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有料版|大勝した大将 中曽根康弘退陣劇から共通項を抽出する 1986-87

割引あり

1986年。
衆議院選挙と参議院選挙を同時に投開票するとの奇策用いて、
中曽根康弘は衆院で、中選挙区制度ではあったが、300議席を獲得。
しかし1年も立たず、翌年の1987年の統一地方選挙に負け
晩秋に退陣する。後継は竹下登。
あれから40年の日時が経過、当時を記憶する人間が続々逝去してゆくなか。

何が原因で、
選挙に大勝した大将、中曽根康弘が短期で没落していったのか
ポイントをキチンと振り返っておきたい。
諸行無常、盛者必衰の理、と平家物語風に総括するだけでなく(藁)

何せ、来年2027年は、統一地方選挙の年だ。
更に中曽根を没落させたテーマは
売上税/大型の「間接税」に関する自らの発言のブレだ。

①1986年衆参ダブル選挙の結果
大平内閣不信任案可決からのハプニング解散が、1980年W選挙のキッカケ。
1986年のW選挙事例は「死んだふり解散」である。
1983年の田中角栄判決選挙に負けた中曽根康弘が、リベンジを目指して、
1986年年頭から諸々準備を行い
最大の障害だった公職選挙法改正の周知期間を30日に抑え込み、
6/2衆院(電撃)解散→7/6投開票、
公示前250議席の自民党が300議席の圧勝となった選挙である。

しかし、1987年4月の統一地方選挙で、中曽根は負け、
3月の岩手ショック含め連敗。「売上税法案成立」を断念。
中曽根は、後継を竹下登を指名し、87年晩秋に退陣する
理由は、「大型間接税/売上税」に関する公約違反。
随分と、2026年の今と、状況似てるなぁ、と。

②1987年統一地方選挙

主な選挙結果
1. 都道府県知事選挙(前半戦)
自民党は保守地盤の強かった「天王山」とされる注目選挙区で敗北を喫しました。
福岡県知事選:自民党が推薦した新人が、売上税反対を強く訴えた革新系の現職・奥田八二氏に大敗。
北海道知事選:革新系の横路孝弘氏が圧勝で再選。
東京都知事選:現職の鈴木俊一氏が3選を果たしたものの、売上税批判の逆風の中で厳しい戦いを強いられました。

2. 都道府県議会・指定都市議会選挙自民党の退潮
総定数に対する議席占有率が戦後最低を記録するなど、
地方議会でも大幅に議席を減らしました。
社会党・共産党の躍進
土井たか子委員長率いる日本社会党や、日本共産党などの野党が
「売上税廃案」を掲げて都市部を中心に議席を伸ばしました。

国政への影響と歴史的意義
売上税の廃案
:この統一地方選での自民党大敗を受け、
中曽根首相は売上税法案の成立を断念し、廃案へと追い込まれました。
消費税への布石:売上税は幻となりましたが、
この時の「税制改革」の議論と反省が、
のちの竹下登内閣による1989年の「消費税導入」へとつながる
歴史的な転換点となりました。
女性議員の増加:社会党の「マドンナ旋風(土井たか子ブーム)」の前兆が
見られ始め、
地方議会への女性候補者や当選者が増加へ向かう契機となりました。

https://share.google/aimode/Cz2bAEbgaV2oVh8sB

③1987年3月8日 参院岩手補欠選挙の「岩手ショック」
小沢一郎お膝元の岩手とはいえ、当時小沢一郎は自民党竹下派、だからね。

選挙の概要
選挙区分
:参議院議員補欠選挙(岩手県選挙区・定数1)
投票日:1987年(昭和62年)3月8日
事由:自民党現職議員の死去に伴うもの
結果:日本社会党の新人が当選(自民党の牙城が崩壊

https://share.google/aimode/EknssvU7JYGng2qBp

④大型間接税/売上税に関する中曽根発言の変化

1986年6月〜7月:W選挙時の発言(「大型間接税は導入しない」)
中曽根首相は選挙に勝つため、
新型の大型間接税は絶対にやらないという姿勢を強調し続けました。
これがのちに「嘘をついた」と猛批判を浴びる原因になります。
「いわゆる大型間接税、国民が反対しているような、
そういうものは私はやりません。これだけははっきり申し上げておきます」

(1986年6月10日:首相官邸での記者会見)

