#27 理想のリーダー像とは
個人的なことですが、先日会社から地元の職業訓練センターが主催する研修を受けてくれと言われました。
その研修のテーマが「組織の課題解決に向け、メンバーと共有化し、組織全体で連携した行動などリーダーシップを学ぼう。」だそうです。
僕自身、人を束ねる、人の上に立って先導する資質はなく、むしろ組織で働くことから距離を置きたいと考えてるくらい、リーダーシップに関心がありません。
でもせっかくの機会なので、研修を受ける前に「そもそも自分にとって理想のリーダーってどんな人だろう?」と、じっくり考えてみることにしました。
「引っ張る人」だけがリーダーじゃない
リーダーと聞いて、まず頭に浮かぶのはどんな人でしょうか。
・チーム全体を俯瞰的な視点で指示を出す人
・決断力のある人
・カリスマ的な存在感を持つ人
とまあ、こんなイメージで挙げてみましたが、共通しているのがチームの状況をよく見ていて、必要なときに必要なことを自然とやっている人です。
「リーダーだから引っ張らなきゃ」という気負いではなく、ごく自然な行動として。
課題を「自分ごと」にできるかどうか
組織の中にいると、問題が起きたとき「誰かが何とかするだろう」と、どこかで思ってしまうことがあります。自分の話をすれば、そういう場面が全くなかったとは言えません。
でも、本当に頼りになるリーダーというのは、チームの課題をちゃんと「自分ごと」として受け止めている人だと思います。
他人事のように語っている人の言葉は、なかなか周りに届かないものです。逆に、「自分はこう思う」「これを一緒に解決したい」と真剣に向き合っている人の言葉には、自然と耳を傾けたくなります。
課題をメンバー全員と共有するためには、まず自分自身がその課題を真剣に受け止めていること。
それがスタートラインなんじゃないかと考えます。
「連携」は、安心できる空気から生まれる
研修のテーマにもある「組織全体での連携」。
これも簡単そうで、実はなかなか難しいことだと感じています。
「仕組みを整えれば連携できる」というものでもないと思っていて、
結局のところ、
「この人なら話せる」
「自分の意見を言っても大丈夫」という安心感がないと、本当の意味での連携にはならないのではないでしょうか。
誰もが発言しやすい空気をつくること、意見を否定せずにまず受け止めること。そういった日常の小さな積み重ねが、いざというときのチームの団結力につながるように思います。
理想のリーダーとは、そういった「安心して話せる場」を意識的に作れる人なのかもしれません。
自分なりに考えた「理想のリーダー像」
改めて整理してみると、自分が思う理想のリーダーは、こんな人です。
チームの課題を自分ごととして真剣に考えられる人
自分の言葉でメンバーに伝えようとする人
安心して話せる雰囲気をつくれる人
特別な才能や強烈なカリスマ性がなくても、日々の意識の持ち方と小さな行動の積み重ねで近づいていける姿だと思っています。
そして、それは役職や経験年数に関係なく、誰でも今日から意識できることでもあります。
リーダーはチームを「幸福」に導けるのか
ここまで課題の共有や連携について考えてきましたが、もう少し踏み込んで「チームの幸福」についても考えてみます。
仕事における「幸福」というと、少し大げさに聞こえるかもしれません。
でも実際のところ、チームのメンバーが「この仕事、やりがいあるな」「このチームにいてよかった」と感じられるかどうかは、仕事のパフォーマンスにも大きく関わってくることだと思います。
では、リーダーはどうすればチームを幸福に導けるのでしょうか。自分なりにいくつか考えてみました。
・ひとりひとりの「強み」を見つけて、活かす
チームには色んな個性の人がいます。得意なことも、働き方の好みも、モチベーションの源も、みんな違う。それを一律に「こうあるべき」と管理しようとするより、それぞれの強みを見つけて、活かせる場所に配置することがチームの幸福につながるのではないかと思います。
「あなたのこういうところが、チームの役に立っている」という一言が、どれだけ人の気持ちを前向きにするか。自分自身が言われて嬉しかった経験から、そう感じています。
・「頑張り」をちゃんと見て、言葉にする
日々の仕事の中で、自分の努力が誰かに見えているかどうか、意外と気になるものです。成果が出ていなくても、プロセスを認めてもらえると、また頑張ろうという気持ちになれます。
理想のリーダーは、メンバーの頑張りをちゃんと観察して、タイムリーに言葉にして伝えられる人だと思います。「気にかけてもらえている」という感覚は、チームへの帰属意識や安心感に直結するからです。
・「失敗してもいい」という空気をつくる
幸福なチームに共通することのひとつが、「失敗を責めない文化」ではないかと思っています。失敗を恐れて挑戦できない状態では、チームは少しずつ萎縮していきます。
もちろん同じ失敗を繰り返すのは問題ですが、新しいことへの挑戦から生まれた失敗は、むしろ次への学びです。「失敗してもリカバリーできる、一緒に考える」というリーダーの姿勢が、メンバーの心理的安全性を生み、それがチームの活力になっていくのだと思います。
・目標の「意味」を共有する
数字の目標を追いかけるだけでは、人はなかなか幸福を感じにくいものです。
「なぜこの目標を目指すのか」「達成したらどんなよいことがあるのか」という目標の意味や背景を、自分の言葉で語れるリーダーは、チームに方向感と一体感をもたらします。
「何のために働いているのか」が腑に落ちると、日々の仕事の質感が変わる気がします。それもまた、チームの幸福のひとつの形ではないでしょうか。

