てくてくnote 大宮氷川神社 境内社を巡る(後篇)
埼玉県さいたま市大宮区の氷川神社てくてくnoteも今回で最後です。氷川神社の境内参道より東側にある境内社をご案内します。

本社の東に似たような社が二つ並んで建っています。
むかって左側が門客人神社、右側が御嶽神社です。

門客人神社の御祭神はご本殿で祀られる稲田姫命の御両親
足摩乳命〔あしなづちのみこと〕
手摩乳命〔てなづちのみこと〕
現在の社殿は寛文七年に造営されたもので、市の指定文化財に指定されています。
門客人神社は古くは「荒脛巾神社〔アラハバキ じんじゃ〕」と称していました。
氷川神社の御祭神は出雲系と呼ばれる神々で、在来の神ではない。そこでこの「アラハバキ神」は、元々この地の神である地主神ではないかという説がある。

吉野裕子は「アラハバキ」の「ハハ」は蛇の古語だろうとしている。
出雲系の神々が祀られる以前の氷川の神を、見沼に由来する水神もしくは農耕神だと考えているので、水神は蛇や龍につながるから、氷川神社の地主神が蛇神または龍神であっても不思議ではないだろう。むしろそのほうがふさわしいように思われてくる。

御嶽神社の御祭神は
大己貴命〔おおなむちのみこと〕
少彦名命〔すくなひこなのみこと〕
こちらの社殿も門客人神社と同じ寛文七年の造営で、もとの女体宮の社殿。
現在氷川神社神社は一つの社殿に三柱の神を祀るが、かつては三柱それぞれの社殿で祀られていた。
御嶽神社の御本社は東京都奥多摩町の御嶽山上にある武州御嶽神社のようですが、武州御嶽神社は蔵王権現が主祭神なので、おそらく明治の神仏分離の際に御祭神を変えたのかもしれない。
門客人神社と御嶽神社から神池の東側を通って南へ抜けると六社がある。
六社は六つの神社を一つの棟割長屋のような建物で祀っている。

住𠮷神社 御祭神は
底筒男命〔そこつつおのみこと〕
中筒男命〔なかつつおのみこと〕
上筒男命〔うわつつおのみこと〕
神明神社 御祭神は
天照大御神〔あまてらすおおみかみ〕
山祇神社 御祭神は
大山祇命〔おおやまづみのみこと〕
愛宕神社 御祭神は
迦具土命〔かぐつちのみこと〕
雷神社 御祭神は
大雷命〔おおいかづちのみこと〕
石上神社 御祭神は
布都御魂命〔ふつのみたまのみこと〕
六社の南のほうに天津神社が建つ。

天津神社の御祭神は
少名彦名命〔すくなひこなのみこと〕
氷川神社の本殿に祀られている大己貴命(=オオクニヌシ)と共に国土経営をされた。医学医薬の神様でもある。
こちらの社殿もまた寛文七年の造営で、元は簸王子社本殿だという。門客人神社、御嶽神社、そしてこの天津神社の社殿は市の指定文化財となっています。
これで摂社末社はひと通りお参りした、はずです。抜けていたら、堪忍してくだい。
