見出し画像

時を旅する休日。私が恋した、日本のクラシックホテル巡り

ふと、日常を離れて特別な空間に身を置きたくなることはないだろうか。

ただ新しいだけ、豪華なだけではない、積み重ねてきた時間が物語を紡ぐ場所。私にとって、それが「クラシックホテル」だった。

​そこには、息をのむほど美しい内装があり、心を尽くしたおもてなしがあり、そして何より、扉を一つ開けるだけで、まるで時代を旅するような感覚にさせてくれる「歴史」が息づいている。


​今回は、私が実際に訪れて心を奪われた3つの日本のクラシックホテルでの体験を、それぞれの記憶と共に綴ってみたい。

​1.【宿泊】万平ホテル(軽井沢) - 森の静寂に抱かれる、物語の宿

​軽井沢の森の奥深く、静かに佇む「万平ホテル」。

アルプス館

館内に一歩足を踏み入れると、廊下からふわりと漂うすずらんの香りが迎えてくれた。その瞬間から、ここが特別な場所なのだと感じるのに時間はかからなかった。

碓氷館の廊下

​館内を歩けば、歴史の息吹が随所に感じられる。特に印象的だったのは、階段の上で輝く、ホテルのシンボルである亀が描かれたステンドグラス。その美しさには思わず見とれてしまった。

​私がこのホテルで一番贅沢だと感じたのは、宿泊したからこそ味わえた朝と夜の時間だ。朝はテラスに出て、清々しい森の空気を吸い込みながらのんびりと読書をする。鳥の声だけが聞こえる、穏やかな時間。

部屋付きのテラスでのんびりする筆者

そして夜は、レストランで初めてのワインペアリングを体験。美味しい料理と共に、ソムリエの方から語られるワインの話に耳を傾けるひとときは、忘れられない思い出になった。

詳しくは↓

​2.【ラウンジ利用】東京ステーションホテル(東京) - 駅舎の隠れ家で、喧騒を忘れる

​多くの人が行き交う東京駅。その喧騒が嘘のように、丸の内改札口のそばにある扉を開けると、そこはまさに「別世界」だった。

東京ステーションホテル-東京駅舎

​「東京ステーションホテル」のラウンジは、駅の真上にあるとは思えないほど静かで優雅な空間。見上げれば、温かみのある光を放つ美しいシャンデリアが、その場の雰囲気を一層クラシカルに引き立てていた。

東京ステーションホテルのロビーラウンジ

​ここでいただいたのは、ラズベリーのパフェとメロンスカッシュ。その「甘さ控えめでスッキリとした」味わいは、洗練された空間にぴったりで、とても美味しかった。慌ただしい日常から切り離され、優雅な午後のひとときを過ごすことができた。

メロンスカッシュ
フレッシュラズベリーパフェ

​3.【カフェ利用】ホテルニューグランド(横浜) - 港町のロマンを味わう、美食の館

​横浜・山下公園の目の前に堂々と建つ「ホテルニューグランド」。

ニューグランドホテルのシンボル大階段

中へ入ると、まず目に飛び込んできたのは、映画のワンシーンのような美しい大階段。その存在感だけで、このホテルが重ねてきた歴史の長さを物語っていた。

​お目当ては、1階のコーヒーハウス「ザ・カフェ」。窓の外にはホテルの前を行き交う人々が見え、その景色を眺めているだけでゆったりとした気持ちになる。

​ここで注文したのは、もちろん発祥のメニューである「スパゲッティ ナポリタン」。運ばれてきた一皿は、ケチャップがよく効いた、思ったよりも濃厚でこってりとした味わい。これぞ元祖、と思わせる美味しさに、心もお腹も満たされた。

元祖ナポリタン

詳しくは↓


​おわりに

​今回、3つのクラシックホテルを「宿泊」「ラウンジ」「カフェ」と、異なる形で訪れてみて、改めてその魅力の深さに気づかされた。

​歴史が刻まれた空間、細部までこだわり抜かれた美しい内装、そして、そこでしか味わえない特別な体験。それは、日常のすぐ隣にある、最高に贅沢なタイムスリップなのかもしれない。

​もし少しでも興味が湧いたら、まずはカフェでお茶をするだけでもいい。きっとあなたも、クラシックホテルの持つ不思議な魅力の虜になるはずだ。

いいなと思ったら応援しよう!