【完全保存版】2010年代の日本アニメ聖地・モデル地ガイド
『あの花』『ガルパン』『君の名は。』『ゆるキャン△』『宇宙よりも遠い場所』『ラブライブ!』まで、アニメ聖地巡礼が観光文化になった時代を旅する
はじめに
2010年代の日本アニメは、聖地巡礼が完全に“文化”になった時代である。
2000年代までは、ファンが作品の舞台を探し、ブログや掲示板で共有する動きが中心だった。
しかし2010年代になると、状況は一気に変わった。
自治体がアニメ作品と連携する。
観光協会がマップを作る。
駅や商店街にキャラクターパネルが置かれる。
公式イベントが現地で開かれる。
海外ファンまで聖地を訪れる。
そして、アニメの舞台は“作品の背景”から“地域の観光資源”へ変わっていった。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の秩父。
『ガールズ&パンツァー』の大洗。
『君の名は。』の飛騨古川。
『ゆるキャン△』の山梨・身延・本栖湖。
『響け!ユーフォニアム』の宇治。
『宇宙よりも遠い場所』の館林。
『ラブライブ!サンシャイン!!』の沼津。
2010年代は、アニメと地域の関係が決定的に変わった時代だった。
この記事では、2010年代に放送・公開された日本アニメの聖地・住所・モデル地を、作品ごとに詳しく紹介する。
ただし注意点がある。
2010年代作品でも、公式に認定された聖地、自治体が観光資源として扱う場所、ファン考察で定着したモデル地、雰囲気の参考地が混在している。
そのため本記事では、
確認度が高い場所
自治体・観光協会が扱っている場所
ファンの間で定着したモデル地
参考地として扱うべき場所
を分けながら紹介する。
第1章 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
埼玉県秩父市、泣けるアニメが街の記憶になった
2011年放送の『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、通称『あの花』。
この作品の舞台として有名なのが、埼玉県秩父市である。
秩父橋、旧秩父橋、羊山公園、定林寺、秩父神社、西武秩父駅。
『あの花』は、単に背景として秩父を使った作品ではない。
街の空気、山に囲まれた盆地の閉塞感、幼なじみの距離感、喪失の記憶が、秩父という土地に強く結びついている。
アニメツーリズム協会のアニメ聖地88でも、『あの花』は埼玉県秩父市の作品として紹介され、旧秩父橋などが作中スポットとして扱われている。
主な聖地・モデル地
旧秩父橋
住所:埼玉県秩父市阿保町付近
モデル:作中を象徴する橋の一つ
秩父橋
住所:埼玉県秩父市寺尾・阿保町周辺
モデル:作中の印象的な橋の風景
定林寺
住所:埼玉県秩父市桜木町21-3
モデル:超平和バスターズの秘密基地周辺イメージとして語られる場所
羊山公園
住所:埼玉県秩父市大宮6360
関連地:秩父市街を見渡せる場所
西武秩父駅
住所:埼玉県秩父市野坂町1丁目16
関連地:秩父巡礼の入口
『あの花』の聖地は、観光地でありながら、同時に“誰かを失った記憶”を抱えた場所でもある。
秩父を歩くと、作品の悲しさが街の空気と重なる。
だから『あの花』の聖地巡礼は、ただ写真を撮る旅ではない。
忘れられない夏を、もう一度歩く旅なのである。
第2章 『ガールズ&パンツァー』
茨城県大洗町、アニメが町を変えた代表例
2012年放送の『ガールズ&パンツァー』。
この作品の聖地として全国的に有名になったのが、茨城県大洗町である。
大洗磯前神社。
大洗駅。
大洗マリンタワー。
大洗シーサイドステーション。
商店街。
劇中の戦車道シーンと現実の町並みが重なり、町全体が作品と結びついた。
