は???いつの間に『救世主』になってんねん(5)
第5話 家族で京都行ったら、『呪符』らしきモン持った女の子に会ってもうたで
ちわ~~、あたいは、寿真琴、これでも、うら若き乙女やで~
今、一家総出で、自家用車に乗って、京都の清水寺に出掛けてんねん
運転手はオトン、助手席にオカン、あたいと弟の勇武は、後部座席に座ってるんよ
何でも、あたいを元気つけるために、この旅行が計画されたんやって
なんと、その計画を立てたんが・・・・
いつも、あたいに嫌味を言って喧嘩を売ってくる、勇武なんよ~~~
“絶対何かあるわ~~”
あたいが、勇武に疑いの眼を向けたら
勇武、真剣な顔をして
「俺は只純粋に、姉ちゃんを元気つけるために、京都の旅を計画立てたんやで」
と、弁明してきたもんやから、今回は信じる事にしたわ
でも、その費用って、オトンが出すんやもんね・・・・
まぁ~勇武の奴、まだ高校1年生やし、しゃ~ないわな
あたいは、存分に旅行楽しむとしますわ~~
・・・・・
勇武が、あたいのつけているグローブ型法具を見て
「姉ちゃんよ~、何でいつも出掛ける時、『グローブ』着けてるねん?」
と聞かれたんで
あたいは、にこっと澄まし顔で
「いつ“魍魎”が来てもえ~ように、いつも『法具』付けてるんやで」
と、言ってやったら
勇武の奴、呆れた顔で
「格好悪いし~~~みんなで出かける時くらいは『グローブ』外して欲しかったわ」
と呟いてたんやけど
ほんとに何時・何処で“魍魎”に会うんか分からんし、あたいの家族の前に現れた時、『法具』なかったら守れんやん
勇武の“姉ちゃん格好悪い”って思う事分かるんやけど・・・あたいも出来るなら外したいのよね・・・ぐすん
・・・・・
京都の清水寺に着くと、境外には沢山のお店が並んであってね~
シナモンたっぷりの“八つ橋”や、抹茶の粉たっぷりのわらび餅などを食べたりして、心行くまでに食べ歩きを楽しませてもらったわ~~~
オカンと勇武は、あたいの喰いっぷりに呆れてたんやけど、オトンは、
「落ち込んでる時は、自分の好きな事して楽しんだら、またやる気がでるで~~」
と、笑って見守ってくれたんよ
オトンの、その“おおらかな”処、大好きやし、あたいも“そういう処”似てるんやと思う
(何か・・・外野から“ブーイング”来てるような気がするんやど・・・まあ、いっか~~)
家族と一緒に、清水の舞台に上ると、あたいと勇武は早速、欄干の前まで走って
京都の町の景観を堪能したんやで
清水の舞台から見る、京都の町はホンマに絶景やわ~~~
うっとりと京都の町の景色を眺めてんのに・・・
舞台の下の小道を歩いている“人”が、突然、全長3メートルはあろうか、
ゴリラの形をした“魍魎”に変化し、傍で歩いていた人々を襲いだしたんよ
“え~~人が気持ちよう景色見てんのに~~~”
と、心の中で愚痴りながら・・・
直ぐに『グローブ型法具』から『雷撃の鎚』を具現化させ、清水の舞台から飛び降り“ゴリラ”目掛け“雷撃の霊光”を纏わせ、“ゴリラ”の頭を思い切り殴ったった・・・
「せっかく、心地よく景観してんのに、邪魔すんなや~~ったく」
“邪魂”の浄化するため、うつ伏せに倒れた“ゴリラ”の背中、丁度心臓の辺りに狙いを定めて“雷の霊光を纏った鎚“で、打ち据えようとしたら、いきなり立ち上がるもんやから、その動きで、足がおぼつかなくなって、こけそうになってもうたやん
この“ゴリラ”ホンマにゴリラらしく、胸を思い切り叩きドラミングしながら、あたいを睨みつけ、勢いよくパンチングをしてきよったのよ~~
あたい、そのハンチングした腕に乗り移り、その足で、もう一度、頭を狙って“雷の霊光を纏った鎚”で打とうとしたら、もう片方の腕でパンチング!!!
そのパンチングを防ぐため、“雷撃の鎚”を盾にして受け止めたんやけど、そのまま飛ばされてもうて、石垣に当たりそうになって
“うわ~~何とかせな!!!”
と、焦ったんやけど、石垣の前に生えてる木の茂みが“クッション”なってくれたお陰で、石垣にぶつからずに済んで良かったよ~~~
“ほっ”としたものの、危機は去ってなく、もう一度パンチしてきよったんよ、こっちは木の茂みから離れ体勢も取れてへんのに“むっちゃやばいやん”と思った時
どこからか分からんけど、巨大な木の実みたいな霊光球が豪速で、ゴリラの顔面をぶつけ、その衝撃で、遠くへ飛ばし倒してくれたんよ
ありがたいな~~と思い、木の茂みから降り、木の実みたいな霊光を投げ込んだ方向を見たら、20~30メートル離れたとこに
あたいと同じ背丈した狐のような耳と尻尾の付いた獣精型の女の子が『呪符』みたいなモン持って立ってたのよ
そうこうしてるうちに、ゴリラが立ち上がり、周りの木々をぶち倒しながら、次は『呪符』みたいなモン持った女の子に狙いを定めて突進しよった!!!
そしたら、その女の子、ゴリラの迫力にビビったんかして
「きゃ~~うちとこに来なや~~~」
と、叫びながら、『呪符』みたいなモン振り回し、処構わず“木の実”の霊光球を発射しまくってたわ
それで、あたりゃ~ええんだが、それが全然ゴリラに当たらんのよ・・・さっきの顔面当てたん、“まぐれ”やったんかいな・・・・
あたいは、その様子を見て、唖然としてもうたが、そんな事してられん、直ぐにゴリラの後を追いかけんといかん!!!あの女の子危ないし~~~
あたいは速急にゴリラを追いかけ、既に座り込んで、べそ掻いていた『呪符』の女の子が襲われる処を、思い切り脳天を“雷の霊光を纏った鎚”で叩きのめし
やっとこさ、ゴリラの動きが止まってその場で倒れてくれたんで・・・
“ふう~~、何とか倒れてくれたわ・・・”
と、あたい、胸を撫でおろして、へたり込む『呪符』の女の子に手を差し伸べ
「大丈夫かいな・・・危なかったね~~~さっき助けてくれて、ありがとね~~」
と、笑顔で言ったら
その『呪符』の女の子
拗ねたような顔つきで、あたいの手を掴み起き上がり
上目遣いで
「うちのお蔭で、君は助かったんやで~~感謝してや~~」
と、どや顔で言ってきよった
・・・・おい!!!
さっきは助かって嬉しかったんやけど、今のはあたいが助けたやん
何・・・そのどや顔に上から目線、なんかムカつくわ~~~
第6話へ続く・・・
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