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EV軽自動車のBYDラッコと、ジャパンモビリティショー2025

11月上旬の金曜日の夕方にジャパンモビリティショー(東京ビックサイト)に行ってきた。新型エルグランドやセンチュリーも気になったのだが実は一番気になったのはBYDのラッコというEV軽自動車だ。現車を見てみると、今日本で一番売れ筋のスライドドア+ハイト系軽自動車の王道を行くようなデザイン。見た目の品質感は全く問題が無い。日本のメーカーがヒンジドアのEV軽自動車(NーONEeやサクラ)で様子を見ている中、いきなり市場のど真ん中に剛速球を投げ込んで来た感じだ。このど真ん中戦略は好感が持てる。私は別に中国贔屓でもファンでも嫌いでも無い。隣国で大国である中国のトップメーカーが技術を磨き日本のマーケットを研究し尽くして満を持して投入する姿勢そのものがあっぱれだと感じたのだ。

その昔、今から半世紀ほど前のアメリカに日本の各メーカーはアメリカ人のニーズを研究し尽くしてカローラやサニー、シビックを投入したのを思い出す。小さく信頼性に富み、燃費が良く遣い勝手が良い。そんな日本の小さな車を当時のアメリカ人は拍手喝采で迎えてくれた。途中売れすぎて日米貿易摩擦となり現地生産が進んだのも人気が出過ぎたが故の対応だったのだろう。当時アメリカのビッグ3(GM、フォード、クライスラー)は小さな日本車を完全に侮っていたが、今では完全に市民権を得ている。ひょっとしたらBYDのラッコというEV軽自動車も日本市場にとってそんな車になる可能性が有るのではないかと感じたのだ。

元々、EVと軽自動車と言うのは相性が良いと感じている。私は仕事でリーフ(40kWhタイプ)を使っているが、満充電で走れる距離がだいたい250㎞ほど。軽自動車のEVだと搭載電池は20~35kWh程度になるであろうからリーフより軽い車体であれば満充電で150~250㎞程度走れるスペックになるだろう。軽自動車ってのはセカンドカー需要が多い。メインの車にアルファードやハリアーを使い、セカンドカーとしてN-BOXやタントを使っている家庭はごまんとある。遠くに行く時はメインの大型ガソリン車やハイブリッドカーを使い、セカンドカーは半径50㎞程度の用途に使う。半径50㎞程度の用途であればEV軽自動車で全く不便が無い。私はリーフ以外に大型のガソリン車も持っているが遠くに行く時でも結構リーフを使う。本来であれば工夫次第でEVで遠乗りも可能だが、慣れていない人は遠距離はガソリン(ハイブリッド)車、近距離はEV軽自動車と使い分けると心配もストレスも大幅に軽減されるであろう。そんなセカンドカー需要のど真ん中に投入するBYDのラッコ。この車の売れ行きと反響次第でスズキやダイハツは本気を出さざるを得ないだろう。そんな刺激を加えてくれたBYDラッコ。試乗できる日が今から楽しみだ。

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