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脂肪を削ったら、自分はどれくらい小さくなるのだろう

最近、ボディビルのコンテスト映像をよく見る。

ステージに並ぶ選手たちを見ながら、つい考えてしまう。

「自分が出たら、この選手くらいかな」

いや、もう少し大きく見えるかもしれない。

そんなことを昔は結構本気で思っていた。

でも、最近は少し違う。

むしろ、

「脂肪を全部削ったら、俺はどれくらい小さくなるんだろう」

と考えるようになった。

今の私は176センチ、85キロ。

筋トレも20年以上やっているし、一般的に見ればそれなりに体格はあると思う。

ただ、当然ながら85キロ全部が筋肉ではない。

体脂肪もそれなりにある。

そこからコンテストに出る選手のように脂肪を削っていけば、体重はかなり落ちる。

腕も細くなる。

脚も細くなる。

胸囲も腹囲も落ちる。

もちろん、脂肪がなくなって筋肉の輪郭が出れば、筋肉そのものは今よりはっきり見える。

カットが出て、立体感も増す。

だから写真ではむしろ大きく見えることもあるだろう。

でも、実寸は小さくなる。

ここを昔の私は、あまり分かっていなかった気がする。

ボディビルの映像を見て、

「このくらいなら自分もあるんじゃないか」

と思う。

しかし、その選手は脂肪をほとんど削った状態で、その大きさなのである。

こちらは脂肪も水分も抱えた状態で鏡を見ている。

同じ「太さ」に見えても、中身はまったく違う。

そう考えると、トップ選手の身体を見る目も変わってくる。

あの身体は、単に大きいのではない。

削ってもなお、大きい。

そこがすごいのである。

そして同時に、自分の身体についても少し冷静に考えるようになった。

もし一度、本気で絞ったらどうなるのだろう。

体脂肪率3%や5%まで削る必要はない。

そこまでやれば生活への負担も大きい。

でも、一度10%を切るくらいまで減量してみたら、自分が20年以上かけて実際にどれくらいの筋肉をつくってきたのか、かなりはっきりするはずだ。

少し怖い。

想像していたより、ずっと小さいかもしれない。

服を着たら、「体格のいい人」にさえ見えなくなるかもしれない。

でも、それを一度見てみたいという気持ちもある。

考えてみれば、減量というのは単に痩せる作業ではないのかもしれない。

余計なものを削って、自分が本当に積み上げてきたものを確認する作業でもある。

だからボディビルダーは、増量して、減量する。

もちろん競技のためでもあるが、この繰り返しには、自分の身体を確認するという意味もあるように思う。

一年中、同じ体重、同じ食事、同じトレーニングを続けるのも悪くない。

でも少し増やす時期をつくり、少し削る時期をつくる。

そうやって身体に波をつくった方が、筋トレそのものも面白くなるのかもしれない。

今年いきなりコンテストに出る、というところまではまだ決心がつかない。

ただ、とりあえずプチ減量くらいならやってみてもいい。

85キロの自分を見ながら、

「俺にはこれくらい筋肉がある」

と思っているだけでは、本当のところは分からない。

脂肪を削ったあとにも残っているもの。

それが、これまで自分がつくってきた身体なのだろう。

コンテスト映像を見ながら最近考えているのは、誰かと比べて自分が大きいか小さいかではなくなってきた。

一度、自分の本当のサイズを見てみたい。

少し怖いけれど、それはそれで面白そうだ。

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