2026夏 京都旅🎐 菊水鉾のお茶席から蟷螂山のからくりまで。「あえて絞る」大人の祇園祭・前祭宵山めぐりパート1
今年は作戦変更
今日は、前祭巡行前日の「宵山 パート1」のお話です。
宵山では、粽や手ぬぐいなどの授与品を授かったり、拝観券を求めたりすると、山鉾によっては上に登って見学できる「搭乗拝観」を楽しめます。
一昨年は「搭乗できる山鉾、全制覇!」がテーマ。南側の岩戸山(いわとやま)から汗だくで巡りましたが、本当に楽しかったです✨。
「こんなに目線が変わるんだ!」と驚くほど高い山鉾の上から眺める景色や
間近で見る懸装品(けそうひん)や錺金具(かざりかなぐ)の美しさ。
細かなデザインや質感までじっくり、堪能できるのが、搭乗拝観の大きな魅力です。
とはいえ、
昼の宵山は、京都の厳しい暑さとの戦いでもあって…💦。
そこで今年は少しだけ、作戦変更。
「たくさん見る」より、「好きなものをじっくり見る」。
そんな楽しみ方で宵山を巡ることにしました。
月鉾から始めるはずが
まず向かったのは、大好きな月鉾(つきほこ)。
「今年の宵山は、ここから始めるぞ!」と
意気揚々と向かったのですが……
拝観券売り場のおじさんが、
「あああ、今ちょうど団体さんが入っちゃって…」
「…😐?」
よく聞くと、某旅行会社の団体貸切拝観の時間と、ちょうど重なってしまったらしく、いったん搭乗を制限しているとのお話が…。
まさかの、月鉾スタートならず…😂。
…まあ、こういうハプニングもあります。
「じゃあちょっと、ほかを見てから戻ってきますね~」
と気持ちを切り替えて、次の山鉾へ向かうことにしました。

この彫刻はもちろんですが
その下の錺金具も本当にすばらしいんです!
山一番の郭巨山で気づいた魅力
じゃあ次は蟷螂山(とうろうやま)!
……と思ったのですが、その前に、今年の山一番を引いた、郭巨山(かっきょやま)。
ここを素通りするわけにはいきません。
長刀鉾(なぎなたほこ)に続いて巡行するくじ順1番手「山一番」は、町内にとっても大きな名誉でとっても縁起が良いもの。
注目度と人気がグッと高まるのも納得です。

やわらかい眼差し。
山一番効果(?)で今年はいろいろな方に見つめられたのでしょうか…😊
郭巨山。
正直に言うと、これまではそこまで強く印象に残っていた山ではありませんでした。
なのに今回は、不思議とじんわり心に響きます✨。
どこが良かったの?と言われるとうまく言葉にはできないのですが
御神体の穏やかな表情や、そこに流れる静かな佇まいのせいかもしれません。
きらびやかな華やかさとは一味違う、落ち着いた味わい。
そんな静かな魅力が、じわじわと心に沁みる山でした。
今年の前祭の粽は、蟷螂山

前祭では初めて今年、粽を授かりました。
あれこれ迷った末に選んだのは、大好きな蟷螂山。
理由は至ってシンプルで、
あの屋根の上のカマキリに、しっかり心を奪われているからです😄。
いまは我が家の玄関に飾り、毎朝「いってきます」、帰ってきたら「ただいま」と声をかけるのが日課。
小さなことですが、大好きな京都から連れ帰ってきた存在がそこにあるのが、なんだかうれしくて。それだけのことで、毎日が少しごきげんです。

って言ってるように見えて仕方がない(笑)

写真左側が、おみくじを引くところ。右側にあるのが、お社に見立てたからくりの仕掛けです。
左側でハンドルを回すと、カマキリが羽を動かしながら時計回りにくるり回転。パカッと扉が開いておみくじの玉がコロンと転がり出ると、それをカマキリが健気に運んできてくれます。その番号を係の方に見せて、おみくじを受け取る仕組みです。
この「からくりおみくじ」は大人気で、この日も最後尾のプラカードが出るほどの行列。
「いまなら〇分待ち」の案内に一瞬ひるみつつ、もちろん、喜んで並びました😁
なぜか惹かれる山伏山
山伏山(やまぶしやま)
そしてお次は山伏山。
自分でも理由はよくわからないのですが、なぜか山伏山には惹かれるものがあり。
どうやら私は修験道の雰囲気が好きなのかもしれません😊。

