【九重連山】坊ガツル〜三俣山
9/1、九重連山の坊ガツルと三俣山に行った記録。
このnoteについては前回の屋久島の話を文字に起こしたかっただけだったのでnoteを続ける気はなかったが、アウトプットも大切な気がして記録がてら書いてみる。
全般
本山行の全般を示す。
今回はソロ。
久住は何度も行っているが、タデ原湿原に行ったことがないので今回そのルートを通るか悩んだが、2日目に三俣山で日の出を拝もうと思いそのルートの偵察も兼ねて諏蛾守越経由で坊ガツルへ向かった。
行動時間は2日とも3時間程度となっていて日帰り登山レベルであった。
DAY1 大曲登山口〜諏蛾守越〜法華院温泉山荘〜坊ガツル
実歩行時間 1時間50分
DAY2 坊ガツル〜諏蛾守越〜三俣山(西峰)〜大曲登山口
実歩行時間 3時間3分
今回は山行で目標を三つ立ててみた。
・クローズドセルマットの検証
・コッヘルの有効活用
・一眼レフを試しに使ってみる
一つ目のクローズセルマットについては、普段平地でキャンプをする際は専らクローズドセルマットを使用している。山ではインフレータブルマット一択であるが、クローズドセルの良いところとしてどこでも"寝ることができる"ということに気づいた。平らであれば、ベンチでも地面でもどこでも眠れるのである。
普段バックパックに外付けするのが嫌いなので山では使っていないがテントを設営した後広げるだけでいい手軽さを味わいたく、夏場のうちに使ってみようと思った次第である。
モンベルのフォームマット16、R値は1.5。
比較的薄くて使いやすいが夏しか使えないか。
二つ目のコッヘルについては最近山での料理に凝ることも増えてきた。最近のスタメンは山フライパンとメスティンがほとんどであるが、山を始める時おそらく誰もが買う縦長の鍋、コッヘルの使い所がはっきり言ってなくなっていたのである。蓋がフライパンになるとしても大きさは中途半端だし、鍋本体も1Lもお湯を沸かすことは滅多にない。
フライパンとして炒め物をしたいのであれば山フライパンを持って行くし、お湯を大量に沸かしたのであればジェットボイルに軍牌が上がる。
今回そんな絶妙な立ち位置にいるコッヘルの使い所を探ろう、ということである。

今思うと二つセットを買う必要性はない。
今回は小さい方の0.75Lの鍋にした。
三つ目は一眼レフカメラである。
スマホ以上の写真を撮りたいと思い最近高級コンデジ(SONY RX100シリーズ)に興味があるが、買って使わなくなるのは避けたいところ。
昔買った一眼レフ(Canon Eos Kiss X9)が眠っているのを思い出し、新しくコンデジを買う前に試しに使ってみようと思った。
今回載せる写真のほとんどはこの一眼レフで撮ったものであり撮って出しである。
DAY1
9/1。休みが取れたので平日だがテン泊がてら坊ガツルへ向かう。
昨日までは猛暑日と言われただけあり、今日も暑さが続く。短パンで行こうか長ズボンで行こうか最後まで悩み車に両方積み込んだが、登山口で28度あったため短パンに決めた。
坊ガツルは標高1200m程度なので夜もそこまで冷えないだろう。

14時大曲登山口着。
2時間歩いて坊ガツルへ向かうだけなのでスロースタート。
登山口で下山者とすれ違う。スタートが遅いこともあり、今日は他に誰もすれ違わなかったのでこのグループが最初で最後だ。
余談だが諏蛾守越方面に登る時はほとんどの場合大曲登山口から登っている。
久住に行き始めた頃はオーソドックスに長者原から登っていたが舗装路を1時間以上歩かないといけないのがきつくてやめた。大曲からなら舗装路は最小限で済む。
駐車場は広くないが一番いい登山口だと思う。


三俣山を拝みながら諏蛾守越へ向かう。
登りが続き、暑さも相まって汗が噴き出る。短パンで正解だった。
今回の荷物は15キロ程度。一泊2日にしては重すぎる気もするが構わない。
前回屋久島で履いたシューズが加水分解でソールが剥がれてしまったので今回は冬靴を履いてきた。アルミ入りの断熱インソールのおかげで靴が蒸れるが、重い荷物を背負って歩く時には固い靴に限る。大袈裟な気もするがとても歩きやすかった。

諏蛾守越までの道は落石の危険エリア。立ち止まらずに抜ける。
毎回道の様相が変わっていることから今も落石のリスクがあることを改めて認識させられる。

諏蛾守越を越え、北千里ヶ浜を横目に見つつ法華院温泉山荘へ下る。
北千里ヶ浜周辺の荒涼とした、白茶けた景色は実に阿蘇久住といった具合で何度見ても飽きない景色だ。
残念ながら登ることはできないが、硫黄岳周辺の黄色みのある山肌もとてもカッコいい。



大雨の時はかなり増水するそうだ。
実は法華院温泉山荘まで行くのは初めてだ。
久住北部の吉部登山口から大船山に何度か登ったが、坊ガツルは通過するものの法華院温泉山荘を通ることはなく、ちょうど山に隠れて全容すら見たことがなかった。
今回のテント泊はここの温泉に浸かることも目的の一つだ。
法華院温泉山荘までは谷を下ることになり、気持ちばかり涼しい風が通る。
それでもたかが標高1200m程度では暑いことに変わりなく、汗が噴き出る。温泉で早く流したくなってくる。





