『哲学者たちが女子高生になった。なお、主な活動はパン購入と日向ぼっこです。』 あらすじ・作品紹介
【あらすじ】
思想学園の2年C組に転校してきた間取真琴は、哲学者の名を持つ女子高生たちに囲まれることになる。デカルトは存在を叫び、カントは焼きそばパンを買う前に悩み、ヘーゲルは何でも全体に回収し、ヒュームは因果を疑い、ニーチェは強そうなことを言いながら小テストに怯える。起こる事件は、パンの売り切れ、雨の確率、猫、席替え、プリンのふた。けれど彼女たちは、その小さな日常をなぜか大きな問いに変えてしまう。真琴は今日も、暴走する解釈をなんとか日常へ戻そうとする。
哲学者たちが女子高生になったら、なぜかパンを買う話になった。
短編オムニバス
『哲学者たちが女子高生になった。なお、主な活動はパン購入と日向ぼっこです。』
を書いています。
真理をめぐり、哲学者たちが血みどろに殺し合う――はずだった。
けれど本編では、だいたいパンを買ったり、日向ぼっこしたり、小テストに怯えたりしています。
舞台は、思想学園の2年C組。
普通に卒業したいだけの転校生・間取真琴が入ったのは、哲学者みたいな名前の女子たちが集まる、ちょっと妙なクラスでした。

「私はいる!」と叫ぶデカルト。
焼きそばパンを買う前に悩みすぎるカント。
すべてをクラス精神に回収しようとするヘーゲル。
因果を疑いすぎて記事が書けないヒューム。
言葉の限界で黙るヴィトゲンシュタイン。
理想の投げを追い求めるプラトン。
黒ゴスで小テストに怯えるニーチェ。
そして、そんな彼女たちに振り回されながらも、なんとか日常へ戻そうとする真琴。
この作品の基本は、かなり単純です。
事件は小さい。
解釈はでかい。
最後は真琴が戻す。戻さないこともある。いないこともある。
焼きそばパンが売り切れただけなのに、購買前では欲望と秩序の問題になります。
猫が校舎裏にいるだけなのに、誰かにとっては運命の猫になります。
小テストがあるだけなのに、ニーチェは神の死と英単語帳のあいだで揺れます。
哲学の知識がなくても読めるようにしています。
というより、この作品は哲学解説ではありません。
哲学者たちの思想を、日常の行動や口癖やズレた会話に変換した、ゆるくて騒がしい学園日常コメディです。
たとえば、カントは難しい倫理学を説明するのではなく、焼きそばパンを買う前に「これを全員がやったらどうなるんかな」と悩みます。
ヒュームは因果論を語るのではなく、焼きそばパン売り切れ事件の記事を書こうとして、そもそも事件なのかどうかで止まります。
ニーチェは強そうなことを言いますが、小テストには怯えます。
猫にも負けます。
そんな感じです。
読めば哲学がわかる……かもしれません。
ただし、パンの重要性も少し上がると思います。
noteでは、本編のほかに、キャラ紹介や制作裏話、挿絵の話なども少しずつ置いていく予定です。
「哲学はちょっと難しそう」と思う人にも、
「女子高生たちがパンで大騒ぎしているなら読めるかも」と思ってもらえたら嬉しいです。
※本作では、AIをイラスト制作に使用しています。
