藝春秋 2021.11 p.14
https://www.amazon.co.jp/dp/4163914617
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163914619
「大岡昇平の真相告白」『オール讀物』2019年9月号、10月号
北村薫『中野のお父さんの快刀乱麻』装画・挿絵 益田ミリ。文藝春秋 2021年11月刊。320ページ。 https://www.amazon.co.jp/dp/4163914617 https://books.bunshun.jp/ud/bo...
Posted by Tetsujiro Yamamoto on Wednesday, December 22, 2021

酒井順子(1966.9.15- )
「松本清張の女たち 第一回 初めての女性誌連載」
『小説新潮』2022年8月号
p.36-42
「明治四十二年(1909)に生まれている松本清張[1909.12.21-1992.8.4]は、太宰治[1909.6.19-1948.6.13]と同い年である。
没後三十年が経ってなお、生々しい現役感のようなものを放ち続ける松本清張と、歴史上の偉い作家という印象の、太宰治。
両者の印象は同い年とは思えないほどに異なるが、その原因はそれぞれが活動していた時期の違いによるところもあろう。」p.36
「[二人の]作家としての活動時期は重なっていない。
清張は中年になってから作家としてデビュー、その後の約四十年間、猛然と小説を書き続けた。高度経済成長期。経済的発展を続ける日本が抱える成長痛や、人間が内に秘める暗部を捉えた清張の小説は大人気となり、1960-70年代は、いわゆる長者番付の作家部門で、トップの常連となっている。平成四年(1992)、八十二歳で他界。戦後から続いた右肩上がりの時代が、バブル崩壊と同時に終わるのに合わせて世を去ったかのようでもあった。」
「清張の女性の見方を探ることによって、右肩上がりの時代に日本女性達がどのように生き、そしてどのように社会から見られていたかを、考えていきたい。」p.37
『小説新潮』2022年8月号 新潮社 2022年7月22日発売 https://www.amazon.co.jp/dp/B0B5MV6MDS https://www.shinchosha.co.jp/shoushin/backnumber/...
Posted by 山本 鉄二郎 on Friday, April 28, 2023
読書メーター
北村薫の本棚(登録冊数12冊 発表年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11607836
ミステリの本棚(登録冊数359冊 著者名五十音順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091193

https://note.com/fe1955/n/ndf1a5b068a45
北村薫(1949.12.28-)
『中野のお父さん』
文藝春秋 2015年9月刊 288ページ
https://note.com/fe1955/n/nb330e32d0f1d
北村薫(1949.12.28-)
『詩歌の待ち伏せ(ちくま文庫)』
筑摩書房 2020年7月刊 592ページ
https://note.com/fe1955/n/n453b6ff0e41b
北村薫(1949.12.28-)
『雪月花 謎解き私小説』
新潮社 2020年8月刊 224ページ
https://note.com/fe1955/n/n4539d8b0fcaf
北村薫(1949.12.28-)
『中野のお父さんの快刀乱麻』
文藝春秋 2021年11月刊 320ページ
https://note.com/fe1955/n/na463e282640e
北村薫(1949.12.28-)
「中野のお父さん 煙草入れと万葉集」
『オール讀物』2023年3・4月合併号