16時前、山荘に到着した。
平日だがそれなりに登山者がいた。山荘のテント場にテントを張りたくなったが当初の予定通り5分ほど歩いて坊ガツルへ向かう。
売店でアイス350円の文字に心惹かれる。

坊ガツルでテントを設営し、一服休みたくなったが北西の空から怪しげな音が………
雷が燻るような音が聞こえてきて前回の屋久島の思い出が蘇り、心拍数が上がる。今回は1人、嫌な予感ばかりする。
16時ごろ雨の予報ではあったが雷が鳴るレベルとは。
とりあえず山荘で温泉に入りつつ過ぎ去るのを待つことにする。

500円
山荘の温泉はとても気持ちよかった。
シャワーや石鹸は一切ないが、湯の華が浮く湯船はちょうどいい温度で最高だった。また入りたい。
温泉からあがると天気も安定しているようで安心した。
ここでもまたアイス350円の文字が頭をよぎりつつ、とりあえず夕食をとることにした。

Nature hikeのcloud up 2 pro。
正直狭い。
今回、コッヘルの活用として考えたメニューはカレーだ。
コロナ禍の時、母からレシピを聞き実家のカレーを再現することにハマっていた。
今回は山なので制限はあるが"家カレー"を追求してみようと思う。
人参一本は事前に切ってから持ってきた。カレーの具はデカければデカい方がいいというのが我が家の慣わしであるが今回ばかりは薄切りにするべきだったと後悔。
にんにくしょうがペーストと炒めたまねぎペーストで楽をしたので、持参したシャウエッセンと人参を煮込むだけだ。
一人前のカレーのため水150mLを使ったが少なかったようで、ルーが減ってしまったが味は美味しかったのでよしとする。

火力も強すぎず焦げない。

9月の残暑の残る日だったが夜は過ごしやすく、シュラフはもう少し薄くてもよかったかもしれない。
明日必要なものをアタックザックに詰めて眠る。
眠る頃にはガスがかかっていた。
DAY2
3時半に起きて4時出発。
昨日は鹿の鳴き声がしたりとなかなか寝付けなかった。
眠さに負けそうになったがせっかくなのでご来光を見に行く。
今回、コースをピストンにしたのは正解だった。ヘッドライト越しでも一度歩いた道なので土地勘がきく。
大船山方面には数名ご来光を見に行くグループを見かけたが三俣山方面は誰もいなかった。鹿と4回すれ違っただけだった。
5時ごろ、北千里ヶ浜への登りを歩いている時ふと振り返ると大船山方面が明るくなっているのを確認した。

余談だが久住で日出を見るなら大船山一択だろう。
九重連山の北東に位置し、東側には高い山はないため太陽を一番綺麗に見ることができるはずだ。

諏蛾守越でバックパックをデポしてアタックザックに切り替える。
アタックザックはSEA TO SUMMITの物でドライバックに肩紐をつけたような簡単なものだが背中側にマットを入れてやったので背負い心地は悪くない。

諏蛾守越の裏の無名峰(?)は岩岩としてカッコいい。

三俣山への道はチョコレート状に泥濘しているところもありお世辞にも歩きやすいとは言えないが軽身になったこともありガツガツ登って行く。

遠くに雲海が広がる。



諏蛾守越から20分程度で登れるのでおすすめ。

山頂は貸切状態だ。
風が強いのでウィンドシェルを着た。
ついさっきまで真っ暗だったので一眼レフはバックパックにしまってきたのを後悔しつつも久々のご来光を拝む。
本当はここでアルファ米も食べようかと思ったが行動食で腹を満たしてしまいフリーズドライの味噌汁で一休み。

一通り満喫したので下りることにする。
ここから大曲登山口までは1時間もあれば着くだろう。


久住の温泉は硫黄質で黄色く、ぬるぬるしておりお気に入りだ。

あそこから長者原を望むのもいい景色だ。
大曲登山口までは1時間もしないくらいで着いた。
このアクセスの良さがお気に入りだ。
登山をしていて一番楽しい瞬間はいつか考えた時、自分は下山した時かもしれない。
登山口で車まで着いた時、駅に着いた時、自宅に帰った時、日常に戻り生還を感じる。
総括
今回はフラッとテント泊をしたような気分だ。山には24時間もいなかった。
久住はテント場まで登山口からだいたい2時間程度と気軽に泊まれるのがいいかもしれない。
今回の目標について振り返る。
・クローズドセルマット
とても使いやすく快適だった。空気を注入するタイプは肘をついた時に快適性が落ちる気がするがこれに関しては皆無。
外付けしてもいいようなコースの時また使いたいと思った。

中古で購入。
デュラフレックス製の堅固なバックルや登山とは無縁のオーバーロードシステムがついていることもありバックパックだけで2.3キロ。
流行りのUL勢が見たら卒倒しそうな重さだが背負い心地はピカイチ。
・コッヘル
湯沸かしと煮込み料理なら活用できると思った。蓋は極簡単な焼き物なら使えることや取り皿にもなる。
便利ではあるが嵩張るし、使い所は限られることは事実だと認識。出番があればまた使いたい。
・一眼レフ
久々に触ったがそれなりには撮れると思った。
というのも撮り手の問題で、明暗の区別があるようなところだと明るさをどちらに振るか、難しさがある。
もう少し色調なども勉強したいと思った。
この日は7時には登山口に下りてきたので自宅に帰っても十分時間があった。
普段は夕方帰ってきてクタクタの中手入れをするが、装備の手入れをしても一日時間があったのでこういう登山・テン泊スタイルもありだと思った。
