「あなたのため」が子供を苦しめているかもしれない話
「あなたのために言ってるのに」
そう言ったあと、
子どもの表情が曇ったこと、ありませんか?
正しいはずなのに、
なぜか伝わらない。
むしろ、
距離ができてしまう気さえする。
本当は、わかっているんです。
「子どものため」と言いながら、
・ちゃんとしてほしい
・困らせられたくない
・周りからどう見られるか気になる
そんな“自分の不安”を
守るための言葉でもあったこと。
「あなたのため」という言葉は、
正しさが強すぎて、逃げ場がない。
だから子どもは、
・否定された気がする
・責められているように感じる
・自分で考える余白を失う
犯罪心理学の視点でも、
人は「正しいことを押し付けられるほど、
反発したくなる」と言われています。
今回は出口保行先生の著書
『子どもを呪う言葉・救う言葉』を読み
心に留めておきたい
大切なポイントを整理しました。
1. 自分の「思い込み」を疑ってみる
人間には、
「自分に都合のいい情報ばかり集めて、
思い込みを強くしてしまう」
というクセがあります。
(これを「確証バイアス」と言います)
「これが正しい!」と思い込みすぎると、
相手の本当の気持ちが
見えなくなってしまいます。
「私は正しい。
だから言うことを聞きなさい。」
押し付けになっていないか、
ときどき立ち止まって考えることが大切です。
2. 家庭が「刑務所」になっていないか?
刑務所では、すべてがルールで
決まっていて、自分で考えることが
許されません。
もし家の中で
親が命令ばかりしていたら、
家庭が「小さな刑務所」
のようになってしまいます。
• 家族だからって、
言わなくても伝わるなんてことはない。
• 方針がバラバラでもいい。
大事なのは「話し合う」こと。
夫婦や家族で意見が一致して
いなくても大丈夫です。
大切なのは、家族会議や夫婦会議など、
とにかく話し合う機会を持つこと。
その姿を見せることが、
安心感につながります。
3. 「自分で選べる力」を育てる
13歳から25歳くらいまでは、
不安になったり自信をなくしたりしやすい
「疾風怒濤(しっぷうどとう)」の時代。
そんな時、
「自分ならきっと解決できる!」
と思えるパワー(自己効力感)
が支えになります。
• 指示ではなく、問いかけ
「早くしなさい!」ではなく、
「今は、何をする時間かな?」
「いつやる予定?」と聞く。
• 先を読む練習
「今日休んだら、
行事の班決めに参加できないな。」
というように、
「自分がAをしたらBになる」
という未来の予想を一緒に考える習慣が
自立への一歩になります。
4. 短所は、実は「いいところ」の裏返し
自分の嫌いなところも、
言い方を変えるだけで「宝物」に見えてきます。
• 「飽きっぽい」
▼
「いろんなことに興味を持てる!」
• 「頑固」
▼
「自分の意見をしっかり持っている!」
・「お調子者」
▼
「周りを明るくする天才!」
ダメ出しをするよりも、
「いいところ」を見つけることで、
お互いの信頼関係(心の絆)が強くなります。
5. 大事なのは「言葉」よりも「届き方」
どんなにいい言葉を並べても、
相手がどう受け止めているかを
考えなければ、心には届きません。
「死にたいくらい辛い」……
そんな真っ暗な気持ちになったとき、
一番必要なのは否定ではなく、
「そう思っちゃうほど苦しいんだね」
という受け止めです。
同じ言葉でも、受け止め方は人によって、
その日の気分によっても違います。
「どんな言葉を使うか」も大切ですが、
それ以上に「子どもがそれをどう受け止めるか」への配慮が欠かせません。
言葉を投げっぱなしにするのではなく
言葉を発した後に、
子どもの様子をじっくり観察してみること。
表情や空気感から
「今の言葉、どう届いたかな?」
と探り続ける優しさが、
親子を救うのだと思います。
読み終えて:完璧な人なんていない
この本を読んで、
私自身も
「自分にもこういうダメなところがあるな」
と気づいてドキッとしました。
でも、それでいいのだと思います。
大事なのは、
完璧になることではなくて、
「自分は少し偏っているかもしれない」
と気づいて、バランスを整えようとすること。
大人も子どもも、
一人の人間として「話し合える関係」
を築いていけたら、毎日はもっとラクに、
もっと楽しくなるはずです。
このnoteでは、
子育ての中で感じた気づきや、
誰かの役に立つかもしれないと思った
私自身のリアルな体験を綴っています。
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