てらたびnote 増上寺塔頭 三縁山宝珠院 附もみじ谷の蛇塚
東京都港区芝公園にある三縁山宝珠院を参拝。東京タワーのお膝元に位置している宝珠院は、浄土宗大本山増上寺の塔頭。
宝珠院は、すんごい昔に訪れたことがあるのですが、この日再訪してみるとめっきり現代的な外観の寺院となっていました。新本堂は2019年竣工。
再建本堂については設計を担った小川真樹建築総合計画のサイトによると、「本堂、弁天堂、閻魔堂の3つの御堂に庫裏を併せた複合建築で、大衆に開いていた江戸期の姿を復活させ、この地に在った茶店のごとく、親しみの持てる姿で公園に開く計画としている」と記している。

お寺さんというよりカフェかショップのようなたたずまい。
宝珠院は貞享二年(1685)増上寺30世霊玄上人により蓮池弁天堂と同時に創建。ご本尊は阿弥陀如来。
しかしこちらはご本尊より、港七福神の弁才天や、港区指定有形文化財にも指定されている閻魔大王像で知られている。
これらの仏像はガラスを通して拝見参拝できるようになっている。本堂の右手奥はお守りや御朱印の窓口。御朱印はいろいろな種類があったが、今回は弁才天さまの一般的な御朱印をお願いした。500円。
『江戸名所図会』には、
辨財天祠 赤羽門の内蓮池の中島にあり。本尊は智證大師の作なり。右大将頼朝卿、鎌倉の法華堂に安置ありしが、星霜を経て後、観智国師感得ありて、当寺宝庫に納めありしを、貞享二年、生誉霊玄上人、此所に一宇を建てて、一山の鎮守とあがめられ、宝珠院別当たり。中島を芙蓉洲と号く。
とある。
智證大師は三井寺開山の円珍。生誉上人は西誉上人とも。またこの弁才天は徳川家康公の念持仏とされ「開運出世大弁財天」と称す。


境内には、蛇、蛙、蛞蝓の像がある。三竦みだ。
蛇は蛙を食べ、蛙は蛞蝓を食べ、蛞蝓は蛇を溶かすとされる習性によって三者が動けなくなる状態を三竦みという。
これは物事が膠着していることになるが、考えようによっては動かないことは平和であるともいえるのかもしれない。


蛇と蛙の石像は割と容易に見つけられたのですが、蛞蝓が分かりにくい。丹念に見て歩いていると、授与所へ向かう庇のある通路に細い石柱が一本たっている。この石柱はなんの意味があるのだろうかと思ってみると、いた。
蛞蝓が、こんなところに。ちと微笑んでしまった。

さて、宝珠院のちかく芝公園のもみじ谷に蛇塚がある。こちらへも蛇つながりでお参りする。

新宿の居酒屋の女将さんが、夢に蛇が出て商売が繁昌していったので蛇をお祀りしたとか。逸話についてはちょっと不明瞭ですが、とりあえずはお地蔵様の後ろに龍神か蛇体の像が置かれているので、金運開運を願ってきた。


それにしても、
新緑の美しい季節になり、
散策が愉しみの季節になりました。