浄蔵貴所(じょうじょうきしょ)様が御神体。

明治25年(1892年)頃のものらしいです。

御神体が着用していた衣裳。




ありがたくくぐってきました😊。
予想外の…(笑)
菊水鉾(きくすいほこ)
そしてやってきた菊水鉾。
「そういえば…」とふと思い出したのが有名な「お茶席」です。
前回は長蛇の列に最初から諦めましたが、
今回は「あれ? もしかしたら……行ける?」と思えるくらいの並び具合。
ただ、どこを見てもお値段の表示が見当たりません(見落としただけかもですが 笑)。
ちょっぴりドキドキしつつ思い切って聞いてみた結果…。
「おひとり2,500円です」
わー😮。
……思っていたより、高級(笑)。
一瞬ひるみましたが、
すぐに「いや、せっかくだから絶対入りたい!」が勝ちました。

菊水鉾を背景にお茶券を📷
席に着くと、運ばれてきたのは菊水鉾ゆかりのお菓子「したたり」と、点てたてのお茶。

美味しゅうございました。

どれが来るかワクワク。

さらに、普段なかなか近くで見ることのできない稚児人形まで拝見することができました。
たしかにお値段には一瞬「おお……😅」となりましたが(笑)、祇園祭ならではの雰囲気を味わう時間はプライスレス。
「入ってよかったな」と心から思える体験でした。
美味しいお茶と雰囲気を堪能したところで、いよいよ月鉾へ向かいます!
やっぱり好き。月鉾の華やかさと品格

屋根裏絵画も錺金具も、近くで見ると「こんなに細かいところまで…!」と驚かされます。

左側は正徳4年(1714年)の鉾頭。
300年以上も前の鉾頭が、今も月鉾に伝えられ、こうして目の前にある。
そう思うだけで祇園祭がつないできた長い時間に、改めて胸がじんわり熱くなります。
月鉾は「豪華絢爛」という言葉がぴったりの鉾ですが、不思議と嫌な派手さを感じないんです…。
華やかなのに、どこか品がある。
この絶妙なバランスこそが、私が月鉾に強く惹かれる理由なのだと思います💕
さてではどんどん参ります。
白楽天山(はくらくてんやま)
御神体を拝見したかった白楽天山。

知ることより、行うことの大切さを説いたという白楽天と道林禅師の問答。
(はるか昔の話なのに、今も大事なことは変わらないですね…)。
岩戸山(いわとやま)
「天の岩戸」のお話がもとになっている岩戸山。
会所で御神体をじっくり拝見できました。

手力男命(たじからおのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)。
隠れてらっしゃいますが、うっすらと。

そして鳥居に止まる長鳴鳥(ながなきどり)もじっくりと。
岩戸山と言えば、屋根の上に伊弉諾尊を乗せるのも特徴ですよね。
初めて見たときは知らなくて、
「屋根に跨ってるのは何😮?」
ってなってました(笑)。



この右手の柱の彫り、
凄くないですか?
さて、まだあるんだけどパート1は力尽きてきたので😁ひとまずこのへんで。
京都の子どもたちは、いつ知るの?
ところで、前から気になっていることがあります。
京都のコドモたちは、祇園祭のことを、いつ、どうやって知っていくんでしょうか🙄。
私なんて、ホントいい大人になってから、少しずつ
祇園祭は、いわゆる「祇園」エリアだけのお祭りではない、とか
山鉾巡行だけがお祭りではない、とか
祇園祭は八坂神社の祭礼であり、神輿渡御を中心した大切な神事である、とかそんな基本的ことを、ひとつひとつ「へー😮」「ほ~😀」とまさに目からうろこを落としながら(笑)、知ってきた気がします。
京都で育つと、学校や地域の中で自然と身についていくものなのかしら。
それとも、家族から受け継いでいくものなのかしら。
そんなことが、なんだかとっても気になります。
いつか、京都の人にじっくり、聞いてみたいです。
「宵山 パート2」へ続く。
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