アニメツーリズム協会でも『ガールズ&パンツァー 最終章』は茨城県大洗町の作品として紹介されており、認定プレートや御朱印設置場所も案内されている。
主な聖地・モデル地
大洗磯前神社
住所:茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890
モデル:大洗を象徴する神社、作中・巡礼の代表地
大洗駅
住所:茨城県東茨城郡大洗町桜道301
関連地:大洗巡礼の入口
大洗マリンタワー
住所:茨城県東茨城郡大洗町港中央10
モデル:作中にも印象的な大洗のランドマーク
大洗シーサイドステーション周辺
住所:茨城県東茨城郡大洗町港中央11-2
関連地:街歩き・イベント拠点
『ガルパン』のすごさは、単にファンが町へ来たことではない。
町がファンを受け入れ、商店街が作品と一緒に育ったことだ。
大洗は、2010年代アニメ聖地巡礼の中でも、地域とファンの理想的な関係を作った代表例である。
第3章 『君の名は。』
飛騨古川と東京、入れ替わった二人をつなぐ場所
2016年公開の新海誠監督作品『君の名は。』。
この作品は、2010年代のアニメ聖地巡礼を一気に世界規模へ押し上げた。
舞台として特に有名なのが、岐阜県飛騨市古川町と東京都内の各所である。
飛騨古川駅、飛騨市図書館、気多若宮神社、宮川町落合バス停。
東京側では、須賀神社の階段、四ツ谷駅周辺、新宿、六本木、信濃町などが知られる。
飛騨古川駅は、瀧が三葉を探しに行く場面で登場した場所として紹介され、駅西側の跨線橋から見たホームも映画内に登場すると観光記事で案内されている。住所は岐阜県飛騨市古川町金森町8である。
主な聖地・モデル地
飛騨古川駅
住所:岐阜県飛騨市古川町金森町8
モデル:瀧が三葉を探す旅で降り立つ駅
飛騨市図書館
住所:岐阜県飛騨市古川町本町2-22
モデル:瀧たちが調査する図書館のモデルとして知られる場所
※館内撮影は許可やルール確認が必要。
気多若宮神社
住所:岐阜県飛騨市古川町上気多1297
モデル:飛騨古川エリアの神社風景
宮川町落合バス停
住所:岐阜県飛騨市宮川町落合付近
モデル:作中のバス停イメージ
須賀神社 階段
住所:東京都新宿区須賀町5
モデル:ラストシーンを思わせる階段
四ツ谷駅周辺
住所:東京都新宿区四谷1丁目付近
モデル:東京側の日常風景
『君の名は。』の聖地は、国内ファンだけでなく海外ファンも訪れる場所になった。
ここで重要なのは、聖地巡礼が“地域観光”から“国際的なアニメツーリズム”へ進んだことだ。
『君の名は。』は、2010年代の聖地巡礼文化を世界へ広げた作品である。
第4章 『ゆるキャン△』
山梨・静岡・長野、キャンプ地そのものが聖地になった
2018年放送の『ゆるキャン△』。
この作品は、聖地巡礼に“キャンプ”という実体験を結びつけた作品である。
山梨県身延町、本栖湖、浩庵キャンプ場、内船駅、身延駅、身延山、笛吹川フルーツ公園、ほったらかし温泉、静岡県浜松市・伊豆方面。
作中のスポットは、実在のキャンプ場や駅、温泉、観光地と密接に結びついている。
主な聖地・モデル地
浩庵キャンプ場
住所:山梨県南巨摩郡身延町中ノ倉2926
モデル:本栖湖と富士山を望む、作品序盤を象徴するキャンプ地
本栖湖
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町・南巨摩郡身延町周辺
モデル:リンがキャンプする湖畔風景
身延駅
住所:山梨県南巨摩郡身延町角打
関連地:身延町巡礼の入口
内船駅
住所:山梨県南巨摩郡南部町内船
モデル:なでしこの生活圏として知られる駅
ほったらかし温泉
住所:山梨県山梨市矢坪1669-18
モデル:温泉・山梨観光スポット
笛吹川フルーツ公園
住所:山梨県山梨市江曽原1488
