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円城塔賞、また最終で落ちた

二年ぶりに開催されたカクヨムコンの円城塔賞。
前回、「ショートケーキムラムラ」で最終に残り、円城先生から寸評で「すごい」と言われた自分は調子に乗って「今度こそ受賞だ!」と周囲に喚き散らしながら参戦しました。
あの時はうるさかったですね。
メンゴ。

個人的に「2LDK賃貸物件の恋」が最終行くかなと思っていたのですが、「大学になった私が恋をしちゃダメですか?」が最終に選出されました。
この辺りは先生の基準があるのであれですが、確かに前者よりも後者の方が新しいことをしたいな、と思って取り組んだ作品なので、これはこれで嬉しかったです。
ちなみに、「新しいこと」とは、「ふんわりゆるふわタッチで変な世界を描く」というものでした。
割と、僕の短編は説明を色々してしまいがちなので(『どい』しか発せなくなった世界の中で、俺は土井さんに恋をする』なんかは顕著です)、読者の方が予想や予測を含む余地が少ないんですね。
なので、大学恋では設定をあえて細かく説明せずに、それでもなんとなく話が成立し、なんとなく読者の方が「いや、話は最後まで読めたけど、え? これどういう感じなん?」とわかりみと不思議さを反復横跳びしちゃう感じに仕上げました。
たぶんうまくいったと思います。
ちなみに、「2LDK賃貸物件の恋」は物件同士の恋を描きたかっただけなので、そのあたりの作品に向かう前の視野の広さが影響したのかなとも思ったり、思わなかったり。
どうなんでしょうね。
あびゃ。

そして、迎えた選考結果発表。
連絡なかったことからもわかっていた通り、落選でした。
もちろん、最終に残ること自体も素晴らしいことだと思うのですが、前回受賞者の灰谷さんのご活躍を拝見していた自分としては「もしかしたら、自分もあそこに手を伸ばせるのかもしれない」という淡きに淡い期待を二か月もの間、心の中で膨らませてしまったのですね(灰谷さん、急にお名前出してすみませんうへへへへっへへへへへへへへえへっへえへへっへ土下寝)。
二回目の最終でしたしね。
その結果の落選。
これで四回目の最終落選。
結構、堪えますね。
さすがに、堪えますね。

なんだろう。
なんというか、届きそうで届かない感覚って、本当に微妙なズレゆえの物だと思うのですが、そのズレを正すのが一番しんどいなって改めて感じました。
何事も最初はぎゅーんと伸びていきますし、その快感は得も言われぬものですが、その後のあと一歩、いや、一歩という表現が正しいのかはわかりませんが、その表現しがたい隙間を埋めてくのって本当に謎多き作業。
あと少しなんだろうなとは思いつつも、じゃあ、そのあと少しってなんやねんと、関西に住んでいた頃の自分が顔を覗かせて去って行きます。
あの頃の自分はずいぶんと適当だったのでさもありなん。

それは置いておいて、とにかく、全応募作から1%未満に選出されても、受賞までいかなと本当に先がないなあと感じるここ数日。
最終までいけたのは嬉しいけれども、しかし、先はない。
嬉しさの先に待つ残酷さは、今回も過去にない類を見ない豊潤さを有していました。
辛み。
得られた過去と、得られなかった過去では未来がやはり大きく異なりますね。

ここが踏ん張りどころなのに、踏ん張り方がわからない。
けど、踏ん張っている。
どうやって?
知らん。
地面、プリンかなってくらい柔らかいやん。

今はそんな気分です。
幸いにして、今回は短編でしたので、書いている長編に影響はないのですが、なんだかぼんやりとした固めの思考が脳にお邪魔しますと入ってきて出ていってくれないですね。
もう少し柔らかければ何とか隅に押し込めそうなんですが。
ううむ。

まあでも、創作自体の意欲は落ちてはいないので、またどこかで最終にいき、そしてそのまま受賞まで届いてくれればと願う日々を過ごしていくしかないのですね。
ちなみに、隔年で最終に行く癖があるので、今年、受賞できなかったら、次最終行くのは2028年になります。
でゅるんべばんちょ。

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