【HSP・内向型】声を張らずに「この人に頼みたい」と言われた方法|そのまま使える言い回し集
「評価されたい」。その気持ちは、あなたにもあると思います。
でも、そのために声を張ったり自分を大きく見せたりするのは、どうしても無理。やろうとすると自分じゃなくなるみたいで、どっと疲れてしまう。
かといって、これ以上がんばって尽くすのも、もう限界に近い。まわりに気を配って、頼まれごとは断れなくて、気づけば手いっぱい。
なのに、評価されるのはいつも声の大きい人ばかり。
「目立つのは無理。でも、尽くし続けるのも、もう苦しい」。この板挟みの中で身動きが取れなくなっている人は、少なくないはずです。
先に結論を言います。
その二つのほかに、もう一つ道があります。声を張らなくてもいい。そして、これ以上がんばって尽くさなくてもいい。それでも「この人がいないと困る」と思われる場所に、静かに立つことはできます。
しかも、そのやり方は静かな人のほうが、むしろ得意なんです。
僕自身、内向型で売り込みが苦手なまま、非正規で働いていたころに、その場所に立っていました。自分から「こんなことができます」とアピールした覚えは、一度もありません。それなのに、いつのまにか、まわりから「この人に頼みたい」と思ってもらえるようになっていた。
この記事では、そのとき僕が実際にやったことを、あなたが再現できる形にして渡します。
「考え方」だけでは終わりません。頼られる人がその場面で実際に口にしている——そのまま使える言葉まで、持ち帰ってほしいからです。
まずは、なぜ"もっとがんばる"が正解じゃなかったのか。そこからお話しさせてください。
「もっとがんばる」は、方向が間違っていた
評価されないとき、僕たちはこう考えがちです。「まだ、努力が足りないんだ」と。
もっと丁寧に。もっと気を配って。もっと役に立たなきゃ。そうやって自分にムチを打って、頼まれごとも断らずに、抱える量を増やしていく。
でも、その努力は、あなたを"消耗させる方向"にしか進んでいません。尽くせば尽くすほど、仕事は増える。断らなければ断らないほど、便利に使われる。そうして疲れきっても、評価は思ったほど上がらない。
なぜか。丁寧な仕事やこまやかな気配りは、"見えにくい"からです。量を増やしても、その多くは「あって当たり前」として静かに消えていきます。穴の空いたコップに水を注ぎ続けるようなもの。注ぐほど疲れるのに、なかなか満たされません。
ここで、大事なことを一つ。"不可欠な人"は、「たくさんがんばっている人」のことではありません。
もし、がんばりの量で決まるなら、いちばん無理をして、いちばん疲れている人が、いちばん評価されているはずです。でも、現実はそうなっていませんよね。
不可欠さは、量からは生まれない。別のところから生まれます。
僕がそれに気づいたのは、意外な瞬間でした。自分の負担を"増やそう"としたときではなく、その逆。"減らそう"としたときです。「どうすれば、もっと楽にできるか」を考えはじめたときに、はじめて流れが変わりました。
次は、その話をさせてください。
僕が売り込まずに「頼られる人」になった話
役所で非正規として働いていたころの話です。
正直に言うと、僕は仕事熱心なタイプではありませんでした。いつも考えていたのは「どうすれば、この面倒な作業を楽にできるか」ばかり。毎日の集計や確認を手作業でやると、時間もかかるしミスも出る。なにより消耗する。だから、自分の負担を減らすために、少しずつその作業の手間を減らす工夫をしていきました。
はっきり言えば、自分が楽をするためです。
でも、一つだけ気をつけていたことがあります。楽をしても、仕事の質は落とさない。 むしろ、手間を減らしたぶん、結果はきれいに速くなる。「手を抜いているのに、前より仕事が回っている」。そういう状態を静かに作っていきました。
はじめは自分の係の中だけの話でした。ところが、その工夫がいつのまにか他の係の耳にも入り、「あの作業なら、まるさんに聞くといい」と言われるようになっていたんです。
僕は一度も自分から売り込んでいません。「こんなことができます」とアピールした覚えもない。それなのに、気づけば時間のかかる作業を「これ、なんとかしてもらえませんか」と頼まれるようになっていました。自分の係を、超えて。
このとき、はっきりわかったことがあります。
僕は、声が大きかったから頼られたわけではない。たくさん我慢して尽くしたから、でもない。むしろ逆で、「自分が楽をしたい」という消耗を減らす工夫が、結果的にほかの人には代えられない何かになっていた。
