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#165 仕事を「強制終了」します!

旅行の準備をしているとき、私はいつも考えます。

「移動中に読めるように、この本(教育書)を持っていこう」

ゆっくり過ごすための旅行であっても、かばんには自然と仕事や教育に関する本を入れてしまいます。実際に読むかどうかは分かりません。それでも、「少し時間があれば何かできるようにしておきたい」と思ってしまう性分です。

DAISOに行ったときも同じです。

「このケース、教室の整理に使えそうだな。」
「このカード、授業で使えるかもしれない!」
「このシール、子どもたちが喜びそうだな。」

日用品を買いに来ただけなのに、気づけば授業や教室のことを考えています。このnoteを読んでくださっている先生方の中にも、「分かる、分かる」と思ってくださる方が、もしかするといらっしゃるかもしれません。

私は、「仕事とプライベートを完全に切り離すタイプ」ではなく、仕事とプライベートが重なっているタイプなのだと思います。

おそらく、これまでの約20年間で、仕事や教育についてまったく考えなかった日はほとんどありません。休みの日にも、頭のどこかにはいつも仕事があります。

次の授業のこと。子どもたちのこと。学校のこと。締め切りのこと。

身体は休んでいるつもりでも、頭の中はずっと動き続けていました。

そして、これまでは別にそれを苦に感じていたわけではありません。むしろ何もしていないと、「本当に休んでいてよいのだろうか」「何か忘れているのではないか」と、そわそわしてしまいます。

締め切りのある仕事は、早く終わらせたい。やり始めたことは、最後までやり切りたい。途中でやめたり、先延ばしにしたりすることが苦手です。それは、自分の長所でもあると思ってきました。


けれど、この仕事には明確な終わりがありません。

一つの資料を作れば、次の課題が見えてくる。一つの仕事を終えれば、新しいアイデアが浮かぶ。「少しだけ」と思って始めたはずなのに、「ここも直しておこう」「2学期のために、これも準備しておこう」と、仕事が次の仕事を連れてきます。

終わらせるために始めたはずなのに、始めたことで、かえって終わりが遠くなる。私は何度も、そんなループにはまってきました。

無限ループから脱却したい

もちろん、仕事や教育について考えることは、私にとって大きな喜びでもあります。子どもたちの成長を想像し、よりよい授業を考え、新しいアイデアを形にする。仕事は、間違いなく私の生きがいの一つです。

それでも最近、「このままでよいのだろうか」と思うようになりました。

仕事を進めることばかりに心を使い、今ここにある暮らしや家族との時間、自分の心や身体の声を後回しにしてはいないだろうか。いつも何かを考え、何かを生み出し、次のことに備えている。そんな余白のない過ごし方に、少しずつ疑問を感じるようになりました。


その思いをはっきり自覚するきっかけになったのが、今回のオーストラリア研修です。

現地で出会った先生方からは、人としての余裕や、暮らしの中にある余白を感じました。もちろん、国も文化も制度も違います。それでも、仕事を大切にしながら、家族との時間や自分自身の暮らしも同じように大切にしている姿が、とても印象に残りました。

家族と食卓を囲み、子どものスポーツを応援し、海辺を歩き、映画を観る。仕事をしていない時間を申し訳なさそうに過ごすのではなく、ごく自然に楽しんでいました。

私たちが受け取った温かなホスピタリティも、そうした余白から生まれているのかもしれません。余白があるから、人に優しくできる。余裕があるから、目の前の人にゆっくりと心を向けられる。そんなことを、実感を伴いながら考えました。


多くの先生が、夏休み中も、研修に参加したり、2学期の準備をしたりしながら、熱心に自己研鑽を積まれています。私もこれまでは、ずっとそうやって「夏休みだからこそ学ぶぞ!!」と気合いを入れて過ごしてきました。その姿勢を否定するつもりはありませんし、今も心から尊敬しています。

ただ、今年の私に必要な研修は、何かをさらに積み上げることではないように感じています。

だから、この夏、私は仕事をいったん「強制終了」することにしました。

勤務日は定時で帰る。休暇をとっている日は学校へ行かない。今すぐしなくてもよい仕事には手をつけない。途中でも一度閉じ、「続きは休み明けの自分に任せよう」と手放してみる。

私にとっての「強制終了」は、仕事を投げ出すことでも、責任を放棄することでもありません。終わりのない仕事に、自分の意思で区切りをつけることです。

これまで私は、頑張ることや続けることばかりを意識してきました。けれど、手放すこと、立ち止まること、何もしないことは、ほとんど意識していなかったように思います。

これからも大切な仕事を大切にし続けるために、先に余白をつくる。休みベタな私にとって、この夏いちばん必要な研修です。

この夏は、思い切って休んでみようと思います。

今日も読んでくださり、ありがとうございました。

#教師の夏休み #先生の働き方 #働き方を考える #仕事とプライベート #休むことも大切 #余白のある暮らし #強制終了 #休みベタ

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