モデル:夜景や休憩スポットとして印象的な場所
『ゆるキャン△』の聖地巡礼は、写真を撮って終わりではない。
キャンプをする。
温泉に入る。
地元のものを食べる。
富士山を見る。
つまり作品体験そのものが、現地体験と直結している。
『ゆるキャン△』は、聖地巡礼を“旅の行動”へ変えた作品である。
第5章 『響け!ユーフォニアム』
京都府宇治市、音が聞こえる街
2015年放送の『響け!ユーフォニアム』。
舞台として有名なのが、京都府宇治市である。
宇治橋、宇治川、京阪宇治駅、JR宇治駅、大吉山、あがた祭り、さわらびの道。
京都アニメーション作品らしく、実在の街並みが非常に丁寧に描かれている。
公式サイトでも、京都府宇治市で『響け!ユーフォニアム』宇治探訪マップの配布が告知され、宇治市観光センターやJR宇治駅前観光案内所などが配布場所として案内された。
主な聖地・モデル地
京阪宇治駅
住所:京都府宇治市宇治乙方
モデル:通学・集合風景の代表地
宇治橋
住所:京都府宇治市宇治
モデル:宇治を象徴する橋
宇治市観光センター
住所:京都府宇治市宇治塔川2
関連地:探訪マップ配布など、巡礼拠点として知られる場所
大吉山展望台
住所:京都府宇治市宇治山田周辺
モデル:夜景と告白的な名場面を思わせる場所
さわらびの道
住所:京都府宇治市宇治周辺
モデル:通学路・散策路の雰囲気
『ユーフォ』の聖地は、派手な観光スポットだけではない。
橋、川、坂道、駅、ベンチ。
何気ない場所に、青春の音が残っている。
宇治は、この作品によって“音楽が聞こえる街”になった。
第6章 『ラブライブ!サンシャイン!!』
静岡県沼津市、内浦とAqoursの物語
2016年放送の『ラブライブ!サンシャイン!!』。
舞台として知られるのが、静岡県沼津市、特に内浦地区である。
沼津駅、内浦、三津海水浴場、伊豆・三津シーパラダイス、淡島、淡島神社、安田屋旅館。
『ラブライブ!サンシャイン!!』は、地域と作品の結びつきが非常に強く、沼津は今もファンに愛される聖地である。
主な聖地・モデル地
沼津駅
住所:静岡県沼津市大手町1丁目1
関連地:沼津巡礼の入口
三津海水浴場
住所:静岡県沼津市内浦三津
モデル:内浦の海辺風景
伊豆・三津シーパラダイス
住所:静岡県沼津市内浦長浜3-1
関連地:作中・コラボでも知られる水族館
淡島マリンパーク周辺
住所:静岡県沼津市内浦重寺186
関連地:淡島、作品ゆかりの島
安田屋旅館
住所:静岡県沼津市内浦三津19
モデル:高海千歌の実家旅館のモデルとして知られる場所
『ラブライブ!サンシャイン!!』の聖地は、単なる巡礼地ではない。
ファンが訪れ、店で買い物をし、宿に泊まり、地元の人と交流する。
沼津は、2010年代のアニメツーリズムにおける重要な成功例である。
第7章 『宇宙よりも遠い場所』
群馬県館林市、南極より前に始まる青春
2018年放送の『宇宙よりも遠い場所』。
南極を目指す物語だが、出発点として重要なのが群馬県館林市である。
館林駅、つつじが岡公園、茂林寺、本町2丁目交差点周辺。
館林市観光協会は作品ゆかりのスポットを紹介しており、つつじが岡ふれあいセンターには公式グッズや等身大パネル、ファンの創作物展示コーナーがある。住所は館林市花山町3181と案内されている。
館林市公式でも、市内登場スポットとしてつつじが岡公園東屋、館林駅、茂林寺ベンチ、本町2丁目交差点付近などを紹介している。
主な聖地・モデル地
館林駅
住所:群馬県館林市本町2丁目1
モデル:物語の出発点となる駅
つつじが岡公園
住所:群馬県館林市花山町3181
モデル:キマリと報瀬の重要な場面
つつじが岡ふれあいセンター
住所:群馬県館林市花山町3181
関連地:公式グッズ・パネルなどの巡礼拠点
茂林寺
住所:群馬県館林市堀工町1570
