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実は気になる「どんな人が住んでいるの?」という話

マンションを選ぶ時、不動産情報には書いていないのですが、 実は、気になる一つに、
「どんな人が住んでいるのか?」というのがあります。
たまに来るリゾートマンションとはいえ、ご近所さんが どんな人かは気になりませんか。

マンションを選ぶときは、

間取りを見る。眺望を見る。温泉の質を見る。

そこまでは、資料を見れば分かります。

不動産屋さんも、聞かれれば丁寧に説明してくれます。

築年数。管理費。修繕計画。日当たり。

数字にできるものは、ほとんど教えてもらえます。

でも、資料の先に、資料では絶対に分からないものがある。

それは、

「どんな人が住んでいるのか。」

これだけは、実際に住んでみないと、見えてこない世界でした。

熱海のマンションは、昔からの利用者が多い印象があります。

廊下を歩けば、「こんにちは。」と自然に声がかかる。

エレベーターの中でも、玄関先でも。

ご近所同士で立ち話をする姿も、よく見かけます。

長く暮らしてきた人たちの安心感が、建物全体にゆっくり流れているような、そんな空気です。

年配の方が多いし、建物自体は古い感じはします。

ですが、管理は行き届いていて、最近は、いろいろと修繕され、ロビーなどもきれいになりました。

にぎやかさより落ち着きを求める人には、これ以上ないくらい心地いい環境だと思います。

朝、大浴場にいくと、常連の方が湯船に浸かっている。
「おはようございます。」

湯気の向こうに、朝の熱海。

窓の外には、やわらかな新緑の山と、斜面に広がる街並みが見えます。

まだ完全には目が覚めていない時間。

温かい湯に肩までつかり、ぼんやり外を眺める。

これが熱海での一日の始まりです。

実は、この大浴場での出会いがなかなか面白い。

広い窓があり、景色が開けているからでしょうか。

なぜか、話しやすい雰囲気が 大浴場にはあります。

先日は、海へ行ってきたらしい親子が入ってました。

子どもがお湯に足を入れ、

「熱いっ。」

すぐに引っ込めます。

お父さんは、少しずつ入れば大丈夫だと声をかける。

でも、子どもはまったく納得していない。

そのやり取りが、なんとも微笑ましい。

また別の日には、地元に長く住んでいる方から、相撲取りの熱海富士の話を聞きました。

「あそこの小学校に通っていたんだよ。」

「昔から大きな子だったなあ。」

そんな何気ない話です。

熱海富士が有名になる前の話を、湯船につかりながら聞く。

これもまた、観光で来ただけでは味わえない時間ですね。

そういう小さなやり取りの積み重ねが、このマンションの居心地を作っているのでしょう。

ただ、ご年配の方が多いぶん、少し心配になる時もあります。

大浴場で足元がおぼつかない方を見かけると、

「転ばないかな。」

つい目で追ってしまいます。

それでも、周囲には顔見知りがいる。

管理人さんもおそらく住人のことをよく知っています。

何かあれば、誰かが気づく。

その安心感も、長く住んでいる人が多いマンションならではです。

そういう意味では、このマンションでは、私はまだ新参者です。

長い年月をかけてできあがった輪の中へ、するっと入っていくのは、正直なところ難しさもあります。

とはいえ、それで困ることはありません。

管理人さんは気さくですし、廊下ですれ違えば皆さん笑顔で挨拶してくれます。

ただ、話題は天気くらい。

「今日は暑いですね。」

「そうですね。」

年齢も暮らし方も違うので、廊下ですれ違う人くらいだと、そこから話が広がることは、あまりないんですね。

それはそれで、ちょっと寂しくもありますが、リゾートマンションなら、ちょうどいい距離感なのかもしれません。

一方、湯沢は少し空気が違います。

冬になれば、板を抱えた人たちがロビーを歩いている。
スキー。スノーボード。

春から秋はゴルフ。
夏は花火。秋は紅葉。
季節ごとに、遊びの顔つきがくるくると変わっていく場所です。

だからでしょうか。年齢に関係なく、アクティブな方が多いです。
その分、共通の話題がある。

「今日はどこのゲレンデですか。」
「明日は雪質、良さそうですね。」
「今日も朝早くからゴルフですかー。元気ですねー。」
「今年の紅葉は綺麗ですねー」

そんな一言から、自然に会話が始まります。

私自身も、スノーボードの友人を通じて知り合いが増えました。

今では、マンションで顔を合わせると立ち話をする人もいます。

初対面同士でも、共通の趣味や話題があるというだけで、あっという間に距離が縮まっていく。

これは、熱海ではあまり見かけない光景です。
湯沢には、マンション内でじっとしている人が少ないのかもしれません。

さらに、このマンションではマンション管理組合が定期的にイベントを開いてくれます。

夏祭りや、お正月の餅つき。

意外と豪華な催しです。バーベキューや収穫体験、ビンゴ大会などなど。

その「ちょっとした集まり」がまたいいんです。

顔を知る。名前を知る。

「あ、この前の人だ。」

それだけで、マンションの雰囲気はふっと変わります。

中には、世界各地のカジノホテルから招待されるという面白い経歴の方もいます。
生活ぶりは、意外なほど派手ではありません。
見た目も穏やか。

ところが話を聞けば、行き先は海外のカジノ。
勝ったり負けたりする金額にも驚きますが、それ以上に、自分の知らない世界の話が面白い。

ホテルから招待が来る。
海外へ飛ぶ。
映画の中の話だと思っていた世界が、マンションの立ち話の中に現れます。

世の中には、本当にいろいろな暮らし方があるものです。

顔見知りが増えると、不思議と安心感も増えていく。

治安の良さにも、少しつながっている気がしています。

うちの湯沢のマンションは、民泊が禁止されています。

資産価値だけを考えれば、民泊を認めたほうがプラスになる、という考え方もあるでしょう。

でも、知らない人が出入りするマンションと、住む人同士が顔を知っているマンション。

私は、断然、後者のほうが落ち着きます。

共用部分もきれいに使われますし、マンション全体に「気持ちよく使おう」という空気が、自然に出来上がっているように感じます。

マンション内見の際には、

部屋や教養設備だけを見て終わるのは、少しもったいない。

エントランスでどんな人とすれ違うのか。

ロビーには、どんな空気が流れているのか。

管理人さんは、住人とどんな会話をしているのか。

そんな景色も、ぜひ見てみてください。


マンションを選ぶことは、部屋を選ぶことだけではありません。

そのマンションでの居心地を選ぶことでもある。

そして、その居心地をつくっているのは、建物ではなく、そこにいる人たちなのだと思います。

熱海・湯沢のマンションに関するご質問を受け付けています。いただいた質問は、回答や今後の記事のテーマとして活用させていただくことがあります。


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