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てらたびnote 目黒 泰叡山瀧泉寺 目黒不動

東京目黒にある泰叡山瀧泉寺は、その名よりも目黒不動尊として親しまれている。創建は慈覚大師円仁と伝える。

円仁は下野国、いまでいう栃木県の生まれで、十五歳の時に師である広智に連れられて比叡山延暦寺へのぼり最澄に師事する。
この旅の途中、当地で不動明王の夢を見て御尊像を彫刻し安置したのが目黒不動の始まりとつたえる。

瀧泉寺は仁王門をくぐると公園のように整備された広い境内がある。
その正面が高台となっていて、石段があり、これを登ると本堂に至る。
石段の下の左手には独鈷の滝、水掛け不動がある。

石段をのぼると本堂の前に鳥居が建っている。鳥居の上が山形になっている山王鳥居。これは滋賀県の日吉大社の鳥居として知られている。
目黒不動尊瀧泉寺は天台宗の古刹。天台宗は総本山が比叡山延暦寺であり、日吉大社は比叡山の守護神。そんなところから山王鳥居なのだろうか。
こうもハッキリと鳥居の先に本堂があるということは、神仏習合時代の名残か。

古い書物を読んでいると、この地は円仁が訪れたときすでに日本武尊が祀られていたと記しているものがある。
目黒不動の近くに大鳥神社という日本武尊を主祭神と祀る神社があるので、そちらともなにか関係があるのかもしれない。
ただし、不詳。

さて、本堂の裏手に廻ると大日如来が鎮座されている。不動明王が大日如来の化身ともされているからでしょう。

大日如来は申年、未年の守り本尊という。
唐崎夜雨は年齢性別を明かさずnoteを書き始めのに、いつの間にかそんなことも忘れて書いており、生まれは未年です。ですから大日如来さまが守り本尊ということですね。

そして、大日如来のちょうど背後には大行事権現なる祠がある。鳥居もある。こちらは目黒不動の地主神だそうです。
あまり聞かない名前の神さまなのでちょいと調べてみましたら、大行事権現とは大年神のことのようです。

滋賀県大津市にある日吉大社の中に大物忌神社がある。この大物忌神社の旧称が、大行事権現ということらしい。
現在は大年神が祀られている。祀られている神さまが変わったのではなく、明治の神仏分離のせいで名前を権現から改める必要になったので日吉大社のほうでは大年神としたのでしょう。
一方の目黒不動はお寺さんですから権現の呼称で差しさわりない。

それにしてもひょんなところで近江の国につながるのは個人的には面白い。
関東や江戸にも天台宗の寺院はあり、近隣に日吉神社があるケースはあるだろう。
しかし大行事権現や山王鳥居のあるお寺さんは、珍しいかもしれませんね。

以下、参拝日の境内の風景を添えておきます。

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