モデル:作中に登場する館林の代表的スポット
『よりもい』の聖地は、南極ではなく館林から始まる。
「遠くへ行きたい」という気持ちは、まず自分の街の駅から始まる。
そこがこの作品の美しさである。
第8章 『ヤマノススメ』
埼玉県飯能市、山に登るアニメ聖地
2013年放送の『ヤマノススメ』。
舞台は埼玉県飯能市である。
飯能駅、天覧山、飯能河原、観音寺、中央公園。
作品は山登りをテーマにしながら、飯能という街の生活感も丁寧に描いている。
主な聖地・モデル地
飯能駅
住所:埼玉県飯能市仲町11-21
関連地:飯能巡礼の入口
天覧山
住所:埼玉県飯能市飯能
モデル:初心者登山の象徴的な山
飯能河原
住所:埼玉県飯能市久下周辺
モデル:川遊び・日常風景
観音寺
住所:埼玉県飯能市山手町5-17
関連地:作中・ファン巡礼で知られる寺院
『ヤマノススメ』の聖地巡礼は、歩くこと自体が作品体験になる。
駅から街を歩き、山へ登る。
その流れがそのままアニメの魅力になっている。
第9章 『氷菓』
岐阜県高山市、古典部の謎が残る街
2012年放送の『氷菓』。
舞台「神山市」のモデルとして知られるのが、岐阜県高山市である。
高山駅、宮川朝市、鍛冶橋、日枝神社、飛騨一宮水無神社、喫茶店バグパイプ。
高山の古い街並みは、古典部シリーズの落ち着いたミステリー感と非常に相性がいい。
主な聖地・モデル地
高山駅
住所:岐阜県高山市昭和町1丁目22-2
関連地:高山巡礼の入口
宮川朝市周辺
住所:岐阜県高山市下三之町周辺
モデル:神山市の街並みイメージ
日枝神社
住所:岐阜県高山市城山156
モデル:作中神社のモデルとして語られる場所
飛騨一宮水無神社
住所:岐阜県高山市一之宮町5323
モデル:生き雛祭り関連のモデル地として語られる場所
『氷菓』の聖地は、派手な事件の現場ではない。
静かな街に残る、小さな謎の場所である。
高山の空気は、えるの「私、気になります」を現実にする。
第10章 『花咲くいろは』
石川県湯涌温泉、架空の祭りが現実になった
2011年放送の『花咲くいろは』。
舞台「湯乃鷺温泉」のモデルとして知られるのが、石川県金沢市の湯涌温泉である。
この作品の大きな特徴は、作中の祭り「ぼんぼり祭り」が、現実の湯涌温泉で実際のイベントとして開催されるようになったことだ。
主な聖地・モデル地
湯涌温泉観光協会周辺
住所:石川県金沢市湯涌町イ1
モデル:湯乃鷺温泉のモデル地
湯涌温泉街
住所:石川県金沢市湯涌町周辺
モデル:喜翆荘周辺の温泉街イメージ
玉泉湖
住所:石川県金沢市湯涌町周辺
関連地:湯涌温泉街の散策スポット
『花咲くいろは』の聖地は、アニメが地域に“新しい伝統”を生んだ代表例である。
架空の祭りが現実の祭りになった。
これは2010年代アニメ聖地巡礼の中でも、かなり特別な出来事である。
第11章 『のんのんびより』
埼玉県小川町・下里分校、田舎アニメの原風景
2013年放送の『のんのんびより』。
作品の舞台は特定地域をそのまま描いたものではなく、複数の田舎風景を組み合わせた架空の村とされる。
その中でも聖地として有名なのが、埼玉県小川町の旧小川小学校下里分校である。
主な聖地・モデル地
旧小川小学校下里分校
住所:埼玉県比企郡小川町下里824
モデル:旭丘分校のモデルとして語られる場所
小川町下里地区周辺
住所:埼玉県比企郡小川町下里周辺
モデル:田舎道・里山風景
『のんのんびより』の聖地は、具体的な町というより、“失われつつある日本の田舎”の象徴である。
そこには、都会の速度とは違う時間が流れている。
第12章 『たまこまーけっと』
京都・出町桝形商店街、商店街そのものが物語
2013年放送の『たまこまーけっと』。
舞台「うさぎ山商店街」のモデルとして知られるのが、京都市上京区の出町桝形商店街である。
