は???いつの間に『救世主』になってんねん(1)
第1話 “邪魂”浄化、無事完了?
おいっす、あたいの名は、寿真琴・・・地精型の18歳の女の子で、身長155cmやけど、胸は結構デカいで~~~
あたいには、50人に1人の割合で持ってると言われる、特殊な資質・『法力』が備わっててな
何でも"ミスリル"とかの『法鉱石』で出来た『法具』を使う事によって、"身体を回復や強化したり"、"空中に浮いたり"、はたまた“想像した物を具現化"したりできんねん
それと、あたいが居る世界には『魍魎』て言われる存在がいてな
そいつが街並みを破壊したりして、周りの人々がめっちゃ迷惑してるんよ
その『魍魎』はな、『邪魂』て言う"眼に見えへん存在"が、あらゆる処で漂ってて、精神的に極度に弱まった人や、たまに"動植物"に憑りつくと、姿形が変貌して、身体能力がむちゃくちゃ上がって、理性なんかぶっ飛んで、周りのモンをぶっ潰しまくりよるから、堪ったもんやないで
『魍魎』を倒すにはな、その中に憑いた『邪魂』を浄化させると、憑かれた者は元の姿に戻って事なきを得ることができんねんけど
『法力』を持たない通常者では、『魍魎』から"元の媒体"に戻されへん上に危険やし、『法具』を使って『邪魂』を浄化できる事が分かってるんで
『法力』を持った者たちが、『法具』を使って『魍魎』に立ち向かって『邪魂』を浄化させ、"元の媒体"に戻す職業・・・『邪魂バスター』・『邪魂ハンター』て言うもんがあってな
邪魂バスター・ハンターの教育や資格の取得、魍魎討伐の依頼、『邪魂浄化民間会社』の設立や、邪魂バスター・ハンターの人材斡旋などの、『魍魎』『邪魂』に関係するもんは・・・
すべて、警視庁・警察庁の管轄なんやけど、よく退職した警察官が『邪魂浄化民間会社』に"天下り"してるって、問題になってんねんけどな
あたいにとっては、"そんなんどうでもええ”ので興味なく、『邪魂バスター』目指して、中学校卒業すると、東京にある憧れの有名大手邪魔浄化会社「ジャコン・バスターズ」の正社員になる事ができて大阪から上京して、みっちり3年も鍛えられて、すっかりプロの"邪魂バスター"になって『魍魎』討伐の最前線に立って活躍してんねんで
あたいは、グローブ型の法具を装備して、『雷撃の鎚』て言う大ハンマーを顕現化させて、その武器で、『魍魎』に憑いてる『邪魂』を浄化させて、元の一般人に戻してるんや~~~
・・・・・・
ある時、あたいは、上司の係長と主任、先輩同僚の4人と共に、東京のあるビルの屋上で『邪魂』に取りつかれた人・・・『魍魎』を追い詰めてな屋上の真ん中に飾られてる、"有名作家が造ったオブジェ"に『魍魎』が乗りかかったんよ
あちゃ~~~えらい処に逃げ込んでもうたやん・・・
『魍魎』によって損害が出た場合は、政府から補償金出るからええんやけど、この"オブジェ"、レプリカやないみたいやし、そうそう壊せんなあ~~~
同僚の三宅美咲ちゃん(獣精型:兎の垂れ耳・女性・18歳)が、グローブ型法具を使って『炎舞の弓矢』を顕現化して、そこから"炎の霊光矢"を放ち
上司で係長の謝花房江さん(龍精型・女性・30歳)は、両手に付けてる指輪型法具から『斬撃の鉄扇』を顕現化して、そこから"漆黒の霊光刃"を放ったんやけど
オブジェに乗っかってる『魍魎』、"バリア"を張って、美咲ちゃんと房江係長の法撃を防ぎよったわ
「なんで"バリア"なんて張んねん~~~」
と、あたい嘆いてたんやけど、上司の房江さんは至って冷静に
「直接『魍魎』を叩くと、あの"オブジェ"ごと壊しかねないわね・・・」
と、呟くと
