森保一から大岩剛へ。それでも日本代表は大きく変わらないと思う理由
JFAはアジアカップ終了までは森保監督の続投を発表し、アジアカップ終了後はU-21館監督の大岩剛が2030年W杯を目指す日本代表監督に就任する予定であることを発表した。
では森保さんから大岩さんに代わることによって何が大きく変わるのか。
いや、大きく何かが変わることはないだろう。
まず、8年間日本代表と歩んできた森保さんよりも大岩さんの方が裁量権が少なくなるのではないかと考えている。
元々森保さんもおそらく裁量権が多い方ではなかったが、どのように戦っていくのか。誰を代表に呼んで誰を呼ばないのか。どの選手をスタメンに使うのか。
どこまで森保さんに裁量権があるのかは定かではないが、ブラジル戦敗退直後にDAZNの解説に出演するあたり、これは森保さん単独では絶対にやらないような行動であり、森保さんの立場が協会に対して少し弱い立ち位置であることは間違いないのではないかと考えている。
大岩さんが監督になったとして、この裁量権の部分や弱すぎる立場が改善されるとは考えにくい。
なにもすべてを監督の自由にやらせろ!と言っているわけではなく、この部分は監督コーチ陣に方針を任せた方が良いなという部分が明らかにあるはずだ。
協会が日本サポーターにどのように思われるかを考えて行動してるようにはとても思えない。
森保さんのDAZN解説の件や、基本的には当たり障りのない質問で進んでいく記者会見、日本代表の強化方針を見る限りはこちら側にどう思われようが監督が表に立ってくれるから関係ないと考えているようにしか見えない瞬間がある。
監督が変わる前にまずは協会が変わらないといけないのではないだろうか。
しかしこの森保さんから大岩さんへのバトンタッチで大きくきたいできすことがある。
それは試合中の修正ができるところだ。
試合中の修正と聞くと、「監督やねんからそれは当たり前にやれるやろ」と考える方もいるかもしれないが本当に技術の高いことだ。
たとえば、アーセナルのアルテタなんかも直近のプレミアリーグを制した監督だが試合中の細かい修正はかなり苦手としている。
その代わり試合の前段階での準備の部分の能力は凄まじいものがある。
しかしこの能力は代表選では発揮されにくい。
全員で集まって練習する時間が少なく、攻撃などを仕込むにはなかなか時間が足りなかったりする。
逆に言うと森保さんのような機転の利いたことはあまりできないが、モチベーターで選手を戦士にするような監督の方がこの代表選においては必要な監督なのかもしれない。
つまり、森保さんがこれまで築き上げた戦士として選手が戦う文化を土台として、そこに大岩さんで修正力がつく可能性がある。
日本の弱点部分が少し改善される可能性がある。
これはかなり期待ができる点だ。
しかしどこまで行っても協会が考え方を変えなければこのままではずっと現状の立ち位置のままでズルズルと年月が過ぎてしまう。
その時になってみないとわからないが、森保さんから大岩さんになって大きく変わることは何もないのではないかと私は考えている。
