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【デジタル時代のリスキリングの大本命】システム思考その1 答えが用意されている

一般人「学生のときはよかったな。なんでも正解があったからな。正解さえ知ってれば、なんとかなったもんな。でも社会人になったら急に正解がなくなって、なんかすごい疲れる。正解どこかにないかな?」

システム思考家「さまよえる民よ、安心したまえ。世の中で頻繁に起こる問題は10個に整理でき、それらすべての正解はすでに用意されている」

これがシステム思考の価値である。過去の記事で、将来のお金の不安という問題がなぜ解決されないかというのを、システム思考のシステム原型のひとつである「問題のすり替わり」で分析した。

用意されている正解は「根本的な解決策に徹すること」であり、その解決策は、「経済的自立の正しい理解に基づく長期展望の明確化と、それを実現するためのリスキリング」であると述べた。

この「問題のすり替わり」は、実際のビジネスシーンでもよく見られる。たとえば、今ビジネス界で最大のブームとなっているデジタル変革である。「デジタル変革がうまくいっていない」と多くの人が主張している。なぜうまくいってないかを100人の専門家にきいたら、100個の異なる答えが返ってくるだろう。

そのような中で、「結局は人財の問題だよね」などと言おうものなら、業務プロセスの専門家、デジタルテクノロジーの専門家、システムの専門家、戦略の専門家、それぞれから読み切れないほど長い反論のレターが届くであろう。

このように論理思考で要素分解しても、皆が納得する答えをつくれないケースは、起きている現象のつながりの構造自体に目を向けることが有効である。

デジタル変革で起こっている現象の本質的な理解

問題の構造に目を向けると、本質的なことがわかってくる。

デジタル変革が進まない理由は、根本的な解決策に目をつむり、対症療法に頼っているから。そして、その対症療法から副作用が生じ、それが根本解決策の実施を阻害しているから。問題を解決するには、きちんと体制を整え、根本的な解決策を実施することである。

こうした問題の構造を理解している企業は、デジタル変革に関する諸々の活動を一旦停止し、まずはデジタル変革に関するグランドデザインを設計、それから各種の活動に移っている。

このように問題の構造を分析することは、本質的な解決策を得る上で有効である。かつ、お金とデジタル変革という、まったく異なる領域のものを同じ構造で分析できるといった利点もある。すなわち、応用力が高い。

システム思考を学ぶにあたり、まずあなたにやっていただきたいのは、1冊の本を読むことである。
『学習する組織――システム思考で未来を創造する』(英治出版、著・ピーターMゼンゲ)
もし持っている人は、あらためて読み返していただきたい。持っていない人は、すぐに注文して読んでいただきたい。

読み終わったころに、続きを投稿します!


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