がんばって尽くしても報われなかったのに、自分の負担を減らそうとしたら、"必要とされる場所"ができていた。これは、僕にとって大きな発見でした。
そして、これはたぶんあなたにも起こせることです。僕がやったことの根っこは、特別なスキルではないからです。もっと別の、静かな人ほど持っている力でした。その正体を、次で解き明かします。
"不可欠な人"の正体
僕がやったことの根っこは、特別なスキルではありません。分解すると、たった二つでした。
自分が消耗していることに、まっさきに気づいた。そして、それを繰り返し使える"かたち"に変えた。
この二つだけです。そして、どちらも静かな人がいちばん得意なことなんです。
静かな人の感性は、"感度の高いセンサー"のようなものです。そのセンサーは、こんなふうに働きます。
「この作業、なんだか無駄が多いな」。「ここ、いつもみんなが困っているな」。「あの人、無理をしていそうだな」。そういう小さな引っかかりに、人より早く気づく。
まわりを気にしない人は、そもそもそこに気づけません。だから、変えようとも思わない。静かな人は、真っ先に気づける。これが、一つめの力です。
もう一つが、その気づきを"自分だけの解決"で終わらせないこと。「自分が気づいたこと」や「自分が楽になった方法」を、ほかの人にも使える形にする。
すると、それは「あなたにしか気づけなかった問題を、あなたが解決している」状態になります。
声の大きさは、一切関係ありません。派手なアピールも、いりません。ただ静かに、"あなたにしか埋められない穴"を埋めているだけ。
これが、"不可欠な人"の正体です。
ここまでで、「なぜ静かな人が必要とされるのか」の理屈は、つかめたと思います。声の大きさではなく、気づいて、かたちに変える力なんだ、と。
でも、たぶんあなたが本当に知りたいのは、その先ですよね。
「気づく力があるのは、わかった。じゃあ、具体的に、何を、どうすればいいのか」。
でも、ここで、静かな人には避けて通れない壁があります。
それは、"伝え方"です。
せっかく気づいて、いいものを作っても、静かな人はそれを表に出すのが、とにかく苦手です。「見て見て、こんなの作りました」なんて、できないし、やりたくもない。
でも、黙っていると、また"見えない人"に戻ってしまう。
アピールもしたくない。でも、埋もれたくもない。
この、いちばん狭い道を、どう通り抜けるか。
正直に言うと、ここが本当の難所です。なぜ必要とされるかが腑に落ちても、多くの人はこの一歩でつまずきます。「何を言えば、いやみにならずに、でも、ちゃんと伝わるのか」。その"最初のひと言"が、わからないからです。
僕自身、そうでした。だから試行錯誤しながら、少しずつ、自分の口に馴染む言い方を作っていきました。声を張らず、アピールにもならず、それでいて「この人に頼みたい」と思ってもらえる。そういう言葉です。
この先で、その具体的な中身を、まとめてお渡しします。
まず、僕が実際にやったことを、静かなあなたが再現できる「3つの動き方」に分解します。そのうえで、それぞれの場面で"そのまま言える言い回し"を、「なぜ効くのか」と「言ってはいけないNG例」もつけてそろえました。
具体的には、こんな内容です。
静かな人が、消耗せずに"必要とされる"を作る、3つの動き方
貢献を、アピールにならずに届ける言い回し
頼まれごとに、"この人に頼むと確実"と思わせる受け答え
抱え込まないために、角を立てずに線を引く言い方
仕事を渡しつつ、"次もこの人に"を残す渡し方
同僚からの"頼られ"を、評価する上司にも届ける言い方
わからないことを聞かれても、信頼を落とさずに返す言い方
読んだその日に、まず一つ。明日いちばん言えそうな"ひと言"を、そのまま持ち帰れます。丸暗記ではなく、口調を少し変えて使える"型"なので、あなたの職場と性格に、そのまま馴染みます。
この方法が効くのは、特別な人ではありません。いま職場で、静かにがんばっているのに、なかなか気づいてもらえない、そう感じている人ほど、効きます。声を大きくする必要も、無理なキャラ変もいりません。
一つだけ、正直にお伝えします。
ここまでの考え方をもとに、あなた自身で言葉を組み立てていくことも、もちろんできます。ただ、もしあなたが「言いたいことはわかった。でも、実際に何と言えばいいのかで、毎回止まってしまう」のなら。その"最初のひと言"を、場面ごとに全部そろえてあります。
明日、あなたの職場で、いちばん言いやすい"ひと言"から。静かなあなたのままで、何も変えずに始められます。
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