高1娘、クラス替え目前にして女子の人間関係にハマる
これまで女子同士のトラブルとは無縁に生きてきた娘トラだが、16歳の誕生日を待っていたかのようにその洗礼を受けた。
発端は、トラが仲良くしている女子グループのAちゃんとBちゃんのいざござ。
2人は入学時に席が隣同士で意気投合したものの、親しくなるにつれ粗が見えてきて…というあたりは女子の人間関係あるある。
実は2人とも最難関大志望で、密かに成績を競い合っていたらしいという点はこの高校ならではだろう。
ともあれ、以来グループのメンバーはAちゃんがいない時はBちゃんによるAちゃんの不満を。
Bちゃんがいない時はAちゃんによるBちゃんの不満を聞かされるようになった。
すると次第に、2人の批判を口にする者も出始めた。
グループのメンバーは、それぞれAちゃん寄りだったりBちゃん寄りだったり色々。
さらに各人の個性(心から共感するタイプ、付和雷同タイプ、そもそも人に興味がないタイプなど)も相まって、何となく全員がギクシャクしているのだという。
元々交友関係が浅めなトラは今回も中立を貫いているものの、だからと言って安泰ではない様子。
2人を含めグループのメンバーからは、個別に「中立のトラちゃんだけが救い」とか「トラちゃんがいないとグループは空中分解する」などと言われるものだから1人で自習するわけにもいかず、かと言ってネガティブなやり取りを延々聞くのもしんどいとボヤく。
ある日などは、未だかつて聞いたことのなかった「学校ユーウツだなぁ…」というつぶやきがトラの口から出てきて驚いた。
聞けば
「授業は楽しいけど、休み時間が面倒くさい」
だそうで。
ようやく女子らしい悩みが出てきたかと内心ニヤけるも、それを言ってはキレられると思った私は、
「平和な高校だとばかり思ってたけど、やっぱ1年間も一緒にいると女子は色々あるねぇ。」
と言うに留めた。
幸いこのクラスにいられるのもあと僅か。
4月からは嫌でも新クラスとなる。
親としては別れを惜しむようなハッピーエンド解散を望んでいたが、そうならなくともそこに人生の学びがあるはずだし、それもまた青春の1ページだと伝えようと思う。
さて、期末テストが終わり消化授業となったせいなのか、ここ数日はトラのボヤきを聞かなくなった。
クラス替えを目前にして、さぞ気が気でないだろうと思いきや、「あの2人さえ別々のクラスになればそれでいい」と意に介さないのだ。
にしても一時は随分ボヤいていたのだから、誰と一緒がいいとか嫌とかありそうなものだが、それは「全然ない」そうで。
相変わらず能天気というか懲りないというか、人生訓など伝える隙もくれないわが子に拍子抜けする母なのだった。
