てくてくnote 鴨宮 加茂神社
板東三十三観音巡礼を第一番杉本寺、第二番岩殿寺と巡り次は第三番となるところ、すこし順番をとばして第五番の勝福寺へ行くことにした。

第五番勝福寺はJR東海道線の鴨宮駅の西北西約1.4キロの位置にある。足柄平野を流れる酒匂川の左岸にある。小田原駅からバスの便もあるが、鴨宮駅より歩いて向かう。30分とはかからないようだ。

鴨宮駅から勝福寺へ向かう途中に加茂神社がある。鴨宮の名の由来となっている神社で、土地の鎮守でもあるから、このたび寄せていただいたお礼に、まずはお参りさせてもらおうと思案。
途中で新幹線の下をくぐる。上下あわせるとかなりの本数で頻繁に通るものなんだなと改めて感じた。加茂神社の参拝中も通過音が聞こえる。
おまいりの最中に❝のぞみ❞が通るなんて縁起がよさそう。
炎天に❝のぞみ❞通うか賀茂の宮 拙句
鴨宮は東海道新幹線のモデル線鴨宮基地がおかれたこともあり、新幹線発祥の地と称している。

しばらく進むと加茂神社がある。意外と、といっては失礼だが立派な社殿を持つ神社である。
社頭の社号標には「加茂神社」と刻まれ、境内の由緒書には「賀茂神社」と記され、社殿の扁額には「賀茂宮」と書かれている。
ここでは神奈川県神社庁ならびに神奈川県宗教法人名簿の記載に従って「加茂神社」と表記します。



加茂神社〔かも じんじゃ〕
鎮座地:神奈川県小田原市鴨宮708
御祭神:別雷之命〔わけいかずちのみこと〕
天照大神〔あまてらすおおみかみ〕
いまから約900年前にこの地に鎮座された。
建久三年(1192)に源頼朝公が政子夫人の安産祈願のために神馬を奉納。
明治四十四年(1911)に下新田の神明社(祭神天照大神)を合祀。
社殿は関東大震災で倒壊したため、大正十三年(1924)に再建。
加茂神社で祭神も別雷之命ですから、おおもとは京都の賀茂神社。ご創建の詳細は不明。


建久三年八月九日己酉。
天晴風静。早旦以後、御台所(政子)産気。御加持宮法眼。験者義慶坊、大学坊等。鶴岡相模国神社仏寺奉神馬。被修誦経。所謂。
福田寺 酒匂 平等寺 豊田 範隆寺 平塚
宗元寺 三浦 常蘇寺 城所 王福寺 坂本
新楽寺 小磯 高麗寺 大磯 国分寺 一宮下
弥勒寺 波多野 五大堂 八幡 号大会御堂 寺務寺
観音寺 金目 大山寺 霊山寺 日向
大箱根 惣社 柳田 一宮 佐河大明神
二宮 河勾大明神 三宮 冠大明神 四宮 前取大明神
八幡宮 天満宮 五頭宮
黒部宮 平塚 賀茂 柳下 新日吉 柳田
『吾妻鏡』のこの「賀茂柳下」が当社のことである。当時はまだこのあたり一帯は柳下と呼ばれていたことは『相模国風土記稿』にも記されている。賀茂宮が建てられて以降、鴨宮村を称するようになった。
この時生れたのは、のちの三代将軍である源実朝。
参拝をすませて勝福寺を目指す。ここから徒歩で20分くらいだろうか。てくてく歩くにはチト暑いのですが、これも修行か。
