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ママ、笑って?──4歳の息子の一言に、胸が締めつけられた。


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「ママ、笑って?」


その一言に、私は何も言えませんでした。


怒ったわけじゃない。

息子が嫌だったわけでもない。

ただ、その日は余裕がありませんでした。


お姉ちゃんの習い事の送迎時間は迫っている。
その直前には、4歳の息子が大かんしゃく。


なだめても泣く。
抱っこしても泣く。


時計ばかり気になって、
私の心はどんどん焦っていく。


なんとか出発して、なんとか帰宅して。


でも、本当はその時のモヤモヤを
私は全然消化できていませんでした。


そのまま、夕飯作りに突入。


夕方5時のキッチンは、まさに時間との戦い。
6時にはお姉ちゃんの習い事のお迎え。

鍋の様子を見ながら、

「お風呂のスイッチ入れて」

「明日の準備もして」

「洗濯物も取り込まなきゃ」

頭の中では次々とタスクが渋滞しています。


しかもこの日は、
送迎前の息子の大かんしゃくを引きずったまま。


心の余白なんて、
ほとんど残っていませんでした。


そんな時に限って、やってくるんですよね。


「ママ、なにしてるの?」
「ぼくも、あらいもの手伝う!」


4歳の息子が、
足元にぴったり張り付いて離れません。


「ありがとう。でも今は危ないから、
テレビ見ててね」

なるべく優しい声で言ったつもりでした。


でも、2回目、3回目と続くうちに、
声はどんどん平坦になっていく。


息子はそんな私の様子を察したのか

あれこれ話しかけたり、
変顔をしてみたり、
必死に機嫌を取ろうとしていました。


でも私は、
それに応える余裕がありませんでした。


きっとずっと真顔だったと思います。


忙しさに追われて、
心がすっかりガサガサになっていました。


ひと段落して、ふと我に返ったとき。


リビングのソファに座る
息子の姿が目に入りました。


なんだか少しだけ、
しょんぼりして見えたんです。


その瞬間、胸の奥がチクッと痛みました。


「……ごめんね。
さっきはお話ちゃんと聞けなかったね。」


そう言って、息子を呼び寄せました。
そして、ぎゅっと抱きしめたんです。


すると、小さな腕が私の背中に回ってきて、
耳元でそっと言いました。

「……もう一回して」

ぎゅー。

離して。

また、ぎゅー。

何度も抱きしめ直していると、
息子が私の顔をじっと見上げて言ったんです。

「ママ、笑って?」


その言葉を聞いた瞬間、
胸がぎゅーっと締めつけられました。


あぁ、この子は分かっていたんだ。


私がずっと余裕がなかったこと。

大かんしゃくのあとから、
ずっと心ここにあらずだったこと。


そして
自分のせいでママが疲れているんじゃないかと、どこかで感じていたのかもしれないこと。


「ママ、笑って?」

それは責める言葉ではありませんでした。

「大好きなママに笑っていてほしい」

ただ、それだけの願いだったんだと思います。


保育士としてたくさんの
子どもたちと関わってきました。


子どもは大人が思っている以上に、
周りの空気を感じ取っています。


言葉よりも、表情を見ています。

声のトーンを聞いています。

そして、

大好きな人の変化には誰より敏感です。


だからこそ、私たちは時々


「ちゃんと向き合わなきゃ」

「笑顔でいなきゃ」

と自分を追い込んでしまいます。


でも、本当は違うのかもしれません。


子どもが求めているのは、
ずっと笑顔の完璧なお母さんではありません。


イライラする日もある。

真顔になる日もある。

余裕がなくなる日だってある。


それでも、あとから

「ごめんね」

と言ってくれること。

抱きしめてくれること。

「大好きだよ」

と伝えてくれること。

その積み重ねが、

子どもにとって
何よりの安心なんだと思います。


あの日の私は、
大かんしゃくに振り回されて、
送迎に追われて、
夕飯作りにも追われていました。


正直、100点満点のお母さんとは
程遠かったと思います。

でも、

「ママ、笑って?」

と言われたおかげで、
私は大切なことを思い出しました。


子どもは、
完璧な親を求めているわけじゃない。


ただ、心を向けてもらいたいだけなんですよね。


毎日、本当にお疲れ様です。

夕方になると余裕がなくなる日もあります。

真顔になってしまう日もあります。

イライラしてしまう日だってあります。

それでも大丈夫。

もし「やっちゃったな」と思ったら、

あとからでいいんです。


夜のお布団の中でも。
朝の「おはよう」の時でも。


一回多く抱きしめてみてください。


子どもはきっと、
そのぬくもりをちゃんと受け取ってくれます。


そしてもしかしたら、

あなた自身の心も
少しだけ軽くなるかもしれません。


今日も一日、本当にお疲れ様でした。


今のままで、
あなたは十分に素敵なお母さんです。


みなさんは、お子さんの何気ない
一言にハッとさせられたことはありますか?


もしよかったら、
コメント欄で教えてくださいね。


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