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それでも熱海にリゾートマンションを買ったワケ

「熱海にマンションを買ったよ」と言うと、周りは驚いた。

初めて明かすが、実をいうと、欲しかったのは、熱海のマンションではなく、海のある生活だったのです。

2021年4月。 コロナ禍が、私たちの日常になってしまった頃のことです。

世の中には、どこか重たい空気が流れていました。

私は湯沢にリゾートマンションを持っていました。

湯沢には、雪景色もある。 温泉もある。おいしい日本酒もある。

それなのに、心はなぜか、海に行きたいなーと。

今振り返ると、不思議な感覚でした、、、

旅行が悪いことのように感じられ、人と会うことさえ気を遣う毎日。


テレビをつければ感染者数。時短営業のニュース。

「不要不急」という言葉が、毎日のように聞こえてきました。

あの頃は、誰もが少しだけ息を潜めて暮らしていたように思います。

私も、そんな毎日に慣れたきたせいか、ずっと家に閉じこもっていたわけではありません。

感染状況を見ながら、時々は湯沢へ向かいました。

越後湯沢はやっぱり空気が違う。

ひんやりした風を吸い込み、マスク無しの空気はおいしいなと感じ、

温泉に入り、身体を整える。

「やっぱり来て良かった。」

そう思うことは何度もありました。

湯沢は、私にとって十分すぎるほど魅力的な場所です。

だから熱海を買うなんて、自分でも想像していませんでした。

実は、買ったのは、唐突だったのです。

きっかけは、テレビの中の賑わい

熱海を意識し始めたのは、本当に些細なことでした。

コロナ禍の頃、テレビを見ていると熱海をよく見かけました。

バラエティ番組でも、街全体を使った大胆なロケが行われていました。

「街全体使って、こんな撮影、本当にできるんだ。」そう思うことがありました。

後で知ったのですが、熱海市はロケの誘致にとても積極的で、市役所が撮影の調整や地元との橋渡しをしているそうです。
そのおかげで、テレビの制作現場では「ロケに協力的な街」として知られているのだとか。

坂道の向こうに広がる海。

サンビーチを歩く人たち。

旅館の露天風呂から見える水平線。

以前なら、「きれいな景色だな」で終わっていました。

でも、あの頃は違いました。

なぜか心に残っていました。

閉塞感という言葉があります。

あの頃ほど、その言葉がぴったりな時代はありませんでした。

音楽ではAdoの楽曲「うっせぇわ」が衝撃的で、話題に。

鬱屈とした世相を壊したかった時だったからかもしれません。

熱海は、伊豆への旅行で通り過ぎたことは何度もありましたが、
実は、熱海で泊ったことはありませんでした。

熱海は温泉の街ですが、東京からも近かったので、なんとなく泊る街ではないような気がして。
まあそれは、実際に、購入してからは、180度、考えを改めるのですが。

最近の熱海は、昔ながらの温泉街というだけではありません。

若い人たちが始めたカフェやスイーツ、食べ歩きのお店も増えています。

昔の熱海を大切にしながら、新しい空気も少しずつ流れ込んでいる。

そんな街が今では大好きです。

気が付けば、内覧していた

気が付くと、エンゼル不動産の不動産情報を見ていました。

もちろん、最初は本気ではありません。

「海が見える部屋って、いくらくらいするんだろう。」

そんな軽い気持ちでした。

特に、熱海と九十九里を調べていました。

でも、人は不思議なもので、いろいろと調べているうちに、

気が付けば、内覧までしていました。

理屈ではありませんでした。

2021年4月。私は熱海のリゾートマンションを購入しました。

「投資ですか。」

何度も聞かれました。

違います。

あの時の私は、海の近くで暮らしたかった。

それだけです。

220万円くらいの価格でしたが、交渉して200万円にしていただきました。

前のオーナーさんは、お金持ちで、たまに来るくらいの使用頻度だったとのこと。

ありがたいことに、家具なども、置いていってくださいました。

決め手となったのは、熱海の街や海が見えることと、部屋が広いことでした。

このマンションの他の部屋は、八畳間と六畳間で障子で仕切られている部屋なのですが、買った部屋は仕切りの壁がなく、床もスケルトンに絨毯を敷いて、壁はコンクリに壁紙を貼ったくらいの簡素な部屋だったからです。

DIY好きの私にはもってこいでした。

買ったのは、マンションではなく海のある毎日

今でも湯沢も大好きです。

雪が降る季節になれば、また行きたくなります。

温泉へ入り、疲れた身体を癒し、おいしい日本酒でしめたくなります。

でも、熱海へ行くと、また違う自分がいます。

朝、カーテンを開ける。 青い海と熱海の街が見える。
ホットサンドを食べ、コーヒーを飲みながら、ただ海を眺める。

それだけで、一日が少し豊かになります。

山には山の癒やしがあります。 海には海の癒やしがあります。

どちらが良いという話ではありません。

その時の自分が、何を求めているか。

それだけなのだと思います。

もしも、コロナ禍がなかったら、私は熱海のマンションを買わなかったかもしれません。

でも、あの春、心が求めていたのは海でした。

だから言えるのは、マンションを買ったのではなく、

海の街の生活を、買ったのです。

白状します。

私は超引っ越し魔です。

もう人生で30回近く引っ越ししています。

なので、違う環境に身を置きたくなるのは、もはや病気なんです、、、

チャッピーに引っ越し30回は多いかと聞くと、「新しい暮らしや場所への探究心が強いのでは」との、お気遣いのある回答が。
まあ、仕事でも新しいことをやるのが好きで、たいがい、周りからはあきれれられますけど。

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