「私は、広く国民に反対されるような『大型間接税』は導入いたしません。この私の公約は必ず守ります。嘘はつきません」
(W選挙期間中の街頭演説など。連日連呼されました)
⬇️⬇️
1987年1月〜2月:法案国会提出前後の発言
「(売上税は)広く国民が反対する『大型間接税』には当たらない。これは『中型』の間接税である」
(1987年1月:国会答弁など。
大型ではなく「中型」だから公約違反ではないというロジックを展開し、
世論から「屁理屈」「言葉遊び」と激しい怒りを買いました)

「私が選挙中に言ったのは、網羅的、包括的、多段階に、
すべての物品に課税するような大型間接税はやらないということだ。
今回の売上税は、特定の物品を非課税(51品目の免税)にしており、
網羅的でも包括的でもないから、
私が言った大型間接税の定義には当てはまらない」

(1987年1月〜2月の衆参本会議・予算委員会答弁。

https://share.google/aimode/uvQPg0PWMSdJXsp9W

ここまでは事実の要約。
そういう歴史があると記憶していれば、AI用いて時短作業することは誰でもできる。

特に中曽根発言のブレというか、ゴールポストの事後移動は致命的
だったね。
特に89年の参院選は、自民党単独過半数を下回る「ヤマが動いた選挙」。
自民党単独政権の時代を終わらせる有力なきっかけになってる、からね。
リクルート事件だけの問題じゃない。

この時、大不評の付加価値税/消費税法案を通したのは、
大蔵大臣出身、言語明瞭意味不明瞭と言われ、業界議員を多数抱え、
賛成派/反対派の議員連盟双方へ派内有力議員を送り込み
竹下派/創政会内で利害調整の叩き台を用意することができるぐらい、
「汗は自分がかきましょう。手柄は人に渡しましょう」の竹下登である。

2026年の現行と「どれだけ役者が異なるか」って感じ。
むしろ高市早苗は、後藤田正晴との懐刀なき、暴走する中曽根タイプ
なんじゃないか、とも思えてくる(苦笑)

リクルート事件でかなりすっ飛ぶけれども。
にしても、当時の自民党、河本系の海部などを担いだように、
一応は、ベテラン人材が残っていた(枯渇ではなかった)と言えるんだな。
自民党単独政権の終焉は、もうちょい先の15代総裁の宮澤喜一だし。
日本史のマジックナンバー/アノマリーそのまま(微笑)
「8代目」とか、「8代目から8人目」15代目に大騒動起きやすい。

一見誰にでも書けるような文章かもしれないが、ここまで要点を絞り込んで淡々と事実提示するライティングができるAIもなかなかない、だろう(笑)
ましては、40年前の状況を、整理理解できている人間だって少なかろう?
人間にしか書けない、独自性や有能性って何、って話でもあるが。

2026年の共通点

⚫︎首相の「減税」発言関連の「火消し」
正確に公約を読み返すなら、自民党内の反対派がいうように
「減税の実施に向け、検討を加速化する」なんだよな。
「減税を可及的速やかに実現します」では決してない。
永田町文学の解釈手法から言えば、検討の結果、取りやめるのなら
公約違反とはならない「玉虫色の言い回し」

この時点では、財源の問題もあるし、財務官僚説得にメドも立ってないから
こういう言い回しで精一杯だったのだろう、きっと。
とは言え、そんな言い回しをせず「減税します!」と言い変えた候補者も
少なからず、むしろ多かったのだろう?
まさか大将が財務省説得工作に全くメドないまま、ああは言うまい、
との信頼だけはあった?
 お尻に火がついてる議員を中心に。

政治家が言い切る以上は、そりゃ最低限の確認は必要だわな。
そもそも、日本の政界はトカゲの尻尾切りが横行する場所だしね。
素人の有権者ならまだしも、議員というプロが
「検討を加速する」って奥歯に挟まったような言い回しを行う際の実情を
全く想像できない、ってあり得ないから、ね。
そんなのプロ/議員じゃない。
率直な自分の感情だが、読者の皆さん、いかがだろう?

