販売終了した『梅すこんぶグミ』が忘れられない。
私は20年以上、ひとつのグミを探し続けている。
私は、死ぬほど梅が好きだ。
いや、正確には梅干しではない。
梅味のグミが好きだ。
そのきっかけになったのが、小学生の頃に出会ったUHA味覚糖の**「梅すこんぶグミ」**だった。
初めて食べた日の衝撃は、今でも忘れられない。
硬くて、花の形をしたグミ。
口に入れた瞬間、梅の酸っぱさの奥から、酢こんぶの旨みが追いかけてくる。
酸っぱい。
でも酸っぱいだけじゃない。
旨みがある。
気づけばもう一粒。
また一粒。
止まらない。
「あぁ、私はこの味を求めていたんだ。」
子どもながらに、そう思った。
駄菓子屋へ行けば必ず買う。
一時期は、お年玉の半分をこのグミに注ぎ込んだこともある。
パッケージに描かれていた、頭に梅の花を乗せて口を開けたピンクのキャラクター。
あの子が本当に好きだった。
今でもパッケージの画像を見るだけで、口の中に唾液がじわっと広がる。
それくらい忘れられない味だ。
ところが、ある日。
販売終了。
世界が終わった。
……いや、大げさじゃない。
そこから私の**「梅すこんぶグミ難民生活」**が始まった。
似たようなグミを見つけては買う。
梅味。
昆布入り。
期間限定。
新発売。
見つけるたびに飛びついた。
美味しい。でも…違う。
あの味じゃない。
あの風味じゃない。
あの噛み応えじゃない。
何かが、決定的に足りない。
そんな時に現れたのが男梅グミだった。
うまい。
梅の濃さも申し分ない。
昆布っぽい旨みも少し感じる。
かなり好きだ。
でも…。
違う。
すごく美味しい。
だけど、あの「梅すこんぶグミ」を超えない。
恋人にはなれない。
ずっと、初恋を追いかけているような感覚だった。
そんなある日。
何気なく、干し梅をかじりながら男梅グミを食べてみた。
「……あれ?」
うまい。
めちゃくちゃうまい。
干し梅の柔らかな果肉と、男梅グミの弾力。
お互いに足りない部分を補い合っている。
「これだ!」
と思った。
でも問題が一つ。
干し梅だけ、すぐなくなる。
配分が難しすぎる。
ちょっとだけかじって。
グミを食べて。
またちょっとかじって。
そんなある日、道の駅で見つけた。
梅玉。
正直、期待はしていなかった。
「どうせ、よくある梅のお菓子でしょ。」
そう思って買った。
そして一口。
……え?
目ん玉が飛び出るくらいうまい。
グミみたいな弾力はない。
でも梅肉の旨みが口いっぱいに広がる。
その瞬間、私は確信した。
「これ、男梅グミと合わせたら絶対うまい。」
急いでコンビニへ向かい、男梅グミを購入。
梅玉を少し潰してグミにのっけて一緒に食べる。
……きた。
再現ではない。
別の種類の求めていた味
あれから2年。
私のバッグには、男梅グミと梅玉が入っていることが多い。
もちろん今でも、本当は会いたい。
あの梅すこんぶグミに。
もしこの記事を読んでいるUHA味覚糖さん。
どうか、どうか。
もう一度だけ。
あのグミに今世でまた会えたなら。
我が一生に一片の悔いなし。
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