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裂神
加門七海による日本のホラー・伝奇小説シリーズ。小説家・鹿角南が主人公の「祝山」「目囊」に続く文庫書き下ろし最新作。
・タイトル
裂神
・著者
加門七海
・出版
光文社文庫
呪いの面(名前はないというのが良い)を被って踊った大学生が死亡。さらに、一瞬お面を付けてみただけの大学生もその後しばらくして死亡。
内側にある突起を口で咥えるという被り方で、目の部分が2つ縦に裂けているお面です。厄を祓うために面を付けて踊っている間は、言葉を発してはならないという意味も込めて咥える作りになっているとのこと。目の部分しか開いてないのは、鼻や口から虫が侵入してこないようにするためではないかと言われているそうです。
それに虫送りという言葉をこの小説を読んで初めて知りました。
虫といえば、うちの子供は今年も近所や家の周りで採ってきたコクワガタを飼っています。
でも、この小説はホラーだけあって、そんな可愛いものではなくて、お面に虫(シバンムシ“死番虫”)がたかったりするシーンも出てくるし、虫を“厄”の意味で捉えたりするので、虫が苦手な方はなかなか苦手かもしれません。
今回も、このシリーズの醍醐味である、人間は神には敵わないという状況が出て来て、よく分からない怖さがありました。
全てが神の思し召しで、シナリオのようになって導かれているように感じてしまいます。
そして、恐怖から逃れられない。
恐怖の対象も謎のまま。
ホラーってこういうのがいいんですよね。
好みです。フィクションだけどフィクションじゃないかもしれない。
ちなみに文庫の装画は、漫画家の諸星大二郎先生です。良き。NHK動画あったので載せておきます。
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/shows/5001482/
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