3000万のFerrariを、一度買っておいてよかった話
2021年10月2日。
僕の家の前に、Ferrari 458 Spiderが届きました。
中古で3000万円。
正直に言うと
買った理由は半分が車好きで
半分は見栄でした。
「ここまで来たな」という証が欲しかった。
偏差値30で周りに「お前には無理や」と言われ続けた人間が
Ferrariのキーを握っている。
その絵が、当時の僕には必要だったんです。
乗ってみたら、最高だった
これは正直に言います。
Ferrari、最高でした。
エンジンの音、シートに沈み込む感覚
信号待ちで隣の車から向けられる視線。
どれを取っても、3000万を払った価値がある体験でした。
「一度は乗ってみたかった」を一度クリアできた。
このことに対して、後悔は1ミリもありません。
バンコクへ行くことが決まった日
2年経ったある日、バンコクに移ることが決まりました。
長期で日本を離れる以上、Ferrariは置いていけない。
売却することにしました。
売れた金額は2600万円。
買値から400万円落ちた計算です。
2年間、Ferrariに乗るために、僕は400万円を払った
そう考えると、決して安い買い物ではありませんでした。
ただ、ここから先が、今日いちばん書きたかったことです。
Ferrariが教えてくれた、3つのこと
400万円という数字は、僕にとって「授業料」でした。
そして、この授業がなかったら気づけなかったことが、3つあります。
① 機会費用は、頭ではなく体で覚える
3000万円。
もしこれを、Ferrariではなく
資産形成に投下していたら
今ごろ僕の口座はどうなっていたか。
たぶん、もっと増えていました。
これは「機会費用」という言葉で
経済の本に書いてあります。
僕も、頭では知っていました。
でも、頭で知っているのと、体で分かっているのは違う。
3000万を一度Ferrariに変えて、2600万に戻して
その差で他に何ができたかを実感した日に
ようやく僕は機会費用を「自分の言葉」で
語れるようになりました。
知っているのと、分かっているのは違う
② 所有より、経験のほうが残る
これは意外な気づきでした。
売った瞬間、僕の手元からFerrariは消えました。
でも、消えなかったものがあります。
最初にエンジンをかけたときの音。
休日にひとりで湾岸を流した夜。
レインボーブリッジからの夜景。
これらは、売っても残った。
逆に、所有していた事実そのものは、売った瞬間にゼロになりました。
つまり、僕が3000万で買ったのは
「Ferrariというモノ」ではなく
「Ferrariと過ごした2年間の経験」
だったわけです。
モノは売れば消えるが、経験は売っても消えない
③ 本当に欲しかったのは、Ferrariではなかった
これが、いちばん大きな気づきでした。
Ferrariを売ってバンコクに行ったとき、僕は気づきました。
僕が本当に欲しかったのは
Ferrariというステータスではなく
好きな場所で、好きな仕事をする自由だったんです。
3000万のFerrariは「今いる場所での成功」を象徴するモノでした。
バンコクという選択は「場所そのものを選び直せる自由」でした。
どっちが豊かか、と聞かれたら
今の僕は、迷わず後者と答えます。
欲しかったのは、車ではなく、自由だった
後悔は、ゼロです
ここまで読んで「失敗談か」と
思った方がいるかもしれません。
違います。
僕はFerrariを買って、後悔は1ミリもしていません。
なぜなら
乗ってみないと、この3つの気づきには
絶対にたどり着けなかったからです。
「Ferrariなんて見栄だよ、無駄だよ」と
買ったことがない人が言うのは簡単です。
でも、買って、乗って、売った人間にしか
機会費用も、所有と経験の違いも、本当の自由の意味も
体感としては分からない。
だから僕は、3000万円は
「お金を学ぶための授業料」
だったと思っています。
そして、この授業料は安かったとすら思っています。
今、同じ3000万があったら
正直に書きます。
今の僕にもう一度
当時と同じ3000万円があったら
僕はFerrariを買いません。
迷わず、仕組みと資産形成に投下します。
でも、これも一度Ferrariに乗ったから言えることです。
乗っていなかったら、今でも僕は
「いつかはFerrari」と心のどこかで思いながら
生きていたはずです。
その「いつか」を
一度終わらせられたことは間違いなく
僕の人生の前進でした。
あなたが今、欲しいものは
最後に1つだけ問いかけさせてください。
あなたが今、欲しいと思っているもの。
それは
所有したいのか、経験したいのか
それとも自由が欲しいのか。
ここを30秒でいいので、自分に聞いてみてください。
答えが「自由」なら3000万のFerrariは
たぶん必要ありません。
でも、答えが
「経験してみたい」なら一度買って
乗って、売ってみてください。
僕がそうだったように
そこに、お金の本を100冊読んでも
得られない授業が待っています。
Ferrariは、僕にとって
最高に高くて、最高に安い
最高の先生でした。
でも、また買います(笑)
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