人の役に立っていない時間にも、ここにいていい。絵本『ねむろうさん』
人の役に立っていない時間にも、自分はここにいていい。
そう思えるまでには時間がかかりそうです。
この絵本は、
「できることがあるのに休むことができない私とあなた」
のために作った物語です。
タイトルは『ねむろうさん』。
一週間眠りたいのに、できることがある限り休めない男の子の話です。
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なぜ、この絵本を作ったのか
私は、社会に対して価値を出していない時間を、とても怖いものとして感じています。
困っている人がいる。
自分にできることがある。
ならば、動くべきだ。
その考え自体は間違っていないと思います。
けれど、いつのまにか私は、
「できることをしている自分」だけを認め、
「何もしていない自分」を認められなくなっていました。
休むことは、怠けることではない。
眠ることは、逃げることではない。
一人が止まっても、世界は止まらない。
そんな当たり前のことを、私は絵本という形で、ようやく自分に伝えようとしたのだと思います。
「これは、子どものための絵本のようで、
本当は、休めない大人のための絵本です。」
絵本『ねむろうさん』
※PCの方は200%に拡大しての閲覧推奨です。





















あとがき
この物語を書きながら、私は常に自分と社会のことを考えていました。
社会のために動くこと。
困っている人のために力を使うこと。
自分にできることを増やすこと。
それらは、大切なことです。
でも、それが私の中でいつのまにか、
「役に立っていない自分には価値がない」
という考えに変わっています。
本当は、そうではない。
何かができる前から、人はここにいていい。
誰かの役に立っていない時間にも、人は消えない。
この絵本は、
子どもたちに向けた物語であると同時に、
休むことが下手な自分自身への手紙でもあります。
本作は、私、福岡洸太郎が物語・構成・本文を作成し、イラスト制作にはAIを活用しました。
AIで作ったからこそ、短い時間で形にできた一方で、
一枚一枚の構図、言葉、感情の流れ、ページごとの意味は、確認しながら作りました。
これは、AIを使ってみる、というより、自分の中にある物語を外に出すための制作でした。
この物語の先にある活動
私は、NPO法人結び手の代表理事として、インドに居住し貧困地域で教育・女性自立支援・災害支援・調査活動を行っています。
この絵本の根底にあるのは、
「外部環境が原因で努力できない人をゼロにする」
という結び手の活動と同じ問いです。
ただし、誰かのために動く人自身も、自分を失ってはいけない。
この物語が、必要な人に届けば嬉しいです。
関連リンク
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