京都アニメーションらしい丁寧な背景描写により、商店街の空気、人の距離感、日常の温かさが作品に落とし込まれている。
主な聖地・モデル地
出町桝形商店街
住所:京都府京都市上京区桝形通出町西入周辺
モデル:うさぎ山商店街
出町柳駅周辺
住所:京都府京都市左京区田中上柳町付近
関連地:京都市内巡礼の入口
鴨川デルタ
住所:京都府京都市左京区下鴨宮河町周辺
関連地:京都アニメ作品の象徴的な風景の一つ
『たまこまーけっと』の聖地は、商店街そのものが主役である。
店、客、家族、祭り。
商店街という小さな共同体の温かさが、作品の核になっている。
第13章 『凪のあすから』
三重県熊野市・尾鷲市周辺、海の町の幻想
2013年放送の『凪のあすから』。
舞台は架空の海辺の町だが、三重県熊野市・尾鷲市周辺の風景がモデルとして語られている。
海沿いの集落、港、坂道、学校、熊野灘の景色。
P.A.WORKSらしい地方描写と、海の中の世界というファンタジーが重なる。
主なモデル・参考地
熊野市周辺
住所:三重県熊野市木本町周辺
モデル:海辺の町、港、熊野灘の風景
尾鷲市周辺
住所:三重県尾鷲市周辺
モデル:漁港・海沿いの生活感
新鹿海水浴場周辺
住所:三重県熊野市新鹿町
関連地:海辺の開放感を感じるスポット
『凪あす』の聖地は、現実の海辺に幻想が重なる場所である。
海の下にもう一つの世界があるかもしれない。
そう思わせる風景が、熊野灘周辺にはある。
第14章 『Free!』
鳥取県岩美町、海と青春の水泳アニメ
2013年放送の『Free!』。
舞台モデルとして知られるのが、鳥取県岩美町である。
岩美駅、浦富海岸、田後港、荒砂神社など、海辺の町の風景が作品に強く反映されている。
主な聖地・モデル地
岩美駅
住所:鳥取県岩美郡岩美町浦富
関連地:岩美町巡礼の入口
浦富海岸
住所:鳥取県岩美郡岩美町浦富
モデル:作品を象徴する海の風景
田後港
住所:鳥取県岩美郡岩美町田後
モデル:海辺の生活感、港町の風景
荒砂神社
住所:鳥取県岩美郡岩美町浦富
モデル:作中に登場する神社風景として語られる場所
『Free!』の聖地は、海の青さと青春の眩しさが重なる場所である。
岩美町は、作品によって国内外のファンが訪れるアニメ聖地になった。
第15章 2010年代アニメ聖地の特徴
2010年代アニメの聖地には、大きな特徴がある。
第一に、自治体・観光協会との連携が本格化した。
第二に、聖地巡礼が国内だけでなく海外ファンにも広がった。
第三に、アニメが地域経済や観光に影響を与えるようになった。
第四に、公式マップ、認定プレート、コラボ商品、イベントが一般化した。
第五に、聖地巡礼マナーの重要性も強く意識されるようになった。
写真を撮る。
店に入る。
買い物をする。
宿泊する。
地域のルールを守る。
住民の生活を邪魔しない。
2010年代の聖地巡礼は、ファンの自由な遊びから、地域と共存する文化へ変わった。
結論:2010年代アニメの聖地は、作品と地域が共に育った場所である
2010年代の日本アニメ聖地を巡るということは、作品の舞台を探すだけではない。
それは、アニメと地域がどう結びついたのかを見る旅である。
秩父の橋。
大洗の商店街。
飛騨古川の駅。
本栖湖のキャンプ場。
宇治の川辺。
沼津の海。
館林の公園。
飯能の山。
高山の古い街並み。
湯涌温泉の祭り。
小川町の分校。
京都の商店街。
熊野の海。
岩美町の港。
2010年代アニメは、現実の場所をただ借りたのではない。
作品を通じて、その土地に新しい意味を与えた。
そしてファンは、その意味を確かめるために旅に出た。
2010年代のアニメ聖地とは、
アニメと地域とファンが一緒に作り上げた、新しい日本の旅文化
なのである。
