見出し画像

RAIDOU Remastered:超力兵団奇譚-アトラスの異色作は現代に通用するか【ゲームレビュー】

6月19日に発売されたRAIDOU Remastered:超力兵団奇譚のクリアレビューになります。ストーリーのネタバレはありませんが、スクリーンショット等ございますのでご注意下さい。

はじめに

実はずっと気になっていた作品でした。というのも、ライドウシリーズはアトラスファンの間で言い方は悪いですがカルト的な人気を博してるからです。
そんな今作はアトラスの作品としては特異な点があります。というのは大正時代が舞台という異質な世界観もそうですが、やはりアクションゲームであるということです。ある程度この業界に詳しい方からすると、アトラスのアクション作品という時点で地雷臭がするでしょう。現に、他社とコラボした作品以外の自社製品でアクション主体のバトルは、昨年のメタファーまでほぼ無かった気がします。そんな現代では珍しい程コマンド戦闘に固執しているアトラスが製作したアクション戦闘のクオリティは如何程かが非常に気になっていました。
また、以前プレイした真・女神転生3がリマスターとしての出来がイマイチだったのでそこも踏まえて結果はどうだったのかにも注目しました。
因みにSwitch版をSwitch2で遊んでおります。

概要

シリーズ概要

「ライドウ」とは
架空の大正時代を舞台とした独自の世界観とキャラクターたちが織り成す探偵ドラマ、召喚した仲魔と共に戦うアクションバトルで人気を博した、アトラスの誇る人気シリーズ。
本作はシリーズ一作目にあたる「デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団」のリマスターである。

公式サイトより

あらすじ

大正二十年、帝都——。
探偵業を営む鳴海とライドウの下に、
一人の少女が奇妙な依頼を持ち込む。
しかし、少女は依頼の真意を告げぬまま、
何者かに誘拐されてしまう。
事件を追うライドウたちの眼前に
立ちはだかったものは……。
十四代目「葛葉ライドウ」の名を
受け継いだ悪魔召喚師デビルサマナーが、
帝都の怪異を解き明かす。

公式サイトより

クリア時間:約25時間(難易度:正道)
サブクエスト消化込み


良かった点

世界観

大正時代というゲームとしては異質な世界観が本作の大きな魅力の一つでしょう。一応物語は架空の帝都が舞台になっているとはいえ、実在していたのではないかと思える程の説得力があります。

街ブラも普通に楽しい

コンパクトに纏めた濃密なストーリー

クリア時間の欄にも記載しましたが、サブクエストの回収を含めても今作のクリア時間は約25時間程度でした(難易度の変更で上下します)。サブクエを無視すれば恐らく15時間強でクリア可能でしょう。

全体的に現代向きな非常にテンポの良いシナリオ設計になっています。

プレイ時間の短さから淡白な印象を受けるかと思いきやそうではありません。ネタバレは避けますが、アトラスお得意の現代社会に対するメッセージ性もあり、最後には想像していた展開とはいい意味でかけ離れていきます。

マスコット兼お目付け役のゴウト

捜査パート

ライドウは探偵も兼任しているため、仲魔の力を借りて捜査を行います。その過程で所謂フィールドアクションを行うのですが、それがシナリオのテンポの良さを邪魔しない程度に上手く調整されています。
悪魔の属性ごとにできる事が違うので枠が少ない序盤はどの悪魔を使役するのか考えるのが重要になってきます。

メガテン独自の楽しさは健在

悪魔合体を始めとしたシリーズ独自の魅力は健在です。

金子先生の描く悪魔達も魅力の一つ。

初めて見る悪魔も多い

ただ今回は仲魔にする際の悪魔会話はありません。ここは楽だった反面寂しさもありました。

悪かった点

戦闘システムは万人受けしない?

原作の戦闘システムは相当不評だったらしく、今回のリマスターで刷新されたそうです。
ただ改善されたとはいえ押すボタンの数が多く、昨今の高難易度アクションとはまた違った難しさがあります。

しかし今作は自由に難易度変更が可能(制限、デメリットなし)なので、難しいと感じたら素直に難易度を下げるのが吉です。

必殺技はカッコよくて滅茶苦茶強い


以下は古いゲームだなと感じた部分です。

グラフィックはあくまでもリマスター

リマスターなので当然ではあるのですが、グラフィックのクオリティはあまり高くありません。今作が当時のPS2作品の中でもそこまでクオリティは高くないことも相まってそれを強く実感しました。悪魔のグラフィックはかなり丁寧ですが街中のモブキャラ等の品質はかなり劣る印象です。

カメラが固定

ゲーム中視点の変更ができず、カメラが基本的に固定されています。
例えば曲がり角を曲がるとカメラごと視点が移動する仕組みになっており、方向キーの入力を間違えて同じ場所を行ったり来たりすることもしばしば。加えて人によっては画面酔いする可能性もあります。

全書合体は?

真・女神転生Vで非常に便利だった全書合体がありません。恐らく原作には無かったでしょうし、便利さに慣れ過ぎてしまったとはいえ欲しかったところ。

"リマスター"としての評価

良い点に記載した通り、今回リマスターの中ではかなり頑張っていると思います。原作は未プレイなので正確には分かりませんが、どうやら戦闘システムが刷新されたり、ボイスが増えたり、悪魔が50種類以上追加されたりと、どちらかと言うとリメイクに近いリマスターになっています。

真5の悪魔も登場

今作は定価で5,000円を超える所謂フルプライスに近いリマスターであり、普段の私であれば買うのを躊躇ったり警戒したりするのですが、今作はかなり良く出来ており、それ相応の価値があるゲームだと感じました。

おわりに

リマスターとしてのクオリティが高く、原作の持つ高いポテンシャルを引き出した良作でした。
戦闘システムに関して従来のコマンドと比較すると流石にそちらの方が上ですが、慣れれば悪くないな、と思いました。
ライドウシリーズには続編のアバドン王という作品もあるそうなのですが、そちらも同じようにリマスターするのであれば恐らく買うと思います。
今後のデビルサマナーシリーズの展開にも期待しましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!