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こころ医者講座

大学時代の本好きの同期に勧められて読み始めた作家のひとりに、作家であり、本職は精神科医でもあった、なだいなだがいます。亡くなってもう10年以上経ちますね。それでも、代表作の「娘の学校」が、最近復刊されていたのを書店で見かけました。

岩波新書に入っている「権威と権力」と「民族という名の宗教」は、特に考え込んだ2冊です。なださんの文体は、対話であったり、いずれもやさしい文体なのですが、その内容はいずれもハイレベルな話題をとりあげ、独特の文体で、絡み合った難しい問題を、ひとつひとつほぐしていくように話題が進んでいきます。

対話調の作品が多いのは、本人が精神科医であることも関係していそうですね。特にアルコール依存症患者の治療を本職とされていた関係で、アルコールに依存することが悪いと分かっている患者に向かって、酒を飲むなといくら言っても通じるわけはなく、結局は患者との心の対話しか武器がなかった本人の取り組みが反映されていそうです。

ちくま文庫で文庫化されている作品も多いのですが、文庫化されていない作品は、古本屋で入手した本もけっこうあります。断捨離せずに残しておきたい本たちです。


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