特殊法具『五色の法術書』を持ち、『魍魎』が逃げへん様に“法術”で周りに"蔓の群生"を顕現化させたチームの知恵袋、同僚の林郁郎ちゃん(森精型・男性・19歳)が
「誰か、"魍魎"に突進して、"オブジェ"から離すしかないですね」
と、アドバイスして
「それしかないわね・・・」
と、上司の房江さんも承諾
じゃ~~~スティック型法具で『水流の槍』を顕現化してる、先輩の狭山武文(魔精型・男性・21歳)に
「狭山先輩~~~あの"魍魎"に槍で、突進でけへんのかな~~~」
と、乙女チックに催促したんやけど、狭山の奴、変顔してきて
「はあ~~~だったら真琴、お前がしろよな」
と、そそくさと断りよったわ
やっぱりな・・・断ると思ったわ、こいつ邪魔くさい事せーへんしな
せやかて、あたい、叩くのが専門やし、どうしようかな~~~と思ってたら
「俺が、"魍魎"に突進するから、そいつが"オブジェ"から離れたら、真琴、武文、君たちが"魍魎"の中の"邪魂"を浄化してくれ!!!」
お~~~頼れる兄貴~~~あたいらのチームのリーダー、主任の長谷部頼隆(龍精型・男性・24歳)が名乗りを上げはって、スティック型法具から顕現化した『金龍の長剣』を突き立て、『魍魎』目掛け突進した
それに反応した『魍魎』は、再びバリアを張ったんやが、"頼れる兄貴"の突進の力が強かったんかして『魍魎』を"オブジェ"から見事に引き離してくれたで
「真琴、武文!!!今だ!!!"魍魎"を討て!!!」
頼れる兄貴が、あたいたちに指示してきたんで、早速『魍魎』に向かって飛びついて、具現化した『雷撃の鎚』から"ほとばしる雷の閃光"で、思い切り叩き付けてやった
『魍魎』もバリアで対抗してきたけど、あたいは、そのバリアをかち割って、そこを、狭山の『水流の槍』の"水流の閃光刃"で『魍魎』の胸を突き刺すと
「「グワーッーーーー」」
と、突き刺した処から"黒いモヤ"・・・『邪魂』が出てきて、断末魔をあげながら浄化し『魍魎』から"一般人"に戻り
"一般人"が気絶した状態で地面に堕ちる処を、頼れる兄貴が受け止めてくれたんで、"魍魎"になった"人"も無事で助かって良かったと胸を撫でおろしたよ
それと"オブジェ"を傷付けずに、何とか"魍魎"を討つことができてホンマよかったわ・・・
「よっしゃ!!!俺が『邪魂』を浄化させたぜ~~~どうだ、真琴~~~」
と、狭山が自慢げに話しかけてきたんやけど、あたいにとっては、無事に"邪魂"浄化できたから、そんな事どうでもええわと思ったわ
「真琴、武文よくやった!!!見事だったぞ」
と、頼れる兄貴・頼隆さんが、あたいたちに労いの言葉をもらった・・・そっちの方があたいにとって、嬉しかったよ
「真琴ちゃん~~~やったね~~~」
と、美咲ちゃんが、ウサギの垂れた耳を揺らしながら、あたいに抱きついて、共に『魍魎』の中の『邪魂』が浄化できたので、みんなで喜び合ったで
そして、一か所に集まって"わいわい"してた時に、急に"オブジェ"にひびが入って、"ガラガラ~~~"と音を立てて崩れよったんや・・・
あたいらは、その"オブジェ"の崩壊の様子に、呆然としながら、只々見守ってるだけやった・・・
はい?・・・一体どうなったんやろ・・・誰も"オブジェ"に触れてへんよね・・・
結局、よう分からんが、『魍魎』討伐での損害だと認められて、国から補償金出たお陰で、何事もなかったんやけど・・・その後、あの"オブジェ"の復興なんてしてへんかったなあ~~~
後に、この『魍魎』討伐が、まさか、あたいが退職に追い込まれるとは、露とも思わへんかったで~~~
第2話へ続く・・・
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