誰が新しい幹事長/総務会長/政調会長をやるにせよ、
秋の臨時国会で党議拘束をかけ、造反を封じ、関連法案成立させないと、
来年4月実施に間に合わない。
読売や日経の論説委員だって説得対象だろう。財務省官僚の大物を説得するって意味と同じだろう、とは思うが。自民党の古参支持者が、日経や読売の社説を一切目を通さない連中ばかり、であるなら話は異なるが。

こんな環境で、財務省の守護神っぽい、鈴木俊一幹事長を、
もしも留任させない、とするならば、
更に元財務官僚の片山さつきまで交代させるようであれば、
むしろ高市早苗は、郵政解散の故事の応用をこの秋再現したい、
と腹括った、とさえ見える。
最終的に腹を括った内容をまんま実行するどうかはブレがありそうだが。


何せ、自民党の税制調査会のプライドは、wikipediaによれば、この部分に
存在するだろうからね。一時、政府税制調査会よりも権勢強かったのも、
その専門知識持った人間の調整ゆえ。
自民党税制調査会だけが、専門知識ある知恵袋だ、とは言わないが、
専門知識抜きで、それこそ「現実に衝突して」あっさりポシャるような、
ポピュリストの典型例を、再現するわけにはいかないだろう?
失われた20年なり30年なりを、またまた繰り返したい、わけじゃない、
だろうしね、皆さん?

いまのところ、この秋〜来年春、現職議員急逝による「国政補欠選挙」実施のメドはないから、岩手ショック➡️統一地方選挙敗北コースに乗っている
兆候はない。

様々な利害関係が存在する税制問題において、
うかつに声を出して決定方針を示すと
自分の選挙の落選という形で責任を取らされるとして、
党内全体で多数決で決定するには及び腰になりやすいが
決定せずに先送りにするのも困難な性格の問題であることから、
専門知識を持った権威者が裁定するしかない

https://ja.wikipedia.org/wiki/自由民主党税制調査会

#リテラシー
#1986年W選挙
#岩手ショック
#1987年統一地方選挙
#売上税
#法案廃案
#中曽根康弘

#竹下登
#汗は自分がかきましょう
#言語明瞭意味不明瞭
#盛者必衰の理

8/12 追記
側近への深情け、との意味で中曽根と佐藤孝行は、This Time Is Different(今回こそは、過去と違って上手くヤル!)かどうか、の
格好の先行事例かもしれない。

中曽根退陣の時期は、東京高裁で有罪判決、上告取り消し、執行猶予3年の期間であったが、その後89年の佐藤の自民党復党を経て、
91年宮澤総裁時の自民党三役へのゴリ押し騒動、
97年の橋本龍太郎内閣の際の入閣騒動。
双方とも、中曽根の深情けが騒動になっている。

執行猶予が終わったとか、当選続けているだけでは、
選挙区ではなく日本の一般有権者は「禊が終わった」とは判断しなかった
との意味である。
ご本人の言葉「辞めろということは、政治的に死ねということ」がWikipediaに残っているが、同時に「悪代官と呼ばれる外見から、マスコミからは政治改革をつぶす守旧派のシンボルとされ」も、記載が残っている。反省を繰り返し公言するタイプだったら、まだしも、醸し出すオーラを加味されて、
簡単に赦すわけいかない、って判断だったんだろうな、おそらく。

極めて示唆的な先行エピソードになりそう。
だって、宮澤喜一は「自民党単独政権」の最後だし、
橋本龍太郎は「自社さ連立」の最後、一瞬戻った自民党単独政権
しね。
ネジレ国会の元で運営に苦しむ政権、との意味では、双方とも同じ
環境。

最後に。この記事の続編的なものが、
下記の記事の有料部分、とも言える。
特に、この先の自民党役員人事で誰を指名できるのか、
との部分。

8/14追記

この記事は、以下のリンク先にある、運営側がオススメしたい
記事/クリエイターの「公式な言明」を目指して編集頑張った記事のつもり。
狙い通り、仕上がっているだろうか?

以下のような記事やクリエイターは、積極的に推していきたい
⚫︎具体的なケーススタディ
⚫︎時系列や体系的な整理
⚫︎作者固有の観察・表現(経験)の共有

⚫︎自分の視点からみた世界の共有
⚫︎日々の生活・仕事等からの発見、問題提起

⚫︎他者の記事や情報を引用しての、建設的な議論
(引用元が明確で、議論が前に進むもの)
⚫︎選者の視点や思考が明示的なキュレーションコンテンツ

https://note.com/fladdict/n/n5b78bb223b35

#積極的に推していきたい

ここまでが、無料公開してた記事の全て。
この先、追記し、有料記事とする。
ここまでの内容を、誰かがネットでかき集め、取りまとめよう
と思ったら、出来なくはない。
ただし、それなりに時間はかかる。
最低賃金でバイトを雇って、半日で出来上がったらオンの時?
半時間でできる作業じゃない、だろうね。
先行投資としては、安い買い物だとは思う。

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1,232字

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ここまでお読みいただき、チップのご検討、ありがとうございます。 ご意見などあれば、ぜひ、お聞かせください。