28歳の自分へ。54歳の私はなんとかやっている。
今日の気分は、10点満点で4点でした。
三連休が明けた火曜日の朝です。
晴れていて、朝から暑い。
そして、少し気が重い。
「会社に行きたくないな」と、久しぶりに思いました。
毎朝、スマホに向かって気分を採点しているのですが、ここ最近は3点や4点が続いています。
相変わらず、私は低め安定です。
そんな4点の朝に、ふと変なことを思いました。
「20代のころフリーターだった自分が、今では家族を養えるくらいになっている。それだけでも、すごいことじゃないか」
正直に言うと、私はこういうことをあまり思わない人間です。
以前も書きましたが、私は自分を褒めるのが苦手です。
楽しいことも、嬉しいことも、口にする前に「いや、こんなの大したことない」と一度打ち消してしまう。
感謝も、自己肯定も、うまくできない性格です。
だから、朝からこんな気持ちになったのは、自分でも意外でした。
と同時に、「もしかすると、今、かなり弱っているのかな」とも思いました。
28歳のころ
28歳のころの話を、少しだけさせてください。
当時の私は、定職に就いていませんでした。清掃やファストフードのアルバイトで食いつないでいました。
住んでいたのは、風呂なしのアパートです。
銭湯に通う生活でした。
銭湯に行けない日は、台所で頭を洗いました。
冬は銭湯に行く頻度を極端に減らしていました。(不衛生ですね💦)
将来のことは、考えないようにしていました。
不安なことはできるだけ考えず、先延ばししたかったからです。
「この先どうなるんだろう」という不安に蓋をして、その日をやり過ごしていました。
同世代の人たちがスーツを着て働いている姿を、違う世界の住人のように眺めていました。
このままではいけない。
そう思って焦りはあるのに、何をどうすればいいのか分かりません。
20代は、そんな毎日が続きました。
あの頃の自分に、
「お前は35歳で社労士の試験に受かって、スーツを着て事務職に就くよ。その後も何度も転職するけど、将来は家族を養いながら人事の仕事をしているよ」
と言っても、到底、信じなかったと思います。
でも、実際にそうなりました。
順調だったわけではありません。
35歳でようやく就いた事務の仕事も、そこから何度も転職を繰り返しました。
心を壊して働けなくなった時期もあります。
しばらく無職で過ごした時間もありました。
それでも、家賃滞納をしていた28歳から数十年経った今では、家族を養えるくらいにはなっています。
世間的には、当たり前のことなのかもしれません。
私自身も今では、この生活を当たり前のように感じていました。
でも、決して当たり前のことではない。
この日の朝、そう気づきました。
比べる相手を変えてみる
比べる相手を「他人」にすると、私はいつも落ち込みます。
上を見れば、きりがないからです。
「あの人はすごい。それに比べて自分は……」
そうやって、すぐに自分の足りないところを探し始めます。
この採点グセは、もう習慣です。
でも、比べる相手を「28歳の自分」にすると、話は変わります。
風呂なしアパートで、この先が何も見えなかったあの自分。
その自分と比べれば、ものすごく遠回りでも、ちゃんと前に進んでいます。
自分を責めがちな人ほど、比べる相手を間違えているのかもしれません。
いつも他人と、それも、自分より上の誰かとばかり比べて、勝手に落ち込んでいるのです。
とはいえ……
こうして自分を褒められたと思えたのは、ほんの一瞬でした。
そのあとすぐ、別の減点部分を考えて、憂鬱な気分に戻っていました。
気分は、やっぱり4点のままです。
性格は、そう簡単には変わりません。
自分を褒めたそばから、また自分を採点し始める。
この性格は、たぶんこの先も直らないのでしょう。
それでも、朝に一瞬でも「頑張ってるな」と思えたのなら、その日はもう、それで十分なのかもしれません。
無理に上を向く必要も、無理に前を向く必要もありません。
気分は4点でも、点数には現れない心の動きがあった朝でした。
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