古生代の生物の変遷──海から陸へ、そして大絶滅へ
これまでの記事では、
· 無機物 → 有機物
· 有機物 → 生命(単細胞の誕生)
· 原核細胞 → 真核細胞
という、生物進化の“舞台裏”を追ってきました。
「進化の話なのに、恐竜はおろか魚も出てこないじゃないか!」と思った方もいたかもしれません。でも、実はそうなるまでに、地球には数十億年にもおよぶ“静かな進化”の時間が流れていたのです。
生物進化のざっくり年表
· 約40億年前:最初の生命が誕生
· 約27億年前:光合成生物が誕生(酸素の発生)
· 約23億年前:全球凍結(スノーボールアース)
· 約20億年前:真核細胞が誕生
· 約6億年前:多細胞動物の登場
生物らしい生物が現れるまでには、実に数十億年の時間がかかりました。
そしていよいよ、私たちがイメージするような魚や恐竜につながる生物の進化が始まります。
【カンブリア紀】古生代最初の海の支配者たち
古生代はカンブリア紀から始まります。教科書でもおなじみの**「カンブリア爆発」**と呼ばれる現象によって、多様な生物が一気に登場しました。
この時代に最も繁栄していたのは、アノマロカリスや三葉虫といった節足動物(無脊椎動物)たちです。中でも三葉虫は、地層の年代を特定するための“示準化石”として有名です。
🔍 示準化石とは?
ある限られた時代にだけ繁栄し、地層に広く分布することで、その地層がいつの時代のものかを示す化石のことです。
三葉虫の他にも、アンモナイトやフズリナなどが有名です。
この時代、私たち脊椎動物の祖先にあたる生物も登場していますが、まだすべて海の中だけ。なぜなら、オゾン層が未発達で、紫外線が地表に降り注いでいたからです。

【石炭紀・ペルム紀】爬虫類と酸素の時代
古生代後期になると、ついに爬虫類が出現します。
依然として地表はシダ植物による大森林で覆われていました。
ここで注目したいのは、この森林が現代の私たちにも深く関係しているということです。
なぜ?シダ植物が“分解されなかった”
現代では、どんなに植林してもCO₂削減効果は限定的です。木が死ねば、すぐに微生物に分解されてCO₂がまた大気中に戻ってしまうからです。
ところが、この時代にはシダ植物を分解できる細菌類がほとんどいなかったため、死骸がそのまま土砂に埋もれて地中に閉じ込められたのです。
結果として:
· 酸素濃度が非常に高い大気が形成され
· 化石燃料(石炭など)の元となる炭素が地中に蓄積された
⚠️ 現代における化石燃料の使用は、「長い時間をかけて地中に封じたCO₂を、再び大気中に放出する」行為とも言えます。

【ペルム紀末】地球史上最大の大絶滅
このように、海で生まれた動物が、陸上に進出し、地球全体に広がっていくという、類を見ない大進化が起きた古生代。
その終わりに待っていたのが、地球史上最大の大絶滅でした。
原因はパンゲア大陸とプレートの落下
当時は、すべての大陸が一つにまとまった「パンゲア大陸」が存在していました。
その下には沈み込んだプレートがたまり、やがて一気にマントルの深部へと落下。これにより、
· 巨大噴火が発生し
· 地球は一気に高温・低酸素環境に
· 結果として、生物種の95%が絶滅したと考えられています
生き延びた“5%”が創る、新たな時代へ
こうして、長きにわたる古生代の物語は幕を閉じます。
海から陸へ、そして酸素とともに進化した生物たちの軌跡は、壊滅的な環境変動によって大きくリセットされました。
それでも、生き残ったわずか5%の生物たちが、中生代の新たな舞台へとバトンをつないでいくのです。
次回は、古生代を生き延びた脊椎動物たちが呼吸の仕組みを進化させながら多様化していきました。
それがどのような結果をもたらしたのでしょうか?
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今日は鳥取土産をいただきました。日本海でないと手に入らないタヌキメバルさんです。目当ての単生類はちゃんとでてきたのですが、これだけでした。残念…#マゾイ#寄生虫 pic.twitter.com/SvFHHi3zAC
— さかなとムシの研究所 (@Fish_Worms_Lab) June 26, 2025
